7月28日(木)の診察を小児歯科の研修のため全日休診とさせていただきます。
より質の高い医療を提供するためにしっかり鍛錬を積んでまいりますので、何卒ご理解・ご協力のほどお願いいたします。
林歯科診療所では最近、うまく飲み込めないなどの嚥下障害に対する臨床に対して急速に力を入れております。 その一環で大阪府で摂食嚥下障害に対する様々な事業を現在行われている舘村卓先生に教わっているところです。前回・前々回と嚥下の基礎的な内容に関してかなり密度の濃い研修を受けましたが、今回は今まで学んだ知識を実際の臨床ケースと結び付け、どうリハビリテーションのプランを立てるかについて学びました。 実際、嚥下障害の臨床を行っていて診断については今までの鍛錬の甲斐もあって悩まなくなりました。 しかしリハビリのプラン作成となるとその一つ一つを組み合わせると膨大なパターンの数になってしまい、迷うことがしばしあります。 しかし今回の研修で舘村先生がしばし強調されていたのが原理原則は変わらないということであります。 今まで症状に振り回されて迷っていたわけですが、それまでに自分できちんと診断をつけているわけですから、その診断に基づいて一つ一つセオリーに則ったリハビリメニューを組めばいいのだと、今回の研修を受けて自信がついてきました。 我々専門のトレーニングを積んだ歯科医師が飲み込めない嚥下障害の臨床を行っていることはまだまだ皆様に知られておりません。 でも実際には我々が介入すれば口から食事が摂れて、有意義に生きていられる多くの方がいらっしゃるのも事実です。 今後は研鑽もさることながら、この素晴らしい臨床を多くの方にPRしていくことが求められるところです。
7月16日(土)の診察時間を研修のため下記の通り変更させていただきます。
8時30分〜14時
より質の高い臨床を提供できるよう鍛錬を積んでまいりますので、何卒ご理解・ご協力をお願いたします。
毎年、地元の医師会である下京西部医師会主催の下京西部医師会学術集談会に参加しておりますが、今回は久々に私が演者として発表を行いました。 今回のテーマは在宅の嚥下障害患者さんで、私が介入することによって嚥下障害が大きく改善し、禁食状態だったのがほぼ全量、口から食事が摂れるようになったケースを症例報告させていただきました。 実際に動画も交えてのプレゼンテーションでご聴講いただいた方の中には驚きの声をあげてくださった方もおられました。 しかしこれだけの結果を得られたのには家庭環境やサポートする医療資源などの条件があったからですが、何よりも嚥下障害臨床をコーディネートする私自身が手前味噌ですが、的確に診断を下し治療計画を策定したからだと思っております。 嚥下障害で食べたくても食べられなくて低いQOLにさらされている方々を一人でも多く人間らしい生活にしていきたい、との思いで勉強してきてその成果を発表しました。 しかしとても残念なことに、これだけ素晴らし治療成績を残し発表の場を通じてアピール致しましたが、ここに大勢来られた在宅医療のキーパーソンであるケアマネージャーの方には全く伝わらず、この発表依頼数カ月経ちましたが、嚥下障害や有病者に対応できない割に営業力の強い歯科医院に依頼が全て行ってしまい私のところに依頼が一件も無いのが現状です。 実際には在宅できちんと管理されていない嚥下障害の方は無数におられるはずです。その方たちを少しでも救うために今後はケアマネージャー以外に訪問看護などに幅広く啓蒙していきたいと思っております。
私は偶然、病院勤務時代に好むと好まざると多くの顎関節症患者さんを担当することとなり、そこで非常に多くの経験を積むことができました。 今から思い返すと当時の私の臨床はとても稚拙でしたが、病院という大きな看板に救われて何とかしのいできたという、情けない過去があります。 しかしその間に、自分なりに一生懸命勉強しましたし、とても多くのケースを担当したおかげで私の顎関節症に関するスキルは飛躍的に高まりその結果、開業時から顎関節症治療を十分に行うことができました。 しかしそれらは全て西洋医学からくる対処療法の繰り返しで、長い目で見れば今となってはほめられた臨床ではありませんでした。 その後、研鑽を重ね対処療法ではなく原因療法にまで踏み込んだ顎関節症臨床を行えるようになり現在の体制ができてきましたが、咬合と全身との関係についてはまだもう一つ理解が足りませんでした。 このような状況の中、咬合と全身の関係について長年専門的な臨床をされて多くの歯科医師にそのノウハウを教育されたご経験をお持ちの東京都でご開業の笠茂享久先生による研修に先日参加したところですが、この度はその実践編でさらに臨床に即した内容でみっちり2日間、笠茂先生の診察室まで伺って学んできました。 今後、当院の顎関節症を含めた咬合臨床に今回学んだことも少しずつ取り入れていこうと思っております。
誠に勝手ながら7月7日(木)の診察を定例の矯正の勉強会のため全日休診とさせていただきます。
ご迷惑をおかけいたしますが、さらに研鑽を積んでまいりますので、ご理解・ご協力をお願いたします。
林歯科診療所は下京区の西部にあります。また同じ京都市の中京区・右京区・南区とは比較的狭いエリアで隣接しており、そちらからも多くの方にご来院いただいております。 その中でも特に、当院では小児歯科の割合が非常に高いです。この地域は高齢化率の高い地域なのですが、実際に来院される方々の年齢層とは一致しません。 実際、何軒も他の歯科医院を飛ばして当院にご来院いただいている方がたくさんいらっしゃいますが、小児では成人と比べてその比率がさらに高くなっております。 そんな折、地域に根付いた小児歯科臨床を提供されている福岡県でご開業の椿山園美先生による実際の身近な小児歯科臨床に関する研修会に福岡まで行ってまいりました。 椿山先生は特に大学の小児歯科講座などに残られたわけではなく、卒業から一貫して小児歯科専門の歯科医院にご勤務されたのち、ご自身で小児歯科の医院をご開業されている中で、小児のみならずその家族の成人も多く診られている典型的な実践的な小児歯科医院を営んでいらっしゃいます。 そこには長年培われた工夫とノウハウにあふれていてとても参考になりました。 特に当院では非常に難しいケースの矯正治療も行っている関係上、小児の比率はますます上昇傾向にあります。 そんな中で、今回学んだことも早速日々の臨床に生かしていきたいと思うところです。
研修のため誠に勝手ながら7月2日(土)の診察を全日休診とさせていただきます。
より質の高い臨床を提供できるよう鍛錬を積んでまいりましので、ご理解・ご協力のほどお願いいたします。