矯正治療の基本中の基本をおさらい
2015.11.30 Monday
林歯科診療所では多くの矯正治療を行っており、その比率は年々うなぎ登りでちょっと戸惑っているところです。
矯正治療には様々な考え方や方法が入り混じっており、最近ではその情報量が多すぎて若干混乱気味の状態です。 しかし絶対に押さえておかなくてはならない基本知識と言うものはほぼ不変であります。 そんな中、先日大阪大学を退職された矯正学の前教授の高田健治先生による講演を受講しにまいりました。 この1日がかりの研修、最初の午前中は矯正臨床の心構えや経営のことで、もう既に私は十二分以上にわかっている話でとてもつまらなく、正直この講演会の出席は失敗だったか、と後悔しておりました。 しかし午後の部に入ると一転して、矯正治療で押さえなくてはならない重要な原理原則の復習がオンパレードで説明されとても密度の濃い内容でした。 そもそも矯正にまつわる勉強会は多くありますが、本当に原理原則を詳しく教えてくれる機会は非常に少なく私もこの点についてはほとんど学生時代の講義と書籍で勉強しました。 この高田先生のご講演を聴講して、やたら何か以前に聞いたことがあることが多い、という印象を持ったのが、私がかつて矯正を始めようと思ったときに舐めるように読み漁った一冊の書籍があり、その書籍を日本語に訳されたのが高田先生だと言うのが、後日気づき改めて納得させられました。 |