20世紀は人口増加の世紀でありましたが、21世紀は高齢化の世紀であると言っても過言でありません。
特にこの数年で大都市圏でも急激に75歳以上の高齢者が激増する人口分布になっております。
それに合わせて認知症患者数も急増していくわけですが、その認知症を十分支えられるだけの社会資本が整備されているかと言えば、不十分極まりないのが現状です。
そんな折、いつも大変お世話になっている地元の下京西部医師会様が主催される認知症の勉強会に誘っていただき、先日そのお誘いに乗じて聴講してまいりました。
講師には東京都でご開業の高瀬義昌先生で、現在東京都大田区で主に認知症患者さんの在宅医療をメインに活動されております。
高瀬先生は冒頭に認知症の3つの定義を挙げられました。
すなわち認知症とは
・認知機能が徐々に低下していく
・不可逆的な変化である(元の状態に治らない)
・日常生活・社会生活に支障をきたす
また在宅での認知症ケアを円滑に進めるための要件として
・患者さんに関わるスタッフ全てが認知症の知識を深める
・病診連携を深める
・多職種連携・協働
これらが挙げられました
そして何より認知症に対して我々専門家が向き合うには、
アリの目でチームワークを考え、
トリの目でフットワークを使い、
サカナの目でネットワークを構築する
視点が大切であるとくくられました。
私も年々,認知症の方を受け持つ機会が増えてきております。今回の高瀬先生の考え方を参考にしていきたいと思います。