顎顔面矯正のまとめ
2017.03.23 Thursday
鹿児島県で矯正専門でご開業の黒江和斗先生の顎顔面矯正治療のコースの最終回に参加してまいりました。 既に私はRAMPAというとても素晴らしい矯正治療法を導入している中での黒江先生のコースの受講なので、自分自身どう実際の臨床に活かしていくか、悩みながらの黒江先生の計8日間の研修でついに最終日も終えることになりました。
今回はFKOという矯正装置の実習を行いました。このFKO、アクチバトールと呼んだりアクチベーターと呼んだりされています。 このFKOは下顎を前に誘導する際に用いる装置で、この作用を有する矯正装置の中ではかなり古典的なものです。 よって古くから使われている反面、装着している間は食事や会話ができないため、どうしても装着時間が短くなりがちのため、過去の遺物になりつつあった矯正装置です。
しかしこのFKOは構造がシンプルでコストがあまりかからない、故障が少ない等メリットもあり捨てがたいものでした。
そのFKOの欠点を黒江先生は、下顎が前方に誘導されやすい前準備をシステマチックに取られることで、この古典的なFKOの効果を最大限に引き出されています。
しかしこの黒江先生の顎顔面矯正とRAMPAとは前方成長、という観点からは非常に似ておりますが、あくまでこちらは前方成長、RAMPAは前方成長にプラスして頭蓋・顔面・顎の回転と歪みの概念が加わり私の解釈では似て非なるものです。
ただ装置はシンプルでトラブルが少ないですし、患者さんにとってもさほどシビアな管理を求められないこの矯正治療は、結果が出るケースであるのなら非常に患者さんにとってメリットの大きな治療法だと私は感じました。 |