blog index

林歯科診療所

京都の歯医者林歯科診療所 院長日記
顎顔面矯正のまとめ

鹿児島県で矯正専門でご開業の黒江和斗先生の顎顔面矯正治療のコースの最終回に参加してまいりました。

既に私はRAMPAというとても素晴らしい矯正治療法を導入している中での黒江先生のコースの受講なので、自分自身どう実際の臨床に活かしていくか、悩みながらの黒江先生の計8日間の研修でついに最終日も終えることになりました。

 

今回はFKOという矯正装置の実習を行いました。このFKO、アクチバトールと呼んだりアクチベーターと呼んだりされています。

このFKOは下顎を前に誘導する際に用いる装置で、この作用を有する矯正装置の中ではかなり古典的なものです。

よって古くから使われている反面、装着している間は食事や会話ができないため、どうしても装着時間が短くなりがちのため、過去の遺物になりつつあった矯正装置です。

 

しかしこのFKOは構造がシンプルでコストがあまりかからない、故障が少ない等メリットもあり捨てがたいものでした。

 

そのFKOの欠点を黒江先生は、下顎が前方に誘導されやすい前準備をシステマチックに取られることで、この古典的なFKOの効果を最大限に引き出されています。

 

しかしこの黒江先生の顎顔面矯正とRAMPAとは前方成長、という観点からは非常に似ておりますが、あくまでこちらは前方成長、RAMPAは前方成長にプラスして頭蓋・顔面・顎の回転と歪みの概念が加わり私の解釈では似て非なるものです。

 

ただ装置はシンプルでトラブルが少ないですし、患者さんにとってもさほどシビアな管理を求められないこの矯正治療は、結果が出るケースであるのなら非常に患者さんにとってメリットの大きな治療法だと私は感じました。

| seiji0024 | 矯正治療 | 07:42 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
3月16日(木)〜20日(月)、休診のお知らせ

研修のため誠に勝手ながら3月16日(木)〜20日(月)までの長期間、休診とさせていただきます。

たまたま福岡と東京の研修が立て続けになってしまったため、このような長期のお休みになってしまいました。

より質の高い臨床を提供できるようしっかり鍛錬を積んでまいりますので、ご迷惑をおかけいたしますがご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。

| seiji0024 | 休診のお知らせ | 10:04 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
歯根破折から歯を救うには

歯を失う理由として歯周病や虫歯がございますが、実際にかなり多くのケースで歯根が割れてしまう事によって抜歯せざる得ないことがあります。

 

歯根が折れてしまうことを病名で”歯根破折”と言いますが、正直あまり有効な手立てはなくよく患者さんとの間で歯を抜く、抜かないで揉めることがあります。

 

今回はこの歯根破折に対して保存療法を長年取り組まれている東京都でご開業の眞坂信夫先生による研修を受けてまいりました。

以前にも眞坂先生の講義だけは受けたことがありますが、実際の臨床で使えるレベルまで私が吸収することはできませんでした。

今回は十分な講義の時間と実習が受けられたためかなり自分自身、吸収することができました。

そして何より、歯根破折治療において治癒の見込みの高い場合と、あまり治癒の見込みが得られないものの場合の見極めがかなりつけられるようになりました。

 

と言うのも歯根破折治療は保険外診療になります。よってそれなりの治療費をご負担いただくわけですから、この成功率についての見通しはとても重要になります。

 

まだ当院では本格的に歯根破折治療を行える体制ではございませんが、準備を念入りに進めながらきちんとした臨床が提供できる体制になった時点で、改めに皆様にご案内いたします。

| seiji0024 | 歯科全般 | 08:09 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
3ヘッドパットタイプRAMPAの真髄

当院では子供の矯正治療にRAMPAを取り入れております。

RAMPAは唯一と言ってもいいくらい、重力の方向に垂れ下がった顎の発育を上向きに方向転換できる装置です。

現在、このRAMPAも初期の頃のものと違い、タイプXにバージョンアップして頭頂部1か所と左右の頬2か所で固定するものになりました。

このタイプXの利点は、顔面の前方成長をほぼ妨げることのない設計となりました。

しかし欠点もあって力のコントロールがややし辛く、フレームに過剰に加わった力が頭頂部のパットに集中してしまい、脱毛のトラブルが時折生じてしまいました。

 

その欠点を解消するため三谷先生とインストラクターの歯科技工士の方々が考えられて、頭頂部のパットを3点にして力が分散できるよう、現在試作中です。

先日、その試作モデルを早速学んで実際に使っておりますが、確かに脱毛のトラブルは減りました。

 

しかしこの3ヘッドパットタイプRAMPAの最大のメリットは実は脱毛防止ではないことがわかってきました。

RAMPAフレームからの力の作用でロスが減少した結果、固定源にかかる力を少なくすることができ、今まで以上にやさしいコントロールが可能となりました。

 

もう少し改良を重ね、ゆくゆくはこの3ヘッドパットタイプが主流になる予定です。さらに改良されたものが早く登場することを待ち望んでいるところです。

| seiji0024 | 矯正治療 | 09:55 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
3月4日(土)診察時間変更のお知らせ

歯科医師会公務のため3月4日(土)の診察時間を下記のとおり変更させていただきます。

8:30〜14:00

 

尚、本日の予約は全て満席ですが、キャンセルなど生じる可能性もございますので、急患の方はまずは電話にてお問い合わせください。

| seiji0024 | 診察時間変更 | 08:19 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
歯科医療とフレイル

昨年ごろから様々なところで”フレイル”という用語を耳にします。

この”フレイル”は直訳すると”虚弱”で、要介護になる一歩手前の状態をさします。

この度、このフレイルと歯科についての研修企画が新潟であったので、遠路はるばる行って参りました。

 

以前にこのブログでもフレイルについて書かせていただきましたが、今回3名の先生がご講演されました。

最初に2名は東京大学教授の飯島勝矢先生と東京都健康長寿医療センター部長の平野浩彦先生で、ちょうどこのお二方によるフレイルの研修を受講し、そのおさらいを私自身、今回の研修で行いました。

 

最後は日本歯科大学教授の菊谷武先生のご講演で、私自身菊谷先生の講演は数年ぶりに聞かせていただきました。

高齢者歯科全般をご専門の中でも、特に咀しゃく障害にはかなり力を入れておられ、数年前に拝聴した内容よりさらに情報の蓄積と体系の整理がされてとても素晴らしいプレゼンテーションを聞かせていただきました。

 

私自身、地域医療の一端を預かる身としては、一人でも多くの高齢者の方が要介護になることを防ぐ、もしくは遅らせることが出来るよう励みたいと考えます。

| seiji0024 | 訪問診療 | 15:16 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
3月2日(木)休診のお知らせ

誠に勝手ながら定例の矯正治療の勉強会のため3月2日(木)の診察を休診とさせていただきます。

皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、より質の高い臨床を提供できるようしっかり鍛錬を積んで参りますので、ご理解・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

| seiji0024 | 休診のお知らせ | 19:25 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< March 2017 >>

bolg index このページの先頭へ