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林歯科診療所

京都の歯医者林歯科診療所 院長日記
顎顔面矯正のとっかかり

林歯科診療所の小児の矯正治療において、手軽な床矯正やトレーナー矯正から、バイオブロックやRAMPAを用いた本格的に顎の成長を促すものまで幅広く行っております。
歯並び・咬合の軽度な以上の場合、私から患者さんに矯正治療を提案することはしておりませんので、患者さん自ら訴えられるケースのみ矯正治療を行っております。ご自分から申告されるくらいですから、ほぼ全て中程度から重度のケースになります。

ですから当院では最近、単純な床矯正1つくらいで済むような簡単なケースは担当しておらず、バイオブロックやRAMPAと言った東京でご開業の三谷寧先生から教わったシステムを用いることが多いのです。

しかしこの素晴らしいバイオブロック・RAMPAも全ての方が受けてくださるかと言えばそうではありません。
これらのシステムは精巧なつくりの矯正装置が必須になります。そのためどうしてもコストがかかってしまい、その分治療費が割高になってしまうのです。
ですから治療費で断られてしまうことも時折生じます。

そんな中、私の知り合いの歯科医師の先生何人かが、もう少しシンプルな装置を使って良好な結果を得ている症例を実際に見せていただき、それなら一度直接学んでみようと決心し、こちらの矯正を主催されている黒江和斗先生のコースを申し込み、最初の研修に参加してまいりました。



 



今回の研修ではHyraxタイプの上顎急速拡大装置と下顎の舌側弧線装置という2つの装置について、理論から製作・調整まで学びました。

受講してびっくりしたのが、比較的開業したての若い歯科医師がたくさん受講していました。経営コンサルタントなどから勧められて受講している方も多くおられ、この黒江先生の理論が今話題になっているんだと、はじめて気付かされました。

私の場合、既にバイオブロックやRAMPAといった矯正治療システムを持っているので、この黒江先生のシステムを自分自身の臨床でどう取り扱うのか、これから考えていかねばなりません。
 


| seiji0024 | 矯正治療 | 09:02 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ついにRAMPAのコースが始まりました

林歯科診療所では数年前にバイオブロックという矯正治療を導入いたしました。
それから2年間、かなりバイオブロックの症例を積んでまいりましたが、実際あまりに重度の不正咬合でバイオブロックのように口腔内の装置だけでは対応しきれないケースも抱えるようになってきました。
そこでまだセミナーを受講する前から、こちらの研修会を主催されている東京・吉祥寺でご開業の三谷寧先生の医院に頻繁に通って、口腔外の装置でRAMPAと呼ばれるものを学んで参りました。

そのRAMPAの正式なコースがついに始まりました。このコースは1年間続きます。
こんな感じなので私はまだセミナー受講生の身でありながら、既にRAMPAを使っているケースが幾つもあり既にノウハウが蓄積されつつあります。
全く白紙の状態でセミナーを受講するよりも、自分自身であれこれ悩んだ経験の上で受講する今回は、セミナーの内容がとても早く吸収されるのを自分自身でも実感できます。

PAMPAは長時間装着が必須ですし、調整も頻繁に行わなくてはなりませんし、費用もかかってしまいますが、他の治療法ではなかなか得難い結果が得られる大きな魅力に私は取りつかれてしまいました。
この素晴らしい治療法のRAMPA、これからもっとレベルの高い臨床を提供するためにもっと極めていきたいと思うところです。

| seiji0024 | 矯正治療 | 07:07 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
流行っている床矯正装置について再考する

最近、取り外し式の床矯正が非常に流行っています。

この背景には、歯科医院を多く手掛ける経営コンサルタントや歯科医院経営をアドバイスする研修会などが、医院経営のために強力に床矯正を勧めている背景があるからではないかと、思っております。

 

この流行っている床矯正装置、私もよく用いでおりますがもう一度考え直してみたいと思っております。

 

利点

・専門の技術・知識が無い経験の浅い歯科医師であっても、とりあえずある程度は使うことができる。

・取り外せるためブラッシングがしっかり出来るため、虫歯のリスクが少ない。

・装着や調整などに多くの用具を必要としないため、歯科医院の導入コストが少なくて済む。

・矯正装置撤去時の歯の損傷が無い。

 

欠点

・取り外せるため、正しく装着出来ていなかったり装着時間が短かったりすると、思うような結果が得られない。

・どうしても厚みがあるため舌の邪魔になってしまい、舌の悪習癖が改善しにくい。

・三次元的な作用がほとんど出来ないため、多くの場合他の装置との併用になる。

・装置を製作する技工レベルに効果が左右されやすく、歯科技工士のスキルが求められる。

 

このように床矯正の特徴をよく理解して使えば、矯正治療における有効なツールの一つになり得ます。

時折患者さんが最初から床矯正を指定されることがございますが、あくまで私は主治医として最も効率のよい治療法を選択していく中で、床矯正装置を使ったり使わなかったり致しますので、何が何でも床矯正が素晴らしい、と決めつけないで頂きたいとお思います。

| seiji0024 | 矯正治療 | 07:42 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
急速拡大するだけで本当に呼吸は改善するの?

昨今、矯正治療で急速拡大を行うと鼻中隔彎曲が無くなり鼻腔は広くなって呼吸が良くなる、ということでこの急速拡大による矯正治療が非常に増えてきております。

 

私もハイラックスタイプの急速拡大、それからハースタイプの半急速拡大は頻繁に用いてるので、その効果については自分自身、そこそこ詳しいと思っております。

 

結論から言ってしまうと急速拡大によって上顎骨の縫合を開いて鼻腔を広くしただけで呼吸は良くならないと思います。

 

あくまで呼吸や嚥下といった生命の根幹を司る生理運動は、それを支える姿勢があって成り立つものです。

その姿勢で大きな要素を占めるのが頭位で、この頭位を維持するための顎顔面骨格や咬み合わせを育成していく経過の多くで、この歯列の拡大が必要とされるからだと考えます。

 

だから急速拡大=呼吸:嚥下の改善では無く、健全な呼吸や嚥下を行うための育成治療の中で、急速拡大という一つのツールが入ってくることもある、と解釈していただいた方が正確だと思います。

 

ところが最近、ただ急速拡大で広げさえすれば呼吸が改善し、副鼻腔炎・アトピー等が改善すると触れこんでいる歯医者さんが居るということもよく耳にします。

これはいくら何でも言いすぎではないでしょうか?私は正しく呼吸できる顎顔面を育成する治療を行っておりますが、それでも副鼻腔炎やアトピーが治りますとは絶対に断言しません。ただ結果として良くなる方が大半ですけど、程度にはふれますが・・・。

 

こういった過大な表現が多く出回ってしまうと、矯正治療そのものの信用を失いかねません。ですから患者さんには誤解を招かないよう確実に言いきれない事はなるべく発言を慎重にしていただきたいものです。

 

 

| seiji0024 | 矯正治療 | 10:43 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
やっとバイオブロックの真髄に突入
林歯科診療所では矯正治療で重症のケースにおいて、バイオブロック・RAMPAと呼ばれるシステム、顎顔面口腔育成治療を行っております。
この矯正治療では他の矯正治療システムにはあまりない、顎骨ならびに頭蓋の回転とひずみの概念があり、そこを理解し制御していくところが根本的に違います。
なかなか一般の方々に上手く説明しにくいところですが、そこで極めて重要な役割を果たす装置がバイオブロックステージ靴箸いα置です。

この装置を使ってこそ顎顔面口腔育成治療の本質に迫るわけですが、私は患者さんの負担を考えて重症のケースに絞ってこのシステムを採用しているため、なかなかこのステージ靴鮖箸┐襪箸海蹐泙播達できませんでした。

ところがここにきてようやくステージ靴鮖箸γ奮に多くの症例が入ってきました。

しかしこのステージ靴猟汗亜慣れないとちょっと複雑で難しいです。一通りセミナーで三谷先生から丁寧に教わりましたが、実際にそれだけでは不十分だと思い、東京吉祥寺の三谷先生の診察室までセミナーとは全く別に不定期に勉強させていただくことになりました。

いつも三谷先生の診察室にお伺いすると、他の勉強熱心な歯科医師の先生もいらっしゃるので、ちょっと遠方でしんどいですが自分自身にとっていい刺激にもなっております。

 
| seiji0024 | 矯正治療 | 09:52 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ついに話題のRAMPAの世界にはまり込むことに
平成26年度に私は一年間、東京都でご開業の三谷寧先生のところまで通ってバイオブロックという新しい概念の矯正治療を学びました。
このバイオブロックを学んだおかげで私の臨床の幅は一気に広がっただけでなく、矯正治療そのものに対する考え方が丸っきり変わりました。
そして現在、多くの子供たちの矯正治療にこのバイオブロックを用いて臨床を行っておりますが、このバイオブロックでも重篤なスペース不足や上下の顎の骨格に大きな不調和があるケースではあまり有効ではないため、従来の矯正治療を用いらざる得ませんでした。

そんな中、重度のスペース不足のケースを受け持つことになりました。当初は途中までなるべく顎の発育を成長させる従来の小児矯正の治療法を導入して、その後永久歯に生え変わったら本格矯正を行うつもりでおりました。

ところが先日、三谷先生から電話がありRAMPAをやりなさい、と進言されました。そもそもRAMPAは装着に本人・家族の負担が大きく、装着時に長い治療時間がかかるため、当初私はここまで手を出すつもりではありませんでした。
ところが実際に現在受け持っているケースを整理するともしRAMPAを使うともっとスムーズにより良い結果を出せるケースが他にもたくさんあることがわかりました。

そこで私はやっと重い腰を上げてようやくRAMPAを導入することにしました。
そして先日、初めてのRAMPAを装着いたしました。当たり前ですが、初めてなので私はチンプンカンプンですが、何とRAMPA指導医で大阪府でご開業の石田亮人先生がわざわざ当院までお越しいただいて、RAMPAの装着を丁寧に指導しながら行ってくださいました。

そして平成28年はこのRAMPAのコースを受けに再び三谷先生のところに一年間通うことになりました。
いつになっても安らぐゆとりがなかなかできませんが、そんなストレスも良い臨床結果を出して喜んでいただければそれが私にとって何よりの喜びであり続けます。
 
| seiji0024 | 矯正治療 | 15:11 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
トレーナー型矯正装置を使いこなす
矯正治療を行う際、必ず矯正装置を使います。
様々な矯正装置があり、口腔内だけに留まるもの、口腔外にまで及ぶもの、取り外し出来るもの、取り外し出来ないものがあります。

この中で私があまり好んで使わない装置があります。それが有名なものだとムーシールドに代表されるようなトレーナー型の装置です。受け口の小さな小児にはよく使いますが、装置の効果が出るのに時間がかかるのと、患者さん自身が正しく使わないと効果が出ない不確実性からあまり好んで使っていませんでした。

しかしこのトレーナー型装置は、歯を並べる以上に不正な咬み合わせや歯並びの原因となる筋肉の異常なバランスを正常に戻す効果が非常に高く、トレーナー型装置を使った矯正治療は矯正治療終了後も比較的安定した状態が維持できていることが多く、自分でももっと毛嫌いせずに、しっかり勉強して使いこなして行かないと、と考えていたところです。

そんな中、以前からお世話になっている岡山県で矯正専門にご開業でプレオルソというトレーナー型矯正装置の開発者でもある大塚淳先生のアドバンスセミナーに参加してまいりました。

いままでトレーナー型矯正装置は受け口限定見たいなレッテルを自分で貼ってしまっておりましたが、大塚先生のお話しを聞いてそんな私の思い込みは完全に間違っていて、きちんと理解して使えば多くの可能性を秘めている方法であることが改めてわかりました。

いままで装置により力技でやっていた中に、このようなトレーナーも上手く取り入れて、より安定して身体に調和した矯正臨床を提供していけるよう研鑽を積んで行かねば、と思うところです。
| seiji0024 | 矯正治療 | 08:24 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
矯正治療の基本中の基本をおさらい
林歯科診療所では多くの矯正治療を行っており、その比率は年々うなぎ登りでちょっと戸惑っているところです。
矯正治療には様々な考え方や方法が入り混じっており、最近ではその情報量が多すぎて若干混乱気味の状態です。
しかし絶対に押さえておかなくてはならない基本知識と言うものはほぼ不変であります。

そんな中、先日大阪大学を退職された矯正学の前教授の高田健治先生による講演を受講しにまいりました。
この1日がかりの研修、最初の午前中は矯正臨床の心構えや経営のことで、もう既に私は十二分以上にわかっている話でとてもつまらなく、正直この講演会の出席は失敗だったか、と後悔しておりました。
しかし午後の部に入ると一転して、矯正治療で押さえなくてはならない重要な原理原則の復習がオンパレードで説明されとても密度の濃い内容でした。

そもそも矯正にまつわる勉強会は多くありますが、本当に原理原則を詳しく教えてくれる機会は非常に少なく私もこの点についてはほとんど学生時代の講義と書籍で勉強しました。
この高田先生のご講演を聴講して、やたら何か以前に聞いたことがあることが多い、という印象を持ったのが、私がかつて矯正を始めようと思ったときに舐めるように読み漁った一冊の書籍があり、その書籍を日本語に訳されたのが高田先生だと言うのが、後日気づき改めて納得させられました。
 
| seiji0024 | 矯正治療 | 08:14 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
オートマチックだけでは上手くいかない

林歯科診療所では年々矯正治療の割合が高くなってきております。
その矯正治療の中で成人の矯正治療に最も多く用いられる方法が歯1本ずつに直接器具を接着させるマルチブラケットと呼ばれているものです。

このマルチブラケットにはストレートワイヤー法と呼ばれるかなりオートマチックに歯を奇麗に並べてくれる方法と、歯の微妙な傾斜や角度に合わせて細かな調整が必要なスタンダード法の2種類があります。

現在の主流は圧倒的に簡便なストレートワイヤー法で、矯正治療の経験が乏しい歯科医師のみならず、エキスパートの歯科医師でも多く用いられております。

私もマルチブラケットを用いた矯正治療ではストレート法を主に使っております。

しかし全てのケースでオートマチックに上手くいくわけではありません。
そういった時にはストレートワイヤー法を使いながらも、マニュアル操作が一部必要になります。

最近、我々歯科医師向けに全くマニュアル操作が不要でも矯正が簡単にできると謳っている研修会を見かけますが、実際に数多くの臨床ではその通りにならないことが多いです。

よって矯正治療を始められる先生はある程度鍛練を積んでから患者さんに実際の矯正治療を提供していただきたいものです。

| seiji0024 | 矯正治療 | 08:13 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
LOT(限局矯正)がもっとシンプルに
林歯科診療所では歯を有効利用するために、傾いていて機能していない歯などに対して部分的な矯正治療を行っております。
部分的な矯正を我々の業界ではかつてはMTM(minor tooth movement)と呼んでおりましたが、たとえ1本の歯を動かす目的であったとしても、非常に多数の歯を固定源などで関与させる場合が多く誤解を招きやすいので、最近は限局矯正(LOT: limited orthodontic treatment)と呼ばれるようになってきました。

そんなLOTですが、この治療法で最も多く今まで用いられてきた矯正装置がリンガルアーチを呼ばれる固定式装置で私も現在でも多く使っております。
しかしこのリンガルアーチは6番目の歯にバンドという輪っかをくっつけるため、この歯が虫歯・歯周病にかかりやすくなる、矯正目的部位によっては固定源と作用点との距離が離れすぎて好ましくない作用が固定歯に生じやすい、やや複雑な操作が必要で使いこなすのに熟練を要するなどかなり欠点の多い方法ですが、他に代わるもの見当たらないので仕方なく使っていたと言うのが正直なところです。

そんな中、最近発売された矯正用の樹脂で新素材についての研修に参加してまいりました。講師は日本歯科大学生命歯学部教授の小森成先生です。小森先生はずっと大学の矯正科に在席されていた中で、少しだけ一般歯科開業医に勤務されたご経験があり、その中で改めてLOTのニーズの高さを感じられ、それ以降は今まであまり矯正専門医がやりたがらなかったLOTに積極的に取り組まれ、この度発売された新素材の開発にも大きく関わられました。
この新素材によって今までリンガルアーチでやっていたLOTのかなりの部分が賄えそうです。実際に使ってみて操作のシンプルさと確実性について実感し、その場で早速この材料を注文してしまいました。

もう早速実際の臨床ケースで当院では使っておりますので、もし対象の方がいらっしゃれば是非、使っていきたいと思っております。
| seiji0024 | 矯正治療 | 10:41 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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