当院ではかねてより保険外のレジン治療、ダイレクトボンドを行ってきました。
色調豊かな材料で詰め研磨も凝った構成で行いますので、保険診療のレジン治療より美しく仕上がります。
しかし今まで私自身が持ちあわしている方法だととにかく詰めるのに時間がかかってしまって、ちょっと私自身腰が引けておりました。
そんな中、長年お世話になっている静岡県・東京都でご開業の
川邊研次先生に、ダイレクトボンド治療で長年使われているグラディアという材料を使ったセミナーに参加してまいりました。
このセミナー、丸二日間あったわけですが、とにかく一日中詰めまくりの連続で歯学部の学生だったときから見てもこんなに大量に実習を行ったのは初めてでした。
おかげで使用したグラディアの量は半端ではありません。
また驚いたのはそれだけではありません。メーカーが出している治療ガイドとは全然違うステップで、この材質を熟知した川邊先生のノウハウが満載でとても実戦的でした。
しかし何より驚いたのが、私含めた受講生全員が2分30秒で詰め終わらなければいつまでたってもやり直し、という状況で出来るまで何度もやり直しを行いました。
最初、この2分30秒の意味があまりよくわからなかったのですが、結局模型上でこの時間で終わるくらい短時間で済まさないと、実際の臨床ではもっと時間がかかってしまい、とても臨床では使いものにならなくなってしまうからです。
このように今回の研修は非常に実用的でした。早速この研修で得た成果を既に当院の臨床に取り入れているところです。