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林歯科診療所

京都の歯医者林歯科診療所 院長日記
11月1日(土)の休診と11月3日(月・祝)の振替診察のお知らせ
11月1日(土)の診察を学会出席のため休診させていただきます。
代わりに11月3日(月・祝)に振替えて診察を行います。
11月3日の診察時間 8:30~12:00 13:30~17:00 受付は最終診察時間の30分前までです。
尚、既に振替の11月3日の診察は全てご予約で満席になっております。
この日に診察を希望される方は、当日の朝にキャンセルが出る可能性があるので、個別にお問い合わせください。
| seiji0024 | 土曜日診療 | 19:15 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
人材を確保するのに頭の痛い条件設定
林歯科診療所では現在、歯科助手・歯科衛生士を募集しております。
そんな中、なかなか思うように問い合わせが無く困っているところです。
求人の問い合わせを多くするには、募集要項の給料などをつり上げれば簡単です。
でもそういったことは当院では一切いたしません。
何故なら、給料などをちらつかせて人材を集めようとすると、自ずと最初からそういった条件しか見ない求職者の問い合わせが殺到するからです。
雇い入れる側にとって件面でしか働く場所を評価しない人材は、仮に雇い入れてもほとんど戦力とならずお荷物になってしまいます。
こうなるとお互いに不幸になってしまいます。
ですから当院ではどんな人かわからない人にいきなり高額な給料を出すことはありません。
その代わり人事評価性を用いて、チームに貢献したスタッフは本人の申し出が無くても十分な昇給・賞与を出しております。
ですから当院では今までスタッフに給与などの待遇面で不満の声が出たことは、続いているスタッフからは今までに一度も出たことがありません。
またスタッフを雇い入れると言うことはその個人の人生にも責任を負わねばなりません。ですから長く貢献していただいているスタッフには将来リタイヤした時に、少しでも足しにしてもらおうと厚生年金の加入だけでは不安なので退職金共済も加入し、一定年数によってその掛金も増額しています。
でもそれらは全てチームに貢献しているスタッフに対して行うべきであって、全くお付き合いの無い新入スタッフに対して行うものではありません。
このように私は常に人材育成に力を注ぎ、その成長した人材がより良いパフォーマンスを発揮することでチームの業績が向上し、それをまた給与などの形でスタッフに還元する正の循環をとても大切にしてきました。
その結果が、現在の林歯科診療所を支えております。ですからこの循環をかえることはできないのです。
だから当院は人寄せのために聞こえのいい高額な初任給を支給することはしていません。しかしチームに貢献できている現在のスタッフ全員はそれを遙かに上回る評価を得ております。
よって当院の求人にご応募いただく方は是非、この正の循環をご理解いただきたいところです。
 
| seiji0024 | スタッフ募集 | 08:34 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ワールドデンタルショーに行ってまいりました
先日、日本で最も大きな歯科器材・材料の商業展示イベントであるワールドデンタルショーを視察しに横浜まで行ってまいりました。
今回の展示で最も目についたのがCAD/CAMシステムです。このシステム、皆様何のことだがさっぱりお解りにならないと思いますが、歯の形をレーザー光でスキャニングし、コンピューター上で立体構築させて詰め物や被せ物を設計し、それをコンピューターで制御される自動旋盤で削り出して、詰め物や被せ物を製作するシステムのことです。
利点としては歯科技工士の手間が簡略化されることや、もともと物性の優れたブロックを削り出すので強度の優れたものが製作できる点です。
ほんの数年前と比較して本当に精度が向上し、満足できるものが出来上がるようになってきました。
しかしその一方、多少値下がりしたとはいえ、まだまだかなり高額な設備です。数多くのメーカーが出店しておりましたが、どれをとっても導入コストで満足できるものはありませんでした。

次に目についたものといえば、衛生管理にまつわる設備です。歯科医院での感染予防対策についてマスコミから大きく報道されたこともあって、器具の自動洗浄機や高性能な各種滅菌器など目白押しでした。
当院では開院のころから取り組んできた内容でありますが、その方向性は正しかったと改めて感じさせられる一方、今後うなぎ上りに上昇する衛生管理にかかるマンパワーやコストが心配になってきました。

ちょっと前、デンタルショーで主役だった歯科用CTについては価格破壊の情勢もあって、今回はあまり目立った展示はありませんでした

とても広い会場で足が棒になるくらい回りましたが、毎回デンタルショーに来ると時代の潮流を肌で感じることができてとても楽しかったです。
| seiji0024 | 歯科全般 | 00:06 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
10月10日(金)・11日(土)休診のお知らせ
林歯科診療所では研修のため10月10日(金)・11日(土)の診察を10月10日〜12日に行われる研修のため休診させていただきます。
代わりに10月13日(月・祝)に振替の診察をさせていただきます。
さらに進化した臨床を皆さまに提供できるよう鍛錬して参りますので、ご理解・ご協力をお願いいたします。
当面の診察スケジュール
10月9日(木) 8:30〜14:00
10月10日(金) 休診
10月11日(土) 休診
10月12日(日) 休み
10月13日(月・祝) 8:30〜12:00 13:30〜17:00
10月14日(火) 8:30〜14:00 16:00〜19:00
以降、通常の診察カレンダーでしばらく行います。
ちなみに振替している10月13日(月・祝)ですが既に予約で満席になっております。今後、一部キャンセルが生じることがございますので、この日に診察をご希望の方は個別に電話でお問い合わせください。
| seiji0024 | 診察時間変更 | 07:36 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
歯科衛生士学校の実習生を引き受ける際の心構え
林歯科診療所では2年前より歯科衛生士学校からの実習生を引き受けてきました。
この中で一貫して気をつけていることがいくつかあります。

とにかく一番意識することは、歯科医療に従事することに対しての遣り甲斐を感じていただくこと。
元来人は誰でも感情に左右されます。いかに高いサラリーなど目の前に餌をちらつかせられても、与えられた仕事に遣り甲斐を感じなければいいパフォーマンスは発揮できません。
ですから歯科医療の楽しみや遣り甲斐を少しでも感じていただくことはとても大切だと思っております。

次に人に感謝し、感謝される喜びを感じていただくこと。
現代の医療はチーム医療無しでは語れません。院内においては歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士・歯科助手などのチームワークは重要ですし、院外においては医師・薬剤師・看護師・ケアマネ・リハビリ専門職・介護専門職などの畑の違う医療・介護専門職の方々とのチームワークが大切です。
こういったチームワークを上手く形成していくためには、常に周りの方々に感謝をすることがとても大事です。
そうしていくと自分自身から素晴らしいパフォーマンスが自然に引き出され、そのことによって患者さんや他のスタッフなどから感謝されるようになり、さらにモチベーションが上がるという良い循環を感じていただきたいです。

それから実習生をお客さん扱いせず、スタッフの一員だとの思いで接すること。
歯科衛生士の青田買いのために実習先になっているところもたくさんあるとよく耳にします。
そういった歯科医院では、実習期間中だけ楽しそうな食事会などのイベントを行ったり、その間だけわざと楽しそうな雰囲気をつくったりして、学生に対してアピールしていることもあります。
しかしそんなことをして望み通りその医院に学生が卒後に就職しても、実習で感じた虚構と現実とのギャップでモチベーションが下がったり、不幸なことに早期に退職したり、場合によっては歯科衛生士を廃業してしまう方もいらっしゃいます。
このように変な青田買いをしてしまうと、若い歯科衛生士の将来の芽も摘んでしまうこともあり、我々引き受ける側のモラルも求められるところです。
現在当院では歯科衛生士は定着率が極めて高く充足しているために募集しておりませんが、仮に不足していたとしてもそのようなことはせずに、ありのままのチームの姿を見ていただこうと心がけております。ですから知っていなければいけないのに知識が無い、出来るはずなのにやろうとしない、こういった学生には自身の将来の当然改めていただきたいのでスタッフと同様に注意をいたします。
その上で、もし仮に当院で働きたいと強く思ってくれる学生がいれば、その情熱には真摯に応えるため個別に対応しようと思っております。

今年から新たに引き受ける学校もあり、ますますこのような点に気を配りながら人を育てていきたいと考えおります。
 
| seiji0024 | スタッフ | 07:22 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
人材育成を通じて心に響く故中村勘三郎の名言
当院では私自身のスキルアップもさることながら人材育成に力を注いでいます。

そんな中、自分に対しての戒めを込めてこの数年、歌舞伎俳優の故中村勘三郎の名言がいつも私の心の中に持つようにしておりました。

その名言とは、
「型をしっかり覚えた後に、初めて”型破り”になれる。型が無いままやるのは、ただの型無し。」

これは以前このブログにも書かせていただいた日本古来の”守破離”の精神と相通ずるところです。
故中村勘三郎はあの笑顔をいつも周りに振りまいて楽しくさせる気遣いをする一方、自らの芸に対しては一切の妥協を許さなかった厳しい一面を持ち合わせていたと伺いました。
人はどうしても楽して近道をしたがる性質があります。つい基本を粗末にし小手先のテクニックばかり追いかけようとします。特に我々歯科医師はそういった傾向が強く出がちになります。
しかし本当にすごい”型破り”とは完璧に基本を沁みつかせ、その基礎と経験から自分なりにその殻を破っていくのです。

これは私自身、振り返ると思い起こされます。私は歯科医師になって若いころは臨床を離れ研究生活を送っておりました。そのためあまり小手先のテクニックに触れる機会がありませんでした。
ですからその時は一見、とてもドンくさい歯科医師で同世代の周りの歯科医師から非常に馬鹿にされてきました。
しかし幸いなことに私が今でも心底尊敬する先生より当時から基本の大切さについて言われ続け、その結果本格的に臨床を行うまでも行ってからも基本の勉強や訓練を怠りませんでした。
当時はこんな出遅れた自分に対してコンプレックスを抱いておりましたが、それを打ち消すように師の言葉を信じつづけ愚直に基礎を学び続けました。
でもその結果、現在では広い目線で包括的な歯科臨床がほんの少し出来るようになってきました。
そんな経緯が今の私を支えております。厳しく私に接して下さりここまで私を育ててくださった先生には今でも感謝の気持ちでいっぱいです。

そんな私ももう人生の折り返しを過ぎてきました。無論基本の反復は今後も必要なのは言うまでもありませんが、そろそろ今度は自分が人を育てなければならない立場です。

若い世代には自分の経験もさることながら故中村勘三郎が残した素晴らしい名言、今度は人を指導する立場として伝え続けていたいと思います。
 
| seiji0024 | ひとりごと | 09:10 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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