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林歯科診療所

京都の歯医者林歯科診療所 院長日記
1月28日(土)、休診のお知らせ

誠に勝手ながら1月28日土曜日の診察を研修のため全日休診とさせていただきます。

ただでさえなかなか予約が取れずに日頃よりご迷惑をおかけしている土曜日の診察を休診させていただくのは大変心苦しいところではございますが、より質の高い臨床を提供できるよう鍛錬を積んでまいりますので、ご理解・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

| seiji0024 | 休診のお知らせ | 08:17 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
審美修復を行う際に診るべきポイント

当院では審美治療を行う際、院内技工のメリットを最大限生かして、歯科技工士立ち会いでセラミック治療の色調や歯の形態を検討すると共に、クリスタルアイという本格的な歯の色調を測定する機器を用いて、審美的なセラミック修復を行っております。

 

しかし、審美治療を行う上でチェックすべきポイントは我々が勉強するテキストに載っておりますが、これをとればあれがダメ、どの項目から優先的に診なければならない、など実際の臨床ではきちんと整理できる情報は我々には手に入りませんでした。

 

そんな折、長年審美修復をご専門に取り組まれ、ご自身で勉強会も立ち上げておられる熊本県でご開業の細川孔先生の講演を聴講してまいりました。

 

細川先生はご自身の臨床の中で、審美修復治療を行う際、診るべきポイントを系統化され、優先順位も明確にされその内容が示されました。

それとその診査の安定性と客観性を持たせるために、規格化された正確な口腔内写真の記録についてもその一端を垣間見ることが出来ました。

 

実際に、私の心がけ一つですぐに取り組める事項ばかりだったので、早速審美修復を行う際は、ここで学んだことを生かしていきます。

 

| seiji0024 | 審美歯科 | 08:44 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
もう一度見直したい胃瘻(胃ろう)

マスコミなどから散々叩かれてしまった上に診療報酬を大減点されて悪い医療の代名詞のようにされてしまった胃ろうですが、本当に全てが悪いのでしょうか?

 

私もかつてはあまり胃ろうに対して良いイメージを持っておりませんでした。

しかし嚥下障害を学んでいくと、嚥下障害の改善の中にこの胃ろうという治療法は重要な選択肢であるとわかってきました。

 

一番それを感じるのが脳卒中で嚥下障害が生じた時です。脳卒中発作直後に嚥下障害が生じて口から栄養が摂れなくなってしまうと、多くが経鼻栄養かIVH(中心静脈栄養)を入院先の病院で行います。

その後、ある程度回復するまで経鼻栄養が行われますが、それに合わせて嚥下機能も自然に回復してくれるとは限りません。

そこで嚥下機能に問題が残ってしまった場合、経鼻栄養を続けるか胃ろうを造設するかの選択になります。

 

その際、昨今の胃ろうに対するバッシングから、最近胃ろうを選択されずに長期間経鼻栄養が続けられている頻度が高くなった印象を持ちます。

 

しかし嚥下機能のトレーニングを行う上で、経鼻栄養で用いられるチューブほどじゃまなものはありません。このチューブが咽頭(喉の奥)に横たわっているだけで、その方の嚥下反射はどんどん鈍ってしまいます。

 

元来、急性期から回復期に移って間もないころというのは、嚥下障害に対して介入する時期としてはものすごくおいしい時期ですが、その時期にこういったじゃま物があるととても困ります。

このおいしい時期を逃して、どんどん廃用化が進んでから嚥下障害に介入しても、劇的な回復を見込める可能性はどんどん下がります。

ですから理想的には全身状態、嚥下状態、それに経管栄養と嚥下リハビリ、これらが有機的にリンクしていく中で適切な時期に胃ろうの造設を行うことは、非常に意義があります。

このようにチーム医療が有機的に機能していく中での胃ろうは、もっと増えていいのではないかと個人的には思っております。

 

 

 

 

 

 

| seiji0024 | 摂食嚥下 | 09:11 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
1月19日(木)休診のお知らせ

誠に勝手ながら研修のため1月19日(木)の診察を全日休診させていただきます。

より質の高い臨床を提供できるようしっかり鍛錬を積んでまいりますので、何卒ご理解・ご協力のほどお願い申し上げます。

| seiji0024 | 休診のお知らせ | 19:56 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
流行りそうな用語、”フレイル”

歯科医師会の会報など我々が目にする出版物であらゆる機会で最近”フレイル”という用語をよく目にします。

そして最近では一般向けの健康情報コラムなどにもこの”フレイル”という用語を目にするようになりました。

 

このフレイル、日本語に直訳するとおそらく”虚弱”という訳が最も適切だろうと思います。

このフレイルと言う用語が我々歯科領域でもよく用いられ、”オーラルフレイル”と呼んでおります。

 

今回、このオーラルフレイルの概念について学ぶため、フレイルという用語を言い出されこの世に最初に広められた東京大学の飯島勝矢先生と、このフレイルをオーラルフレイルとして歯科領域で広く普及啓発されている東京都健康長寿医療センターの平野浩彦先生による研修会に参加してまいりました。

 

飯島先生のご講演によると、健康な状態と要介護の状態の間にはフレイルのステージがあり、要介護になっていくには健康な状態からいきなり要介護になることは少なく、多くはフレイルの状態を経て要介護になります。そして健康とフレイルの間は良くも悪くも行ったり来たりしやすいけれど、フレイルと要介護の間は悪くはなりやすいけれど良くはとてもなり難いとのことでした。

そのため、フレイルの状態方を支援して要介護にさせない社会的仕組みがとても求められるとのことでした。

 

次いで平野先生のご講演ではフレイルから要介護の程度によって、国民的啓発運動から地域保健活動、地域のかかりつけ歯科医による対応、さらに高齢者医療の専門知識を持った歯科医まで、円滑に流れる社会的仕組みが求められます。またオーラルフレイルは虫歯歯周病歯の欠損といった歯科局所疾患のみならず、咀嚼障害や摂食・嚥下障害などを体系的に診ていくことが求められます。

 

私も今後は微力ながら要介護になる前のフレイルの状態の方々に対して適切に接していき、少しでも要介護にならなくて済むようにしていきたいものです。

| seiji0024 | 訪問診療 | 06:18 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
RAMPAの大きな弱点の改良

私はたまたま縁があってRAMPAという矯正治療法に出会い、その魅力に取りつかれました。

それは不正咬合の多くが、顎の骨、さらに顔面・頭の骨が歪んでおり、このRAMPAという治療法はその顎・顔面・頭の骨の歪みに対して直接働きかけ改善させることが出来るからです。

 

しかしこんな素晴らしいRAMPA、と呼ばれる治療法にはいくつか欠点があります。

長い装着時間が必要なため、本人や家族のサポートが必要。

調整がとてもシビアで歯科医師のスキルが求められる。

複雑な装置を使うため費用がかかる。

などがあります。

 

これらは患者さん自身や主治医である私自身が努力すれば何とか克服できます。

一方、努力してもなかなか改善できない大きなトラブルがこのRAMPAには生じることがあります。

 

それはRAMPAフレームを頭頂部と左右の頬で固定するのですが、頭頂部の湖底によって脱毛のトラブルが一部生じてしまいます。

当院でも脱毛が原因でRAMPAの使用の中止を余儀なくされた事がありました。

 

そんな中、先日RAMPAの研修会があり、その中で脱毛対策を施した新しいRAMPAフレームの実習を行いました。

今まではバンドを巻きつけて固定していたため、その巻き方如何でズレが生じてしまうことがありました。

 

しかし今回学んだ新しいRAMPAフレームはそのバンドが不要で頭部をまんべんなくしっかりサポートしているため、遊びが少ない半面、頭皮が強く押しつけられることがかなり改善されました。

 

若干、この新しいRAMPAフレームはまだ試作段階であるため現状ではまだ供給出来ておりませんが、近いうちこちらに切り替わるものと思われます。

 

 

| seiji0024 | 矯正治療 | 10:34 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
1月7日(土)休診のお知らせ
誠に勝手ながら1月7日(土)の診察を研修のため全日休診とさせていただきます。ご迷惑をおかけいたしますが、より質の高い臨床を提供出来るようしっかり鍛練を積んでまいりますので何卒ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。
| seiji0024 | 休診のお知らせ | 05:47 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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