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林歯科診療所

京都の歯医者林歯科診療所 院長日記
歯周病細菌検査の再検討

京都市・下京区・丹波口駅・七条の林歯科診療所では歯周病治療を行ううえで、オーソドックスな歯周病治療をベースに歯周病菌をターゲットにした歯周内科、レーザー・電解水・ラジオ波などを総動員した歯周病1dayトリートメントなどを行っております。

その中で、歯周病細菌検査は欠かせない項目ですが、検査の迅速性やコストから当院では位相差顕微鏡による細菌検査を行っております。

先日、国際歯周内科学研究会の理事をされており愛知県でご開業の塚本高久先生より、歯周病細菌検査としての位相差顕微鏡検査、市販の簡易検査キット、PCR検査、この3つの比較検討の発表を聴いてまいりました。

結論から申し上げるとどの検査にも一長一短があり、なかなか優劣をつけにくい状況ではありますが、日々の臨床で用いる際、迅速かつ低コストでないと、なかなか導入しにくいのが本音です。

というわけで、当院では今後も従来どおり、位相差顕微鏡による細菌検査を歯周病菌検査の主軸に据えた治療を行っていくところです。

| seiji0024 | 歯周病 | 11:23 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
糖尿病が歯周病治療で改善
京都の林歯科診療所では、ある重度の歯周病患者さんを治療してその後、良好な経過をたどったところ、この方より多数の患者さんを紹介していただきました。
そんなことが続いていくと、相当重度の歯周病でお悩みの方が多く来院されるようになりました。

軽い歯周病と違って重度の歯周病治療は非常に困難を極めます。この困難なことの背景には技術的に難しいこともさることながら、全身の基礎疾患をお持ちの方が結構いらっしゃいます。

その中でも特に歯周病と関連深いものが糖尿病です。
糖尿病は多くの合併症を引き起こすとても恐ろしい病気です。
その合併症の内、歯周病も代表的な疾患で、糖尿病患者さんは歯周病がとても悪化しやすい状態になります。
そのため、糖尿病患者さんは糖尿病治療をしっかり受けられることはもちろんのことですが、健常な人以上に歯周病にも気を配る必要があります。

しかし糖尿病と歯周病との関係はこれだけではありません。
せっかく一生懸命、糖尿病治療を行っている方も、歯周病を放置していると糖尿病がよくならないことがわかってきました。
事実、私の医院に来られた糖尿病患者さんに歯周病治療を行っていくと、今まで努力して食事や運動をしてもなかなか改善しなかった糖尿病の検査データが、この歯周病治療によってみるみる改善していく現象を多くの患者さんで体験しました。

このことはまさしく当院が理念に掲げている生涯の健康に直結する話で、こういう症例を経験するごとにご本人といっしょに喜びを感じており、そのことが私の明日への活力ともなっているところです。

是非、糖尿病で苦しんでいらっしゃる方も希望を捨てず、さまざまな視点から立ち向かってください。
| seiji0024 | 歯周病 | 08:14 | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark |
治らない治療をし続ける歯医者、治らない治療を受け続ける患者
京都の林歯科診療所は基本に忠実でありながら、最新の知見も交えた歯周病治療を行うことによって、良好な治療性成績を収めています。
その甲斐あって、歯周病治療を目的として患者様のご紹介で当院にご来院いただく方も少なくありません。

その方々の多くは非常に進行した歯周病に発展してしまっており、どちらかというと難症例であることが多いです。
そこでいつも行っている歯周病検査を基本に忠実に行うと、おおよそ全体の歯周病治療の道筋が見えてきます。
当然、こちらとしては検査結果とそれに基づく治療計画を説明するのですが、その多くが患者様にしてみれば初めて聞く内容が盛りだくさんになってしまいます。
すると今まで長年かかってきた歯医者さんと違う説明内容になってしまうのですが、すると「怖い」といった先入観をもたれてしまい、その後こちらが提示した治療計画に一切聞き耳を立ててくださらず、そのまま治療を続けられず、結局以前の治らない歯周病治療をしている歯医者さんに戻ってしまうこともあります。

確かに歯周ポケットが3ミリ程度でしたら簡単な治療の繰り返して十分、対処できるでしょう。
しかし5ミリ・6ミリもあるケースで簡単な歯石取りだけで治ることなど絶対にあり得ません。

当院では患者様のご機嫌を取るために、治らない治療を延々と続けることは一切しておらず、仮に患者様から無理に治らない治療を強要された場合は治療をお断りさせていただいております。

それだけ5ミリ・6ミリもあるような歯周病と相対するには、常に真剣勝負の姿勢が求められます。
ですから歯周病でお悩みの方、当方はこのように手ごわい歯周病と相対するため一生懸命に取り組んでおります。説明が不十分だと感じられれば納得していただけるまでしっかり説明いたしますので、患者様も現実から逃避せず根拠に裏打ちされた治療を受けていただきたく思います。
| seiji0024 | 歯周病 | 07:51 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
歯周病管理の重要性をどう啓蒙していくか
京都・下京区の林歯科診療所では来院される患者さん全員に、歯周病管理の重要性をお伝えし、これ以上歯を失わず、生涯健康ですごしていただくよう定期管理をさせております。

しかし実際、多くの患者さんに定期管理の重要性をきめ細かくお話をしても人によって受け止め方はさまざまです。

あえてこちらが詳しく説明しなくてもおおよそ理解されて、定期管理を実践されている方
少しわかってはいるけれど、実際行動を起こすまで理解がまとまっていない方
なんとなく聞いたことはあるけれど、自分には関係ないと思い気に留めていない方
何も聞いたことがなく、さっぱり理解ができない方

このように各々認識レベルが異なる中で、歯周病の定期管理のモチベーションを持っていただくことはとても難しく日々、悩ましい現実のひとつとなっております。

そんな中、先日歯科医院の経営コンサルタント業務に特化している株式会社シーエイチアイの鶴岡様より、第3者の目から見て・コンサルタントの目から見たうえで、どう歯周病の定期管理を根付かせていくのかについて詳細な資料を付けた上で、詳しく解説をいただきました。

正直、鶴岡様の方法で疑問に感じるところもありますが、私自身気づいていなかった観点やアプローチなどが非常に多く登場し、とても参考になりました。

これをもって私の悩みが解消されるわけではありませんが、今回の研修を通じて少し前進することができるのではないでしょうか?


| seiji0024 | 歯周病 | 08:18 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
3ヵ月毎の歯石取りだけで歯周病が予防できるとは限りません
京都・下京・七条の歯科・歯医者 林歯科診療所では従来型の基本に忠実な歯周病治療をベースに、歯周内科治療など新しい治療法を取り入れて、日々の歯周病治療に当たっています。

そんな中、最近ずっと他の歯科医院で3カ月毎に歯石を取ってもらっていたのに歯周病が良くなるどころか、どんどん悪くなっている、とのことで当院に来院される方が非常に増えております。

実際、こういった患者様のお口の中を診査するとかなり重度な歯周病の状態で、十分な治療が必要とされてきたとはとても言いがたい状況であります。

ではこういった方々は何故、十分な治療がされなかったのか考えなくてはなりません。
まず、重度の歯周病治療はとても手間がかかります。
歯石取り一つとっても、見えるところの歯石なら超音波の振動で歯石をはじく機械で簡単に取ることができます。
しかし歯ぐきの境目深くこびりついている歯石を取るとなると大変です。
常に最適な状態にピンピンに研いだキュレットとよばれる道具を使って、麻酔しながら歯石をとるのでとても手間がかかります。
また見えるところの歯石と同じように超音波の振動で取ろうと思うと、細くて折れやすい専用のチップを使うためコストと時間ががかかります。

ここまでしても歯石を完全に除去できない場合、歯ぐきに切開を入れる簡単な手術を行ってでも歯石を取ることもあります。

このように重度の歯周病の場合、3ヶ月に1回の軽い処置だけでは全くダメです。
どんどん積極的に次の段階へと進む”攻めの治療”が求められます。

では何故、こんな重い歯周病なのに3ヵ月後との簡単な治療で済ましている歯医者さんが多いのでしょうか?
それは3ヶ月経過すれば診療報酬上、初診を算定できるので形式上、過去の歯周病治療経歴について責任を持たなくてよい割には診療報酬が多く請求できるので、最も医院がリスクを負担することなく儲かるからです。
私はこんな医院側の都合だけで治療を組んでしまうのはおかしいと思い、当院ではこのようなことは行っておりません。

あくまで歯周病治療は、
検査によって常に今の状態を把握しながら
悪い状態を積極的に改善する”攻めの治療”と
改善された歯肉を安定させる”守りの治療”
この両者のメリハリをつけながら我々が治療計画を立てることが大切です。

そのため、患者様の通院間隔が治療ステージによってどうしてもイレギュラーになります。
そのあたりご理解の上、よろしくお願いいたします。

| seiji0024 | 歯周病 | 07:38 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
現在の歯周病治療に足りないもの
京都・下京区の林歯科診療所では、従来より行われてきた基本的な歯周病治療や薬を用いた歯周内科を行っております。
このようにバリエーションに富んだ治療法を思う存分駆使することで、今までになく良好な治療成績を収めておりますが、大切なことが一つ欠如しています。

それは患者様自身の活力を活性化して免疫力を高めることで、歯周病菌や歯周病菌から発せられる毒に対して抵抗する働きです。
こればかりは現在の歯科医療技術ではどうしようも無いことなのですが、これだけ歯周病をコントロールできるようになってくると、治癒にいたる最後の一歩のところでこの生体活性・免疫力の壁にぶち当たって思うように行かないことが時折ございます。

虫歯につきましては唾液検査のデータを読み取って、それに見合った対策を組めば詰め物の隙間からできる虫歯以外はほとんどコントロールできるようになりました。
それもこれも虫歯菌に関してはご自身の免疫力と一切関係ないから出来うることです。

しかし歯周病菌は免疫力に大きく左右されるところが虫歯菌とは決定的に違う点で、このことが治療を複雑にさせていると私は考えます。

そんなこんなで今の私の興味は歯肉の免疫力をいかに高めるかに最も注がれておりますが、何故かこんな大切なことを大学の研究者はあまり研究しておりません。
もし私が現役の研究者で、歯周病を専門にしていればいの一番にこの問題をテーマに選ぶのですが・・・。

一方、身体の活力を増強し免疫力を高める考えはまさしく東洋医学の考え方です。当院ではドライマウスや舌痛症などに対して現在も漢方治療を導入しておりますが、歯周病についても東洋医学の導入を含め、もっと幅広い知見が求められております。
| seiji0024 | 歯周病 | 08:22 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
歯医者の診断の重みについて
京都の林歯科診療所では、基本を大切にした従来型の歯周病治療にあわせて、治療を効率化させるために薬をつかった歯周内科や咬み合せの治療を行っており、通い続けていただいた方々に対しては良好な成果を得ております。
しかし最初のとっかかりの部分で、私が重度の歯周病と診断し、検査データを客観的に提示しながら説明しているにも関わらず、私の診断を信じない方が最近、とても増えてきております。
例えば内科のお医者さんに診てもらって、血圧を測定して高い傾向が見られると、血圧を下げる治療が行われますが、その時に痛くないからといって内科のお医者さんの診断を無視する方はほとんどおられないと思います。

こういったことを体験していると、本当に我々歯科医師の社会的信用が地に落ちてしまったと思います。
特に歯周病は抜歯寸前になるまで痛みの出てこない病気です。そのため「痛い、痛くない」を治療の是非の基準にしてしまうと、完全に手遅れになってしまいます。
ですから我々は客観的に評価できる検査をしっかり行い、その検査結果を隅々まで読み取り診断し、治療計画を立てた上で、丁寧に患者様に説明を行わなければなりません。
しかしこれだけしっかり行っても我々がハナから信用されないようではどうしようもありません。

もちろん当院では患者様の緊急事態に対しては出来うる限り対応いたしますが、それだけを行っても患者様の健康を維持することが出来ないことは明らかです。きちんとした治療を進めていく上では患者様のご理解と治療計画の実行がなにより必要ですが、それは患者様との信頼関係があって初めて成り立つものです。

当院ではこのようにきちんとデータを揃えて説明し、ご質問については真摯にお答え致しますので宜しくお願いいたします。

| seiji0024 | 歯周病 | 09:06 | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark |
私が目指す歯周病治療のモデル
京都・下京区・丹波口駅の林歯科診療所では、従来型の歯周病治療にあわせて歯周内科治療を行っており、これらを組み合わせることで効率よい治療を行っております。

しかし現行の健康保険で定められたガイドラインを下に歯周病治療を進めると、非常に長い期間を要してしまいます。
ごく軽い歯周病や進行の遅い歯周病に対しては、このガイドラインに則った歯周病治療は確実ですが、急速に進行する歯周病・中等度から重度の歯周病に対して長い治療期間をかけてしまうと、やり残したところからせっかく治療したところへの再感染によって、良好な治療結果を得られないこともしばしございます。

そこで私は1日〜数日で一気に歯周病を改善させる治療法のアイディアを探っていたところで、今回鶴見大学の五味一博先生による歯周病についての基礎から臨床までの講演に行ってまいりました。

五味先生は”フルマウスディスインフェクション”と呼ばれる歯周病治療を一気に1日で行ってしまう治療法をいち早く国内で導入された先生です。
そして”フルマウスディスインフェクション”の今までの問題点、それから五味先生が抗生物質などを併用して改良した点などについてやさしく解説していただきました。

五味先生のお話も参考にさせていただきながら、近日中にレーザーと電解水を併用した1日でおおよそ終えてしまう歯周病治療を提供できるようにしていく予定です。



| seiji0024 | 歯周病 | 08:16 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
わかさ7月号に掲載された残念な内容
先日”わかさ”という月刊の健康雑誌7月号に歯周内科について、かなり多くの記事が掲載されました。
私は一体どんなニュアンスで書かれているのか興味があったので、早速購入して読んでみました。

すると、「いくらなんでもこれはおかしいのでは?」という書き方が多数見受けられました。
おそらくこの”わかさ”を読まれた方、100人中99人は別に歯周病の治療を受けなくても、薬を使いさえすれば歯周病が簡単に治る、と思っていらっしゃるのではないでしょうか?

実は国際歯周内科学研究会より以前、この”わかさ”に歯周内科が掲載されるに当たってこの治療を行っている歯科医院のリストに掲載してあげますがどうでしょうか?、といった趣旨の連絡をいただき当院は即座にお断りいたしました。

かねてよりこの”わかさ”、かなり中立性を欠く内容で以前も、3MIX療法でかなり問題ある書き方をされ、多くの読者の混乱を招いたことを覚えています。
聞くところによると、歯周病学会がこの”わかさ”と国際歯周内科学研究会の生田先生へ抗議文を送ったとのことです。

私も国際歯周内科学研究会の会員で生田先生からは多くのことを学んでまいりましたが、今回のこの記事はちょっとまずいのでは、どうして”わかさ”と組んでしまったんだろう、と残念な気持ちです。
それとともに、この”わかさ”の記事を医院の宣伝に利用している歯科医院も多数あるようで、同業者として少し情けない気持ちになります。

京都でも何軒かの歯科医院がこの”わかさ”のリストに掲載されておりましたが、林歯科診療所ではあくまで従来から行われている基本的な歯周病治療を効率化するために、歯周内科を行っております。
ですからそれなりに必要な基本的な歯周病治療は必ず行っております。

ですので同じ歯周内科治療であっても当院で行っている治療と”わかさ”で掲載された記事のニュアンスとは大きく異なりますので、ご理解いただけるようお願い申し上げます。

 

| seiji0024 | 歯周病 | 08:03 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
歯周病薬物療法の普及について
京都・下京区・丹波口駅・七条の林歯科診療所では歯周病治療を効率的に進めるため、薬を有効に利用した歯周内科治療を用いております。

しかしこの歯周病治療に薬物を用いる方法は、現在正式なガイドラインが無く、その使い方は現場の歯科医師の裁量によるところが非常に大きく、適切な使用がなされていないことも多く認められました。

そんな中、現在歯周病学会にて歯周病における抗菌薬物療法のガイドラインを作成されている大阪歯科大学の王宝禮先生の講演を聴きに行ってきました。

この中で王先生は治療抵抗性歯周炎と名づけた、通常の歯周病治療だけを行っても思い通りの改善が認められないケースに、この薬、特にジスロマックを用いた抗菌薬物療法を用いるべきではないか、とのお話をいただきました。

歯周病の抗菌薬物療法については既に多くの学術論文によるエビデンスが出ており、その効果を疑うものは誰もいないはずです。
であるならば、すぐにでも普及できるよう保険導入に向けた流れが求められるところです。


| seiji0024 | 歯周病 | 07:52 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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