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林歯科診療所

京都の歯医者林歯科診療所 院長日記
12月1日(木)休診のお知らせ

定例の矯正の勉強会のため、12月1日(木)の診察を全日休診とさせていただきます。

より質の高い矯正歯科臨床を提供するためしっかり鍛錬を積んでまいりますので、ご迷惑をおかけいたしますがご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。

| seiji0024 | 休診のお知らせ | 07:33 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
今年にあった保険改正について

今年の4月に医療保険が改定になり、我々歯科の分野も改定になりました。
今までの保険改定はいつもトータルでプラスだとかマイナスだとか、そんな話ばかり話題になっておりました。

今回の改定は今までの改定とはかなり趣旨が違うように私は感じております。
トータルの増減で見ると、今回の改定はほとんど何も変わっておりません。

しかし中身をしっかり検討すると今までの保険改定と今回の保険改定では明らかに趣が異なることがわかりました。
今回の歯科における改定を一言で言い表すと「医療機関の格付け」に尽きると思います。
この国が定めたルールでの格付けが実態をなしているか否かはさておき、この格付けによって診療報酬に色をつけたのが今回の改定の一番大きなトピックスです。

ただこの国が定めた”格付け”が、本当に良質な医療を提供するバロメーターとして全面的に信用できるものか、と言えば?です。
歯科医院が決められた要件をきちんと守ってくれるだろうという性善説に基づく届け出で認められるため、もし実態と異なる水増し・架空の届出をされても認められる可能性もあるからです。

今後、ますます日本の歯科医療全体がさらなる向上に繋がるために、もっと実効性のある制度になることを期待したいものです。

| seiji0024 | 医院管理 | 09:59 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
実はとっても奥深い審美歯科治療

当院では矯正治療からセラミック治療などを用いた審美歯科治療を行っております。
しかし矯正治療は矯正歯科からの診断、セラミック治療は咬合治療からの診断、といった具合に審美をくくりにしての診断はあまり行われていないのが現状です。

そんな中、先日熊本県でご開業で審美歯科治療をご専門にされている細川孔先生の講演を受講してまいりました。
細川先生の審美に対しての考え方は終始一貫しており、診る順序として顔→口元→歯列→歯、と必ず習慣づけるようにとの事で、まさしく「木を見て森を見ない」ではダメだと思い知らされました。

それとこの細川先生の講演中に出てくる症例写真、こんなに規格化され美しく記録されたのは今まで見たことありません。
こういった地道な積み重ねは本当に見習わなくては、と同時に感じさせられました。

 

我々専門家の歯科医師でも審美治療は「センスの問題だ」とか「感性の問題だ」とか抽象的なことで安易に結論付けてしまいがちですが、実は必ず抑えなければならないセオリーや法則をひとつひとつ愚直に確認していくことが、この華やかな審美治療においても重要なんだと思い知らされた次第です。

| seiji0024 | 審美歯科 | 08:22 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
出生から嚥下・咀嚼機能の発達を考察する

唐突ですが、小児歯科の問題ほどこの数十年で大きなパラダイムシフトが起こったと言っても過言でないと思います。
昭和50年代までは”虫歯の洪水”と言われ、どの歯科医院でも待合室に小児の患者さんがあふれておりました。
私は当時、父の歯科医院でその光景をよく目にしており、父が怒涛のように数多くの小児患者さんの虫歯治療をして、歯を削る時の独特のにおいがいつも充満していたのを思い出します。

しかし時が変わり、今では小児の虫歯は劇的に減りました。
では我々歯科医師が小児に対しての仕事が激減したかと言えばそれは全く違います。

不正な咬み合わせ・歯並びは逆に激増しております。
小児の矯正治療、予防矯正とか咬合誘導とか言われたりしますが、そのケースは非常に多くなりました。

しかし何故、歯並び・咬み合わせが悪くなるのでしょう?
確かに遺伝的な要因もございますが、最も大きな因子が嚥下や咀嚼などの機能がアンバランスなことです。

そこで先日、子どもの嚥下や咀嚼の発育に関して茨城県でご開業の石田房枝先生と佐賀県でご開業の増田純一先生による講演を聞いてまいりました。
さすがお二方とも何十年にもわたって地域の小児歯科を支えてこられた大御所だけあってさすがに一言一言がとても重みのある内容でした。
こういった内容を受講するといつも感じるのが、出来れば出生直後から定期的に子どもを診察出来れば、と思わされます。

| seiji0024 | 小児歯科 | 20:11 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
保険外治療の説明に関して

セラミック治療やインプラント治療、それに矯正治療などの保険外治療に関しても林歯科診療所では毎日のように行っており、その頻度はかなり多くなっております。

これら保険外治療(自費治療)の料金設定は各医療機関で独自に定められており、その料金はまちまちです。

 

1.高い料金で高品質の治療を提供している医院、

2.低い料金で低品質の治療を提供している医院、

これに加えて

3.高い料金で通常の品質を提供して利ざやの大きな医院、

4.低い料金でコストカットを行いながら高品質の治療を提供する医院、

この4通りに分けられます。

 

通常の歯科医院はおおよそ1か2が大半だと思います。

さすがに3の歯医者さんは少ないのではないでしょうか?

手前味噌ではございますが当院は4に当たります。

林歯科診療所ではなるべく低い料金でコストカットしながら高品質の治療を保険外で提供しております。

しかし材料や人件費をコストカットしてしまうと、それは質の低下に直結してしまいます。

医院の利益を削れと言われることもございますが、常に最新の保険外治療を提供し続けられているのも一重に医院で挙げた利益を新しい技術の習得や設備に投資しているからで、このご要望にお応えすることは無理があります。

では何故当院が比較的安い料金で保険外治療を提供できるのでしょうか?

それは結構なコストがかかってしまう保険外治療に費やす説明を極力短時間で済ませているからです。その代わり院内で配布している冊子やホームページの内容を充実させて、皆様に長い時間説明を行わなくとも必要十分な情報を提供するよう心がけております。

 

そもそも何故、当院がこのように説明を省力化する代わりに保険外治療をなるべく安く提供しているかと申しますと、それはいままでずっと長く通って下さる患者さんのためです。この方々は全面的に私を信頼して通院してくださっていますが、少しでもこういった方々に手ごろな料金で保険外診療を提供したいからです。逆にこういった患者さんはそんなに長時間の説明を必要としませんので、それなら説明を省力化することで浮いた分、治療費を低く抑える方がずっと親切だと考えるからです。

この事は最近流行りの歯科医療コンサルタント会社の方針とは真逆ですので、他の歯科医院とあまりに方針が違って戸惑われる方も多く居られるのは事実ですが、あくまで私たちの考えは長年強い信頼関係で結ばれている患者さんへの還元ですので、この方針を曲げることは出来ません。

 

しかし矯正治療に関してはかなり専門的でわかりにくいですし、踏み込んだ説明がどうしても必要になります。しかしこれも当院ではかなり原価に近い治療費で提供しておりますので、時間のかかる矯正治療の説明を無料やなにか保険診療のついでに行うことはできません。ですから当院では矯正治療の相談に関しては5,000円(税抜)の相談料で、これも全く採算は合いませんが承っております。

 

ですから新規の患者さんにとっては当院は説明不足に感じられるかも知れません。

かと言って患者さんによって保険外診療の料金を使い分けるような姑息なこともしたくありません。

現在の料金体系を維持していくために、説明の省力化は避けられないところですので、是非お含みおきいただきたいところです。

 

 

| seiji0024 | 医院管理 | 09:22 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
11月19日(土)休診のお知らせ

誠に勝手ながら11月19日(土)の診察を全日休診させていただきます。

ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解・ご協力をお願いいたします。

| seiji0024 | 休診のお知らせ | 06:59 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
今後ますます必要とされる小児在宅歯科医療

京都府歯科医師会では通院困難な高齢者の方を想定して訪問診療の相談窓口かねてより設けておりますが、最近少し違った依頼の傾向を認めるようになりました。
それは高齢者の訪問診療では無く、小児難病の訪問診療の依頼です。

この小児難病の依頼が以前は皆無と言っても過言ではありませんでしたが、最近はちらほら見かけるようになりました。
この現象を私なりに考えると、偶然小児難病の方に歯科医師会の相談窓口が広まったとは考えにくく、在宅で難病を抱えながら闘病を余儀なくされる小児が増えているのではないかと、考えます。
しかし多くの地域医療現場において、小児難病の在宅での歯科医療を行う受け皿はほとんど整備できておりません。

そんな中、先日京都府内の他の地区歯科医師会の幾つかが合同で開催された小児難病についての研修会に居候しに行ってきました。
講師には京都府立医医科大学小児科学教室の瑞木匡先生にお越しいただきました。
そこでは実際に小児難病患者さんを診察する上で、少し気に留めておけばいいことと、絶対に細心の注意を払わないといけないことが系統だってわかりやすく説明されました。
また診察前のチェックポイントも明確に示されました。

自分自身、まだ勉強不足で十分小児難病患者さんと接することが出来ておりませんが、地域歯科医療を担う者の責務として、今後もっとこの分野も勉強して困っておられる小児難病患者さんのお役にたてれば、と感じております。
 

| seiji0024 | 小児歯科 | 06:20 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
前方成長の概念に基づく矯正治療の新しい診断基準

矯正治療において、長年世界中で広く用いられてきている診断法に模型分析と並んで、セファロという方法を用いたレントゲン分析があります。
これらの分析は歯学部の学生教育でも多く取り入れられております。

しかし実際に多くの子どもたちの矯正治療を行っていて、一番欲しい今後の成長のポテンシャルをこの模型分析やセファロ分析ではあまり参考になりませんでした。
そんな折、バイオブロックRAMPAの矯正システム、顎顔面口腔育成治療を以前から習っている東京都でご開業の三谷寧先生が現在ご自身でされている新しい考え方の診断法をセミナーで学んで参りました。
その中にはかつて学生時代に矯正学で学んだ診断法は非常に少なく、ほとんどが今まであまり矯正の分野ではあまり着目してこなかった項目です。

早速、今までの症例を今回学んだ診断法に照らし合わせて復習がてら反省をしているところです。
 

| seiji0024 | 矯正治療 | 06:46 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
10月10日(木)、休診のお知らせ
誠に勝手ながら10月10日(木)の診察を定例の矯正の勉強会のため全日休診させていただきます。
ご迷惑をおかけ致しますが、研修の積み重ねによって、日々臨床レベルの向上に努めておりますので、何卒ご理解・ご協力のほど宜しくお願い致します。
| seiji0024 | 休診のお知らせ | 06:49 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
大きな回復が期待できない認知症による嚥下障害の実際

このところ、嚥下障害については猛勉強を続けております。
そのような折、京都府歯科医師会で行われている嚥下障害臨床を在宅医療で活躍できる歯科医師を養成する事業にいち早く応募し、この事業の最後の研修を受けてまいりました。
前回と同じく大阪大学歯学部顎口腔機能治療部の田中信和先生に講義をしていただきました。

嚥下障害臨床の理想は、脳血管疾患が発症した直後に我々が介入するのが最も望ましいのですが、現実にはその時期は急性期病床で急性期の栄養管理などにチームが忙殺されてしまい、なかなか嚥下障害まで行き届かないのが現実です。
よって脳血管疾患が原因であっても我々が接するのは大きな回復が期待しにくい慢性期のケースが大半です。しかも嚥下障害全体で見ると我々が接する機会が多いのは脳血管疾患が原因では無く、もっと回復が期待しにくい認知症が多いのではないかと私は感じております。

よって回復の可能性が多く残されている脳血管疾患の急性期ではなく、回復があまり期待できない認知症とでは、嚥下障害に対するアプローチも全く異なります。
今回は主にこの認知症が原因で嚥下障害を発症した方を想定して、かなり現場に踏み込んだ実践的な講演を拝聴することが出来ました。
 

| seiji0024 | 摂食嚥下 | 09:51 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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