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林歯科診療所

京都の歯医者林歯科診療所 院長日記
人材育成を通じて心に響く故中村勘三郎の名言
当院では私自身のスキルアップもさることながら人材育成に力を注いでいます。

そんな中、自分に対しての戒めを込めてこの数年、歌舞伎俳優の故中村勘三郎の名言がいつも私の心の中に持つようにしておりました。

その名言とは、
「型をしっかり覚えた後に、初めて”型破り”になれる。型が無いままやるのは、ただの型無し。」

これは以前このブログにも書かせていただいた日本古来の”守破離”の精神と相通ずるところです。
故中村勘三郎はあの笑顔をいつも周りに振りまいて楽しくさせる気遣いをする一方、自らの芸に対しては一切の妥協を許さなかった厳しい一面を持ち合わせていたと伺いました。
人はどうしても楽して近道をしたがる性質があります。つい基本を粗末にし小手先のテクニックばかり追いかけようとします。特に我々歯科医師はそういった傾向が強く出がちになります。
しかし本当にすごい”型破り”とは完璧に基本を沁みつかせ、その基礎と経験から自分なりにその殻を破っていくのです。

これは私自身、振り返ると思い起こされます。私は歯科医師になって若いころは臨床を離れ研究生活を送っておりました。そのためあまり小手先のテクニックに触れる機会がありませんでした。
ですからその時は一見、とてもドンくさい歯科医師で同世代の周りの歯科医師から非常に馬鹿にされてきました。
しかし幸いなことに私が今でも心底尊敬する先生より当時から基本の大切さについて言われ続け、その結果本格的に臨床を行うまでも行ってからも基本の勉強や訓練を怠りませんでした。
当時はこんな出遅れた自分に対してコンプレックスを抱いておりましたが、それを打ち消すように師の言葉を信じつづけ愚直に基礎を学び続けました。
でもその結果、現在では広い目線で包括的な歯科臨床がほんの少し出来るようになってきました。
そんな経緯が今の私を支えております。厳しく私に接して下さりここまで私を育ててくださった先生には今でも感謝の気持ちでいっぱいです。

そんな私ももう人生の折り返しを過ぎてきました。無論基本の反復は今後も必要なのは言うまでもありませんが、そろそろ今度は自分が人を育てなければならない立場です。

若い世代には自分の経験もさることながら故中村勘三郎が残した素晴らしい名言、今度は人を指導する立場として伝え続けていたいと思います。
 
| seiji0024 | ひとりごと | 09:10 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
伝える力はまず聞かせ上手
日々、毎日臨床を行っている中で、診断や治療計画について説明しない日は絶対にありません。
私自身、自分なりには十分に説明したつもりであっても、時折説明が無いとクレームが出ることもあります。
その一方、すごく丁寧に説明してもらったと、お褒めのお言葉を頂戴することもしばしあります。

どなたに対しても私としては同じように説明しているつもりであっても、これだけ受け止められ方が異なる点については私の大きな悩みの一つです。
そんな中、先日NHKの長寿番組である”ためしてガッテン”に長く番組制作を携わられてきた北折一様のコミュニケーションに関する研修を受講してまいりました。
私の説明に対して理解される方とそうでない方、その方の国語能力・性格・人格も影響していることもあるやもしれませんが、それは全体のファクターのうち一部ではないでしょうか、とこの講演を聞いて感じさせられました。
多くの原因は相手が”聞きたいモード”に入っていない段階で私がいきなり詳細を説明してしまっているために、相手の人は聞き流してしまっているのではと気付かされました。
確かに解りやすい説明、これもとても大事なのですが、その前に相手を”聞きたい・知りたいモード”にさせる流れがもっと大事なのです。
この日の研修は直接歯科の技術とは関係ありませんが、自分のコミュニケーションの拙さに改めて気付かされました。
早速、この学んだコミュニケーション手法、少しにも自分のものにしていきたいです。
 
| seiji0024 | ひとりごと | 07:41 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ただの広告なのに本と称して1,500円で買わせるの?
先日、私の手元に分厚い封筒が知らないところから送られてきました。
中身を空けると広告掲載のセールスでした。
しかしこの広告、どんな内容かと言えば「日本の歯科100選」という本が出るので、お金を支払ってくれたらこの本にあなたの歯科医院を載せてあげますよ、という内容のものでした。
この本の帯には全国の歯科医院の中から公募による厳正な審査で選考された100医院を掲載していると書いてあります。
この厳正な診査ってただたくさんお金を支払った、ということなのでしょうか?
広告費を徴収してこれは歯科医院の広告ですよ、と謳っている分にはいいのですが、この本の表現の仕方では明らかに掲載されている歯科医院がとても素晴らしくて、編集社自らが何の報酬も得ずに取材に行ったように受け取られてしまいます。
しかもこんな本、書店で1,500円で販売しているそうです。
単なる広告のかたまりを一般の方々に買わせるのはちょっとおかしいと思います。
無論、こんなお誘い、私は最初から却下しました。
ホームページも自分で作っているだけで特にお金のかかるキーワード対策などしたこともないし、野立て看板と回覧板以外は一切広告にお金をかけない主義をずっと続けております。
中身を見てみると確かにごく一部、我々業界内でとても有名な先生も入っていますが、なぜこの人が?、というものも多く見受けられました。
こんなところにお金を出して掲載してもらおうとする同業者がたくさんいる現状に、ただただ情けなくて仕方ありません。

 
| seiji0024 | ひとりごと | 07:58 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
STAP細胞が本当に実現可能な技術なら、もう一度出直してほしい
論文捏造疑惑でマスコミからふくろ叩きされているSTAP細胞、まず本当に実現可能な技術なのか時間がかかってでも構わないのではっきりさせてほしいです。
本当に実現可能な技術ならとても素晴らしい可能性を秘め、今後の生命科学にとって大きな発展となるからです。
幹細胞の研究、最初はES細胞から始まりました。このES細胞は受精卵を用いることから医療倫理の観点から、動物実験ではいくら上手くいっても臨床では使えない方法です。
そこで登場したのがIPS細胞です。IPS細胞は受精卵を使うこと無く、採取容易な細胞から作りだされます。この方法はES細胞が抱えていた倫理的な問題を一気に解決しましたが、一方で4つの遺伝子を組み込む操作が必要になります。この遺伝子導入を行うためには大掛かりな設備と費用がかかります。そのためコスト面で弱小の研究室では手が出しづらい研究です。
今回登場したSTAP細胞、もし理化学研究所が発表した方法通りで上手くいくのなら、今までの幹細胞と比較して非常に安価で出来るため、お金やマンパワーの無い弱小の研究室でも行える方法です。
この小さな研究室でも幹細胞の実験が出来ることはすごいことです。日本のみならず世界中にお金の無い弱小研究室はたくさんありますが、その中には熱意や素晴らしいアイディアを持った研究者はたくさんいます。その彼らにも幹細胞を用いた研究を行うチャンスを与えられる方法になる可能性を秘めているのがこのSTAP細胞です。

一方、どうもマスコミは異常な報道ぶりで私にはもはや理化学研究所に対するイジメとしか見えません。現在も続いているこんな記者会見、さっさと終わるべきです。真に科学技術の進歩を願うのなら、もう一度きちんと理化学研究所にデータを取り直す機会を与え、今度はしっかりした形で世に出してもらうべきではないでしょうか?そのためには袋叩きに合っている小保方博士を始め、研究に直接携わった方々しかSTAP細胞の真実を知らないわけですからそのメンバーにもう一度データを取り直す機会を与えるべきだと私は思います。

無論、論文が本当に捏造されていたとするならそれは何らかの形でペナルティーが与えられてしかるべきだと私も思います。しかしそのためだけにこのSTAP細胞、本当に実現可能な技術なら闇に消えてしまうのは生命科学の進歩にとってあまりにももったいない話ではないでしょうか?
| seiji0024 | ひとりごと | 17:18 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
情報化社会の中で求められるリテラシー
皆さま”リテラシー”という用語、お聞きになられたことはございますでしょうか?
元来リテラシーは英語で民族の識字率などで使っていた言葉だそうです。しかしその後、近代から現代、特に最近ではインターネット、さらにSNSなどの普及で情報が氾濫するようになって、現在では何らかの表現されたものを適切に理解・解釈し、分析する様な意味に使われています。

一方この情報の中には中立性を保った情報もございますが、かなり多くが恣意的に偏った表現で流されている情報です。
それは公的なマスコミであってもスポンサーなどの意向でそうなってしまいます。
そんな情報が氾濫して消化しきれない中、多くの方が数多くの情報のうち、自分にとって都合がいいと思われる情報をついつい採用しがちになります。しかしその都合のいい情報が正しく中立的に表現されているとは限りません。

たとえば私のホームページだってそうです。自分では恣意的に偏った表現をしたつもりはなかったのですが、開業当初はなかなか患者さんにご来院いただけなかった時期があったので、そのころは今から思えば広告的で人寄せ的な表現をついつい私自身、してしまっていました。それからどんどん多くの方にご来院いただけるようになってからは広告と言うよりもメッセージの比率が高まり、バージョンアップを重ねるごとに中立的になってきているのが、過去の原稿と見比べて自身で作ったものでさえも感じることがあります。現在私のホームページもさらに全面的に見直しを行っている最中ですが、極力表現の偏りを減らしつつストレートに自分自身が思っているメッセージが伝わるようにしていこうと作業を少しずつしているところです。

また昨今のインターネット社会においては、やらせ投稿などのステルスマーケティングが横行しており、閲覧者のリテラシーはますます重要になってきています。このステルスマーケティングに関しては後日詳しくお話ししようと思います。
そんな現代社会でこのリテラシーと呼ばれるスキル、だれも教えてくれませんが是非皆さまにはご自身で磨いていただきたいところです。

 
| seiji0024 | ひとりごと | 08:17 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
和歌から学ぶ日本古来の季節感・習慣・美
先日、京都府歯科医師会にて京都府歯科医学大会が行われました。私はこの企画の担当者のうちの一人で数か月前より準備を行っておりました。
毎回、会員の歯科医師の方などから一般演題を募るとともに、企画講演会を実施しております。
今回の企画講演会は藤原定家の子孫で冷泉家24代為任氏の長女で公益財団法人冷泉家時雨亭文庫事務局長の泉貴美子先生をお迎えして和歌や日本の四季についての情緒あふれる講演をしていただき、聴いてまいりました。

正直、和歌というものは子供のころに百人一首を覚えたのと高校の古文の授業で出てきたくらいで、あまり身近なものではございませんでした。
こんな縁遠くなってしまった和歌も今回の講演で、日本人が古くから持っている季節感やそれに合わせた習慣、自然を感じる美の感覚がこの和歌を通じて認識させられました。

現代社会で便利な世の中になって季節を直に感じなくなったために、失われてしまった日本古来からある美的感覚や季節感を意識して生活していくことも自然の中で生活していく上で大事なことではないでしょうか?
 
| seiji0024 | ひとりごと | 07:57 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
私一押しのショパンの名曲
私はクラシック音楽鑑賞を趣味の一つにしています。子供のことピアノを習っていて音楽に長く接した環境も影響しているかもしれません。
そんなピアノ曲のなかで皆さま、ピンといの一番に頭に浮かぶ作曲家と言えばやはりショパンではないでしょうか?
彼は主にフランスで活動していましたが、生涯祖国ポーランドをこよなく愛し、ロシア占領下での圧政に激しい怒りを時折楽曲にぶつけていました。

幻想即興曲、英雄ポロネーズ、革命のエチュード、別れの曲のエチュード、華麗なる大円舞曲、ノクターン2番・・・などなど有名な曲を挙げればきりがありません。
そんな中で私がこよなく愛しているショパンの曲はマニアの間では通称”バラ1”、バラード1番です。
皆さま、バラードというとポピュラー音楽のゆったりと美しい旋律を想像されると思いますが、ショパンのバラードはそのイメージとは程遠く、ショパンのピアノ曲の中では全4曲とも大作で非常に激しい旋律です。
通の方にとっての最高峰は”バラ4”バラード4番らしいのですが、約12分もあるのでちょっと退屈なのと、スコアを見ているだけでもあまりにも複雑すぎてちょっとわたしは消化不良を起こしてしまいます。

この”バラ1”、数多くの録音がございますがやはりどのピアニストにとっても思い入れの深い曲なのでしょうか?非常に名演揃いです。
このなかで私が図抜けてお勧めするのが3つ、ございます。
最初はやはり大御所、ポーランド出身のアルトゥール・ルービンシュタインです。もう亡くなられていますが、この録音当時でも70歳を超えているにも関わらず、とても力強い演奏です。ショパンとはこうやって弾くんだよ、といった先生のような録音でクラシックに不慣れの方にはお勧めです。
2つ目もポーランド出身のクリスティアン・ツィマーマンの録音です。とにかくこんな美しいショパンのバラードは他にございません。本当に抽象的で申し訳ないのですが、とにかく美しい。技術的には申し分なく、こんな難曲でも演奏にゆとりを感じさせられます。
3つ目はロシア出身のエフゲニー・キーシンです。彼は神童として子供のころから世界で活躍しており日本にもなじみの深い演奏家なのでご存知の方も多いかと思います。彼らしく真面目でストレートな演奏です。やはりツィマーマンと同じく技術的に破綻するところは一切ない半面、ツィマーマンとは対照的に非常に太くてパワフルな演奏です。

1年の大半は歯科のことから頭が離れない私も、少ないプライベートな時間はいつもこんなことを頭の中でうんちくたれながら過ごしております。
 
| seiji0024 | ひとりごと | 07:46 | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark |
今年の目標
皆さま、明けましておめでとうございます。
今年もスタッフ一同、よろしくお願いいたします。

さて今年の目標ですが、いろいろ考えたのですがやはり以前から思っていることと同じで、自分がされたくない治療は限りなく無く行わない、自分がしてほしい治療を常に提供することです。

しかし一見簡単なようですが、実践するのはとても難しいからです。何故なら歯科の知識を持っている我々がしてほしい治療と歯科の知識を持っておられない患者さんとでは、してほしい内容が全く異なるからです。
多くの患者さんが希望されている治療内容は我々歯科医師にとっては絶対に自分の口にはしてほしく無い内容です。ついつい多くの患者さんは治療回数・治療費や事実からかけ離れたうわさ話によってマインドが左右され、結果として健康を破壊する歯科治療を選ばれてしまいます。
よって自分がされたい歯科治療を実践するには、まず皆さまにきちんと説明し、そのうえでバイアスのかかった誤った洗脳を正すために説得していかなければなりません。

そのため、治療技術や治療設備を整えることは今後も重要ですが、これからは患者さんを説得していくためのコミュニケーションスキルを身につけることがますます重要になってきます。
2年ほど前より強化してきた研修内容ですが、今年はさらにコミュニケーション力を高める取り組みに拍車をかけていきたいところです。
| seiji0024 | ひとりごと | 07:25 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
「〜してください」と「〜していただきありがとうございます」
先日、コンビニのセブンイレブンのトイレに入ったとき、目につくステッカーが貼ってありました。それは「いつもトイレをきれいにお使いいただきありがとうございます。」と書かれたものです。
今まで「トイレはきれいにお使いください。」やもう少し謙った言い方なら「トイレをきれいにお使いいただくため、ご協力をお願いいたします。」、などとよく書かれていたかとおもいます。
しかしどうでしょう。実際にセブンイレブンのトイレで全ての方がきれいに使っているわけではありません。しかしそれでも「いつもトイレをきれいにお使いいただきありがとうございます。」と書かれているのを見ればほとんどの方はどう思うでしょうか?
私はこれを見ていつも以上にきれいに使わなければ、と即座に感じました。
いくらこういった掲示がなされていても何とも感じず、トイレを汚く使うマナーの悪い人が無くなるわけではありません。
でも大多数のマナーを守る方にとってはとても耳当たりが良く、これだけお願いされたらより一層きれいに使わなくてはならない、と思うのではないでしょうか?
同じ内容を伝えるにも、ちょっと言い回しをかえるだけで相手に与える印象や受け取り方、つくづく変わっていくものです。

 
| seiji0024 | ひとりごと | 08:46 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
関東の方から京都の人が嫌われる言葉

私は高校卒業まではずっと京都にいて、大学から東京に行きました。大学6年間はどっぷり東京で過ごし私の人生の中でもとても有意義な期間で、人生のターニングポイントにもなった時期です。
しかし入学当初、あまり同級生と上手く付き合うことが出来ませんでした。
自分で最初はどうしてだかわかりませんでした。しかししばらくすると京都の人は相手の問いかけに対してとても曖昧な回答をするのが関東の方からは受け入れられないことが少しずつ分かってきました。
その後、大学生活で徐々に同級生に溶け込み、卒業時には私は完全に関東の人間のマインドになっていました。
その後、父親の強い意向で半ば強制的に京都に帰ってくることになったのですが、「何て京都の人ははっきりしない受け答えをするのだろう。」と感じるようになってしまいました。
その後もずっと京都におりますが、研修や学会で頻繁に東京に行く機会があるので身に染みた関東人気質があまり抜けずに現在に至っております。
その中で京都の人が関東の方から一番嫌われる言葉が「考えます」という受け答えです。
京都人の言葉遣いをよく知っている方なら「考えます」という回答は、ほぼイコールに近く「ノー」になるというのを分かっています。
しかしそんなことは関東の方には全く通用せず、非常に心証が悪いです。
よって私は自分から絶対に「考えます」という曖昧な回答は絶対に避けるよう心掛けておりますので、京都の方からは私の受け答えが直球過ぎて気を害される方もいらっしゃいますが、そこに至ったのは今までにこんな経緯からですので、できればあまり気を荒立てずに聞いていただければと思うところです。

| seiji0024 | ひとりごと | 07:56 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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