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林歯科診療所

京都の歯医者林歯科診療所 院長日記
ハイリスク患者さんへの接し方

京都・下京・丹波口の林歯科診療所では、日々一般歯科診療を行っております。
一言で一般歯科診療と申しましても、行う医療行為は多岐にわたり、簡単な入れ歯の調整からちょっとした外科手術までございます。

一方、高齢者社会を向かえ、何かしら身体的リスクを抱えた方の処置をする頻度が年々増加しており、これらリスクの高い方々に対しても十分かつ安全な歯科医療を提供できる体制が我々に望まれているところであります。

そんな中、先日昭和大学歯学部教授の佐野晴男先生による、医療安全に関する研修を受けてまいりました。

佐野先生のお話の中で、全身麻酔中の医療事故はすごく頻度が少ないのに、なぜ歯科治療中の医療事故は結構起きてしまうのかなどを非常にわかりやすく解説していただきました。

それ以上に佐野先生のおもしろおかしく話される軽妙な語り口がとても印象に残り、長い講演時間もあっという間に過ぎ去った印象でした。

| seiji0024 | 口腔外科 | 08:16 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
鎮痛剤使用に当たっての問題点
林歯科診療所では通常、最もよく用いている痛み止めはNSAIDと呼ばれる非ステロイド性抗炎症薬です。
なぜこの痛み止めをよく使うかというと、よく効くからです。
その一方、本音を申し上げると最も使いたくない薬でもあります。

どうして使いたくないかと申しますと、やはり副作用の問題が挙げられます。
この系統の薬は基本的に胃に対する障害がどうしても強く出てしまいます。
また炎症を抑える作用が強いので、組織を修復させるために起きている炎症反応を止めてしまうことで、治癒も遅くなってしまいがちです。
他の薬との組み合わせも相性の悪いものがかなり多く、あまり使い勝手のいい薬ではありません。

それでも何故使っているかというと、痛みによく効く薬がほかに無いからです。

いや、実際にはアセトアミノフェンという薬があるのですが、健康保険で認められる程度の投与量ではとても痛みに効きません。
しかしこのアセトアミノフェン、とってもいい薬です。痛みを抑えながら副作用が少なく、あまり炎症も強く抑えすぎずとても使い勝手のいい薬です。
そんなわけで諸外国では歯科治療の痛み止めにアセトアミノフェンを使うことが主流になっています。このアセトアミノフェンを日本で認められている何倍もの量を処方するのです。
当院でも健康保険の縛りが無いインプラント治療時にはこのようなアセトアミノフェンの使い方を当院では行っておりますが、保険診療では痛みを止められるだけのアセトアミノフェンを出すことが出来ないので、仕方が無いのでNSAIDを使っております。

もう少し、現状に即したアセトアミノフェンの投与が出来るようになっていただきたいものです。
| seiji0024 | 口腔外科 | 08:18 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
割れてしまった歯を抜歯から救うには
京都・下京区・丹波口駅の林歯科診療所ではマイクロスコープなどを用いた根管治療を行っております。
しかし、いくらマイクロスコープを用いても割れてしまった歯を救うことは容易ではありません。
実際、当院にマイクロスコープ治療を主訴に来院された方の多くが、マイクロスコープ治療を行えないのですが、その理由が一つは治療費の問題と、もう一つが適応症の問題です。
すなわち歯が深く割れてしまって、マイクロスコープなどを使うにしても保存できないケースで治療をお断りすることが多くありました。

その一方、割れてしまった歯を再接着して保存させる治療は、一時私は熱心に取り組んでいたのですが、非常に治療成績が悪くその後、この治療を辞めてしまいました。
そこで現在では割り切って抜歯しているのですが、以前より何か心残りで、もう少し歯を残すために努力できることは無いかと、考えておりました。

そこでかねてより歯が割れてしまった場合、再接着治療によって歯の保存に取り組まれ、近年豊富な研究データによって安定した治療成績を収められている、北海道大学の菅谷勉先生による講演を聴いてまいりました。

一旦諦めてしまった割れた歯の再接着治療、今回の研修を踏まえてもう一度見直したいと思います。


| seiji0024 | 口腔外科 | 08:06 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
治療の安全性を高めるモニタリング
京都・下京の林歯科診療所では一般歯科治療はもとより、埋まっている親知らずの抜歯や顎の骨の中に溜まっている膿の摘出などの小さな手術は、患者様のアクセスを考慮して極力自分で処置するようにしています。
しかしこのような外科処置は多少なりとも患者様の心身に負担をかけてしまいます。
ただし通常、健康な方でしたら身体がこの程度の負担を許容してくれるのですが、高齢者や他の重い基礎疾患をお持ちの方は、外科処置から生じる心身の負担に対する許容範囲が一般的に狭く、私が注意を要するところです。

そこで当院では以前より、医療安全のために自動血圧計とパルスオキシメーターを設置しておりました。
しかしこれらには欠点があって、記録が残せないことと血圧についてはリアルタイムで測定ができ無い点です。

そこで、近日中には患者様の全身状態をリアルタイムで測定できる生体モニターを導入する予定です。
これにより特にインプラント手術などがさらに安全に行えるようになります。




| seiji0024 | 口腔外科 | 09:02 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
親知らず抜歯の経験
京都市・下京区・丹波口駅・七条七本松の歯科・歯医者 林歯科診療所では親知らずの抜歯希望で来院される患者様が増えてまいりました。
当院で親知らずを抜歯された患者様が、ずいぶん紹介してくださって本当にありがたいことです。
しかし私も昔から埋まった親知らずを今ほどスムーズに抜いていたわけではありません。
技術も経験も未熟だったころ、私は他の若い歯科医師と同じように親知らずの抜歯の際、時間を計測して競っておりました。
しかし私はいつまで経っても上達せず困っていたところ、ある先生より「どれだけ時間がかかっても構わないからたった1本の道具でやってみなさい。」とアドバイスを受け本当に3ヶ月、言われたとおりどれだけ時間がかかってもやりとおしました。
その先生にしてみるとまさか私が真に受けて遣り通すとは思っていらっしゃらなかったらしいのですが、私は真剣にやっていました。
すると見る見るうちに抜歯操作がスムーズになり、いつしか自然にすばやくできるようになりました。
今から振り返るとまさしく「急がば回れ」であったと思います。
現在は、この道具の使い方以外にも最初の麻酔にじっくり時間をかけるようにしており、よく麻酔が効いた状態で行うことを心がけるようになってから、さらにスムーズな処置を行うように心がけております。


| seiji0024 | 口腔外科 | 08:15 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
新規抗生物質 グレースビット
京都・丹波口駅の林歯科診療所では今までの大学病院・民間病院の勤務経験を生かし、極力親知らずの抜歯や膿の摘出などの小手術を自院で行うようにしております。
その関係もあり、手術部位の感染を防ぐための抗生物質の選択にはある程度、バリエーションが求められます。

そんな中最近、第一三共製薬よりグレースビットという新しい抗生物質が発売されました。
このグレースビットの一番の特徴は、とにかく非常に幅広い多種多様の菌に対して効果を示しながら、非常に低濃度でも菌の発育を抑制できる強力な抗菌作用がある点です。

今までにも強力な抗菌作用を有する抗生物質はあり、当院でも使っているのですが用法や用量について融通の利かない点が不満だったのですが、このグレースビットに関しては歯科医師の裁量で用法・用量に幅を持たせることが出来るため、使い勝手がよさそうです。

そこで先日、歯科医師会の集会に第一三共製薬の方にお越しいただき、グレースビットの説明会を行っていただき導入に向けて非常に参考になりました。

| seiji0024 | 口腔外科 | 09:14 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ビスフォスフォネート製剤(骨の薬)は要注意
京都・下京区・丹波口の歯科・歯医者 林歯科診療所は過去、大学病院などの勤務経験を生かし、患者様にご不自由をおかけしないよう、極力院内で口腔外科処置を行っております。
そんな中、口腔外科処置、それも特に抜歯にあたって厄介な問題がクローズアップされるようになって来ました。
それはビスフォスフォネート製剤とよばれる飲み薬・注射薬を現在使っている、もしくは過去に使った経験がある方に対して抜歯をすると、抜歯の傷口が治らず顎の骨が腐ってしまうかもしれないという、怖い現象が問題になっています。
そこで今回も北海道でご開業の前多壮晃先生に、ビスフォスフォネート製剤と抜歯についての関係を基礎から詳しくお話いただきました。

その中で基本的にビスフォスフォネート製剤自体が、抜歯創の治癒に大切な骨の代謝を抑制することや、同じビスフォスフォネート製剤でも製品や投与法・投与期間などによって、顎の骨が腐るリスクが異なる点、実際にビスフォスフォネート製剤を投与されている患者様の抜歯が必要になった時のリスクを客観的に評価するための検査法など、細かく説明していただきました。

そして我々はこういった知識を得ることも大事ですが、患者様から薬の使用状況について詳しくお伺いすることもとても大事だと改めて思いました。
当院にご来院いただく患者様には詳しく薬の使用状況につきましてお伺いいたしますが、是非ご協力をお願いいたします。

| seiji0024 | 口腔外科 | 07:50 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
荒んでいく病院歯科
京都・下京区・丹波口駅・梅小路公園の歯科・歯医者 林歯科診療所では埋まった親知らずの抜歯や、膿の袋の摘出手術などの小さな口腔外科処置の大半を自院で行っております。

しかし周りを見渡すと、最近はこのような処置を自院でされないで、大きな病院歯科に紹介する歯科医院が増えてきている傾向があります。
その一方、紹介を受ける病院歯科の閉鎖が全国で相次ぐようになり、以前のような円滑な医療連携が取りにくくなりました。

私は過去に長く病院歯科に勤務していた関係もあり、何故病院歯科の閉鎖が止まらないのか手に取るようにわかります。

最も大きな原因は、今も昔も病院歯科の大半が赤字経営です。
以前なら、病院全体の利益が大きかったため、歯科単独の小さな赤字程度は何事もなく補填できました。
しかし、近年の医療費抑制政策で病院全体の収益は大きく落ち込み、たとえ歯科という小さな診療科であっても赤字を垂れ流す部門を放置できなくなったからです。

また病院歯科に勤めている歯科医師のマインドも大きな問題です。
私が病院歯科に勤めていたころ、もう既に他の大半の勤務歯科医師が、将来自身で開業する意思が全く無く、病院の経営者に擦り寄りずっと病院にしがみついていようとするマインドの者が大半で、私のように独立心旺盛の者はほとんどいませんでした。
当然、やる気の無い人が多いので、その分業績も上がらないことが多く見受けられます。

病院歯科の診察時間の硬直化も問題です。平日の9時〜5時が非常に多く見受けられますが、土曜日の診察や一部夜診の実施も行わないと、実際に紹介が必要となることが多い現役世代の通院を大きく阻害してしまっています。

地域の方々の中にはかなり大病院志向(ブランド志向)が強く個人開業医を嫌う方が多い現状なので、病院歯科は普通にやっていればわんさか患者様が押し寄せる状況で、我々個人開業医より圧倒的に有利な立場にあるため、赤字など出ないはずです。
実際、私が勤務医だったこと私の代で圧倒的に過去最高の売り上げを結果として病院にもたらせました。
これは別に私がすごく努力したわけではなく、独立志向が強かったことから当時から自分の医院と同じ気持ちで取り組んだ結果だと思います。

ただ時折大きなケースや病気のリスクが高い方などは、病院歯科への紹介が必要となり、しっかりしてもらわないと困ります。
病院歯科にお勤めの歯科医師の方々、常に経営者マインドを持ってもう少しコツコツ地道に取り組んでいただきたいと思います。
| seiji0024 | 口腔外科 | 10:23 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
治療時の痛みや苦痛緩和の研修
京都・下京区・丹波口駅・梅小路公園の歯科・歯医者 林歯科診療所ではインプラント治療など外科処置を伴うケースに日々、対応しております。
この外科処置、私にとっては頻繁に行っていることなので、処置に集中はしながらも過度な緊張も無くスムーズな処置を心がけております。
しかし患者様にとっては当然、このような外科処置は頻繁に受けられるものではないため、緊張や不安を強く抱かれていて当然だと思います。
しかし患者様の過度の緊張や不安は、痛みの増幅を招くだけでなく思わぬ偶発症(ショックで倒れる)なども引き起こしかねません。
そこで今回こういったものについての対応を、静岡県焼津市でご開業の伊東哲先生の研修を受講するため2日間、東京まで行ってまいりました。
今回研修のメインはインプラント手術時の筋肉内鎮静という方法で、ウトウト眠くなる感覚で非常にリラックスしていただきながらインプラントの手術を行うことでしたが、内容は大変盛りだくさんでこれだけに留まりませんでした。
痛くない麻酔注射、患者様の容態急変時の救急対応、誤って飲み込んでしまわれた際の吐き出し方、鎮痛剤の効果的な使用法など多岐にわたり、早速現在の臨床で大変役立てております。

| seiji0024 | 口腔外科 | 08:20 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
高齢者・有病者の口腔外科
京都・下京・丹波口の歯科・歯医者 林歯科診療所は現在のところ「歯科」しか標榜をしておりませんが、実際には私のキャリアからかなり口腔外科関連の処置を自院で行っております。
しかし近年、高齢化が進むにつれて高齢者の方に対しても外科処置を行わざる得ないことが非常に多くなってきました。
しかも高齢者の方々の多くは、何らかの慢性疾患で常時お薬を飲まれていることが多く、これらを十分考慮した上での処置が求められます。
学会でもこのような問題に対しては深刻に考え、たびたびガイドラインが出てくるのですが、いまだ十分な情報を得るところまで至っておりません。
そこで先日私どもが主催した研修会に日本歯科大学准教授の田中彰先生にこのテーマについてご講演いただきました。
特に最近問題となっている、骨粗しょう症のお薬を飲まれている患者様に対しての外科処置で重篤な障害が出る場合がある点については最先端の情報を提供していただきました。
これで私も身体的リスクを持った患者様へさらに適切な対応をとっていけるようになります。
病気を抱えられていながら歯でお悩みの方、病気に怖からずにまず歯科医院にご相談ください。

| seiji0024 | 口腔外科 | 02:10 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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