回転中心の規格化
2017.04.28 Friday
当院では新しい概念のRAMPAという矯正治療を行っております。 このRAMPAは今までの矯正と大きく違う概念が二つあります。
一つ目は前方成長、 細かい例ですが従来の矯正では歯を並べるスペースが足りない場合、歯を抜いたり削ったりして隙間を作り、その隙間をつかって後ろに引いて歯を並べます。もしくは奥歯をさらに奥に押しやってそのスペースを使うと言ったものです。 これらはいずれも後ろに引く矯正治療ですが、RAMPAでは逆にどんどん前方に発育を誘導させて行きます。
二つ目は回転と歪み、 不正な歯並び・噛み合わせのほとんどが顎顔面の発育において、不適切な回転や歪みが骨に生じてしまっています。 今までの矯正治療でこの骨の不適切な回転や歪みを改善する有効な術はあまり無かったのが現状です。 しかしこのRAMPAは回転や歪みを改善するために開発されたものであり、とても有効です。
にもかかわらずこの骨の回転に関してはRAMPA臨床において最重要事項であるにも関わらずなかなか客観的に評価できる指標がありませんでした。 しかし最近になって、この骨の回転に関して客観的に評価できる指標が出来上がった中で学んで参りました。
このようにRAMPA臨床には一般的な矯正治療では見かけない検査・診断項目も数多くあり、当院でも常にこの検査・診断項目に関しては常にブラッシュアップし続けているところです。
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