歯科臨床家からの摂食嚥下臨床
2016.02.28 Sunday
このところ私は摂食嚥下障害に対する臨床を猛スピードで研修し、現在は以前と比較するとかなり高度な臨床を行えるようになってきました。
その過程にあって今まで私はどちらかと言うと生粋の摂食嚥下のエキスパートの先生に教わってきました。 その中での研修は、とてもレベルが高く非常に専門的でしたが、ちょっとハードルが高く理解するまでにかなり時間がかかってしまったところです。 でもそんな甲斐もあって現在では教わった多くを自分なりに吸収し、理解できるようになってきましたが、摂食嚥下障害に関する臨床は決して一人で行えるものではなく、他職種連携となにより患者さんのご家族のサポートがとても重要です。 そんな中、先日私は大阪歯科大学高齢者歯科学講座准教授の高橋一也先生が講師での摂食嚥下に関する勉強会に出席いたしました。 高橋先生は元々入れ歯や咬み合わせを長くご専門にされておられた中、大学の講座再編などの事情で現在では高齢者歯科をご専門にされ、その中でこの摂食嚥下障害もご自身で勉強されて現在は第一線でこの分野での臨床を行われております。 そのような経緯もあって、今回の研修ではとても聴きやすかった印象を持ち、それは同時に他の専門職の方々やご家族の方への説明の際に、この度の研修がとても役に立つと感じました。 まだまだこの摂食嚥下障害は未開拓の分野で、潜在的なニーズは非常に多いにも関わらず、臨床の依頼がまだ少ないのが現状です。 しかし、口から食事を摂れて有意義な余生を送りたいと願っている多くの嚥下障害を抱えている方はたくさんおられるはずです。 そういった方々のお役に少しでも立てるよう、研修もさることながら今後はPR活動もしていかねば、と感じているところです。 |