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林歯科診療所

京都の歯医者林歯科診療所 院長日記
歯科甲子園のエントリーを取り下げました

今まで毎年、歯科甲子園という患者さんへの対応力を競うイベントにエントリーし続けてきました。

これ自体、賛否両論あるようですが、とにかく既成概念に囚われがちの歯科界から一歩踏み出すにはとてもいい機会だと思い、第一回から今回の第五回まで連続でエントリーを続け、当院にこの結果をフィードバックするとともに、このイベント自体をささやかながらずっと応援し続けてきました。

今まではずっとごく普通の方が覆面調査員でお越しになられ、それなりの評価を何年にもわたっていただき続けておりました。

しかしこの度直近の覆面調査にて、明らかに悪意のある調査員の方が来られ、そのせいで診察室は大混乱し、その調査結果もあまりにもひどいものでした。

その結果、日頃一生懸命行っているスタッフ一同、とても傷つき大きく名誉を損なわれ、モチベーションがガタ落ちしてしまいました。

初回からずっと支えてきたイベントだけに思い入れもあったのですが、スタッフの気持ちを考えると苦渋の決断ですが、この歯科甲子園のエントリーを取り消し決別することに致しました。

 

今後、歯科甲子園が歯科界のみならず社会から信用を得るためには、もう少しきちんとした運営を行っていただかないと、今回の我々のように徐々に決別されてしまうのではないでしょうか?

| seiji0024 | ひとりごと | 11:27 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
12月26日(月)休診のお知らせ

12月26日(月)の診察を誠に勝手ながら研修のため全日休診とさせていただきます。

皆様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、今後より質の高い医療を提供できるようしっかり鍛錬してまいりますので、ご理解・ご協力のほどお願いいたします。

| seiji0024 | 休診のお知らせ | 14:41 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
12月22日(木)休診のお知らせ
誠に勝手ながら12月22日(木)の診察を全日休診とさせていただきます。
翌 12月23日(金)も祝日につき2日続けてお休みさせていただくことになりますが、ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。
| seiji0024 | 休診のお知らせ | 04:40 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
12月21日(水)診察時間変更のお知らせ

歯科医師会京都市立病院との合同での公務により診察時間を下記の通り変更・短縮させていただきます。

ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

 

8時30分〜14時 16時〜17時30分

受付は最終診察時間の30分前とさせていただきます。

| seiji0024 | 診察時間変更 | 13:08 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
小児歯科臨床一筋37年の生きざまに触れる

林歯科診療所では多くの小児の方にご来院いただいております。

よく聞かれることで「これだけ小児の患者さんが来院されているのにどうして小児歯科を標榜しないのですか?」という質問があります。

 

実際、当院は”歯科”以外一切標榜しておりません。

その理由の一つがやはり小児歯科臨床一筋に命をかけて取り組んでいらっしゃる先生の存在です。

そんな熱意ある先生方が”小児歯科”を標榜され、私ごときが同じように標榜するのは大変厚かましいと感じているからです。

 

そんな熱意ある先生方の代表格は、やはり兵庫県川西市でご開業の徳永順一郎先生ではないでしょうか?

徳永先生のこの小児歯科一筋に感心して、昨年は地元の歯科医師会の研修に回りを説得して私の独断で講師でお越しいただくことができ、とても嬉しかったことを覚えております。

 

そんな中、今年また徳永先生のご講演を受講する機会があり早速行ってまいりました。

今回は丸一日の研修だったため、非常にボリュームのある研修内容でした。

 

とにかく徳永先生の何がすごいかと申しますと、昭和57年のご開業以来ずっと月に2回も無料の母親教室を実施され、その回数たるや1,500回を突破しています。

 

年に数回、比較的ゆとりのある時にイレギュラーに開催するのであれば私も出来そうですが、どんな状況でも必ず月に2回、何十年も母親教室を続けられているという、小児歯科臨床に対する熱い思いにはただただ尊敬させられます。

 

ご高齢ではありますが、まだまだ第一線の現役でやる気満々の元気な徳永先生の講演を拝聴して、何かはっぱをかけられたような感じがあります。

| seiji0024 | 小児歯科 | 10:05 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
顎顔面矯正治療における診断・分析

矯正治療の診断・分析には長年、模型分析とセファロと呼ばれる撮影法のレントゲン分析が行われており、現在もそれらが世界中で広く普及しています。

しかし最近になってセファロでは成長発育予測が殆ど出来ないことがわかってきており、特にこれから成長していく小児の矯正治療では以前に比べるとその重要度は低下する流れになっています。

 

そんな中、小児の矯正治療を行う上で非常に重要な要素にどのくらいの成長が見込めるのか、それは自然な成長なのか矯正治療の後押しによる成長なのか、そういった成長予測をしていくいことが求められます。

 

ではどうやってその分析を行うかについてはまだまだ統一の見解がなされておりませんが、この度黒江和斗先生のコースの3回目を受講して、現在黒江先生ご自身がされている分析について紹介されました。

 

その中には1回目・2回目にもさんざん出てきた顔貌の評価だけでなく、頸椎の癒合度合、手の根元の骨の骨化度などが説明されました。

 

一方、装置については、黒江先生の矯正治療の中では最も大きな矯正力を発揮するFan typeの上顎急速拡大装置について、原理から実際の製作、調整まで学んで参りました。

 

特に分析については矯正治療の根幹をなすものなので、現在私が行っている方法との整合性を図りながら、しっかり検討していきたいと思っております。

| seiji0024 | 矯正治療 | 19:08 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
訪問診療専門の実態を学ぶ

私は開院してから一貫して訪問診療をコツコツと続けておりますが、主に外来診療を行って、昼休みや診療後を利用して訪問診療を行ってきております。

元々自身の開業前のキャリアでは高齢者医療に深く携わっておりましたので、今でも高齢者医療に対するモチベーションは高く維持しておりますが、それとは裏腹でどういうわけか当院では殆どの外来患者さんが小児か現役世代で、高齢者の比率がとても少ないのが現状です。

 

そんな中、先日訪問診療を専門として福岡県で開業されている河内太吉先生の、実践的な訪問歯科診療についての研修に参加してまいりました。

 

さすが逃げ道のない訪問診療専門でのご開業だけあって、実際の診療を行う前準備から実際の診療、その後の事後処理まで細かな気遣いがとても多く散りばめられており、もっと気配りが必要なんだと思い知らされました。

 

この訪問診療、私はいくら外来患者さんが増えたとしても自分自身の身体が続く限り続けていくつもりでやっておりますので、相談事がございましたら気軽にお問い合わせください。

| seiji0024 | 訪問診療 | 09:41 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
顎顔面育成矯正の生理的な作用

黒江先生が講師をされている矯正治療の研修の初回を受講し、今回は2回目を受講してまいりました。

前回は顎顔面育成矯正に至るまでの基礎中の基礎を講義で学びましたが、今回はこの矯正治療によって生体ではどのような変化や反応を示しているのか、を講義で学びました。

 

このあたりはRAMPAの理論でみっちり学んだところですので、おおよそ想像はしておりましたが実際に講義を拝聴しておおよそ私の予想通り、歯や歯列のみならず頭蓋幅広く影響されていることを学びました。

 

矯正装置についてはVarietyタイプの急速拡大装置、Twin Helixタイプのリンガルアーチ、それからトランスパラタルアーチ、という3つの装置について理論から製作・調整まで学びました。

 

この3つの装置の内、この黒江先生のシステムで行う際にお決まりのように登場するのがトランスパラタルアーチという装置です。

この装置、私は以前から知っていたのですが、せいぜい抜歯矯正の際に奥歯が前に倒れてきて抜歯によって得られたスペースを潰してしまうのを防ぐのに使うくらいだとずっと思っておりました。

 

ところが黒江先生は拡大によって頬っぺた側に傾斜した歯を修正するのによく使われます。

確かに倒れた歯を起こすにはとても効率がいいと感じました。

 

このように黒江先生のシステムの印象はとにかく効率がいい、という印象を持ちました。

 

どうりで開業したて、もしくはこれから開業して医院経営を軌道に乗せていきたいと、思われている若い歯科医師が大勢受講されているのも納得できます。

 

理論・理屈はある程度わかってきましたが、まだ自分の中で現在行っているバイオブロックRAMPAとの使い分けは理解できておりません。これからの課題だと思って、もっと理解を深めていかねばと思うところです。

 

 

| seiji0024 | 矯正治療 | 08:49 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
悩ましい後続永久歯の無い晩期残存乳歯の取り扱い

後続永久歯の歯胚(歯の種)が無い晩期残存乳歯(乳歯が大きくなっても残っているもの)は珍しくなくよく見かけます。

しかしこの取り扱い、とても悩ましいです。

 

好発する場所は決まっています。

だいたい上の前から2番目の歯か、下の前から5番目の歯です。

2番目の前歯の場合、審美的な問題がある一方、咬み合わせや顎機能にさほど大きな影響を及ぼさないことが多いので、抜ける寸前のギリギリまで使って抜けてしまったら入れ歯などで歯を補います。

 

一方、5番目の奥歯の場合、状況が異なります。まず前から5番目の乳歯は永久歯と比較して高さがかなり低いです。そのためそこと咬み合う上の歯が挺出(浮き出して)してきます。その結果、前後的に緩やかなスピー彎曲と呼ばれるなだらかな曲線が、急激な曲線になってしまいます。

すると下顎は上顎に対して後ろに下がる現象を生じやすくなってしまいます。そうなると相対的に出っ歯に見えて矯正治療の対象になってしまったり、顎関節症を引き起こすことがあります。

 

ですから理想的には、下の前から5番目の後続永久歯の無い晩期残存乳歯に関しては咬み合わせが完成する前に抜歯して、大人になるまではその抜いたスペースを保隙装置などで補い、咬み合わせが安定したところでインプラントなどでそのスペースを補うのが理想的だと考えます。

 

しかしこのような論法で私が下の前から5番目の後続永久歯の無い晩期残存乳歯を早くに抜いてしまっていることはありません。

本人や保護者からしてみると、まだ使える歯を早く抜歯して、大人になってから入れ歯やインプラントを入れるということはいくら説明してもとても受け入れがたい治療法だからです。

 

だから昔の私は歯科医師の使命感に燃えて一生懸命説明していましたが、結局受け入れられるどころか金儲けに思われてしまい多くの不信感を持たれてしまいました。

このように辛いことが続いたため、歯科医師の職責としてこれではいけないと感じながらも、最近ではさらっと流す程度の説明しかしなくなりました。

 

ですからこのように下の前から5番目の後続永久歯の無い晩期残存乳歯を持った子供を新たに見るときはいつも心苦しく感じている今日この頃です。

| seiji0024 | 小児歯科 | 08:21 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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