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林歯科診療所

京都の歯医者林歯科診療所 院長日記
精密な咬み合わせ治療に必須の筋電計
林歯科診療所では多くの顎関節治療を行っております。
この顎関節治療ですがこの7月より全ての患者さんに公平になるよう、保険収載されていない非常に効果的な顎関節治療をボランティアで行ってきたものを、内容に見合うよう自費診療で行うように致しました。
おかげで今まで保険の枠に縛られて出来なかったような指導や施術も思う存分できるようになりましたが、中には顎機能検査を行ったうえで非常に高度な咬み合わせ治療を行わないと改善できないケースもあります。
その中で必要な検査として筋肉の活動性を測る検査があります。そもそも咬み合わせや筋肉のバランスがとれていれば滅多に顎関節症にはなりません。これらに不調和があるから顎関節症になるわけで、この根本的な原因の筋肉を調べることはとても重要です。
この筋肉の活動性を計測する機器として筋電計という計測機器があります。この筋電計による検査ですが、我々が必要としているのは筋肉のバランスなので、同時に複数の筋肉を計測できなければ意味がありません。
そのため、顎機能検査で要求される筋電計はどうしても大がかりな機器になってしまいなかなか導入には踏み切れないところですが、どうしても私の臨床には必要なため思い切って導入しています。
実際に計測してみると、顎機能に異常のある方は見事に筋肉のバランスが取れていないのがわかりますし、治療によってどの程度改善しているかの評価もわかりやすくなります。
咬み合わせや顎関節でお困りの方にも当院にはこのような強力なツールがありますので、遠慮なくご相談ください。
| seiji0024 | 顎関節症 | 08:07 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
7月23日(水)・24日(木)の診察時間変更
7月23日(水)の診察を歯科医師会公務のため8時30分〜13時30分までとさせていただきます。
代わりに7月24日(木)の診察を8時30分〜14時・16時〜19時までさせていただきます。
ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
| seiji0024 | 診察時間変更 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
急に続々と登場して混乱していたCAD/CAMの整理
今年、急に我々歯科業界で流行りだした治療があります。
それはCAD/CAMと呼ばれる技術です。この技術は歯型をデジタル立体画像として読み込み、コンピューター上で設計を行い、その設計に基づいて材料のブロックを機械で自動的に削りだして、かぶせ物や詰め物を作りだす技術です。
実はこのCAD/CAM自体はずいぶん前より実用化され、その後何度も改良を重ねて既に確立した技術になっているものです。
しかし何故、こんな急に流行りだした理由は、この4月から一部、保険導入されたことが大きいです。
国の医療費抑制政策で、診療報酬はずっと抑制が続いていますが、その中にあってこのCAD/CAMについた診療報酬は非常に大きく、そこに全国に歯科医師が飛びついた情況になったためです。
しかしそうなると、さすが日本は資本主義国家だけあって売れるとわかると各社からCAD/CAMに使う材料が続々と発売されるようになりました。
しかし我々ユーザーサイドから見ると、あまりに早いペースでの新製品ラッシュで今一つその商品の違いや特徴を理解できずにおりました。
そんな中、長年歯科用CAD/CAMを研究されている大阪大学の中村隆志先生のご講演を聞いてまいりました。
この講演で、私のように混乱しているユーザーがきちんと整理できるように、新しく出た製品をもれなく紹介していただけました。
当院ではまだ本格的には導入しきれてないCAD/CAM、いずれはかぶせ物治療の主流になることは間違いない技術になるでしょうから、常に新しい情報に対するセンサーだけは張っておかねばついていけなくなってしまいそうです。
| seiji0024 | むし歯治療 | 12:40 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
7月19日(土)休診のお知らせ
7月19日(土)の診察を東京での研修により休診させていただきます。
より質の高い臨床を提供できるよう鍛錬してまいりますので、何卒ご理解・ご協力のほどお願い申し上げます。
 
| seiji0024 | 診察時間変更 | 08:21 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
在宅医療を支えるチーム作り
林歯科診療所では開院以来、ずっと訪問診療を行っております。
これも私自身、開業する前は高齢者医療をメインに行ってきた経緯があるためです。
しかしずっと訪問診療をやっていて本当に地域に貢献できているのだろうか?、というモヤモヤした疑問を常に抱えながらやっている自分自身に対して不甲斐なく感じているところです。
そんな中、先日東京都でご開業の五島朋幸先生と管理栄養士として神奈川県で地域に連携して活動されている江頭文江先生の、在宅医療に関わる研修会に参加してまいりました。
特に五島先生は私の大学の4年先輩ですが、学生のころから大学の先生や先輩・後輩からも絶対的な信頼を得られていたのをかれこれ25年ほど前のことですがよく覚えております。
ご講演を拝聴して、そんなイメージ以上に現在ではさらに幅広くご活躍されているのがひしひしと伝わりました。
江頭先生は管理栄養士として様々な職種の方々とシームレスな連携を行っているPEACH厚木という団体までたち上げられておられます。
このようにお二方とも共通していたのが、縦ではなく横のつながりで地域でチーム医療が実践できるための有能な仲間との強固なネットワークを作られていることでした。
かつて私は地域でネットワークを作ろうとして結局相手にされずにそのまま引き下がってしまった情けない経験を持っています。
でもこういった話を耳にすると、それしきのことでくじけてはいけないんだな、と考えさせられるところです。
| seiji0024 | 訪問診療 | 07:59 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
顎関節症・咬み合わせ治療の体系を一新しました
当院では顎関節治療を行っておりますが、根本的治療を行うために顎機能検査をようやく重い腰を上げて導入いたしました。
実は自分自身、かみ合わせの勉強は手前味噌ですが相当やってきたつもりです。
しかしどれも今一つ、納得できるものがなく導入するのに非常に高額なコストがかかるため、顎機能検査はずっと躊躇し続けてきました。

そんな折、4か月もの間、熊本でご開業の 先生のところでかみ合わせに関する勉強を一からさせていただきました。
そこで学んだ理論やシステムは私自身、初めて納得できる体系でした。
そこでやっと私も重い腰を上げて顎機能検査の導入に踏み切った次第です。

いままで他の顎機能検査についても理論から実践まで学んできましたが、結局臨床では使うことにならなくなってしまいましたが、その勉強も決して無駄ではありません。
今までの紆余曲折があるがために、山下先生に学んだ理論もすんなり理解し、自分なりにすぐに解釈することができました。

このシステム、さっそくこの7月から稼働させており、自分では今までにない手ごたえを早速感じているところです。

 
| seiji0024 | 顎関節症 | 17:14 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
疾病構造の変化と逆行しているCAD/CAMの保険導入
昨今、歯科医院での治療内容はずいぶん様変わりし、以前なら一日中虫歯の治療で歯を削り続けておりましたが、この数年の間で歯を削る頻度は急激に減りました。
一番の理由は、当院ではほぼ全員の方が定期的にメインテナンスにお越しいただいておりますので、もともと口腔管理が行き届いている上に、仮に虫歯があればおおごとになる前に治療してしまっているからです。
一方、今回の診療報酬改定に当たってCAD/CAMというものが部分的に導入されました。
歯型を採った模型をレーザー光でスキャニングし、コンピューター上で立体構造を設計して、白くて硬い樹脂を機械で自動的に削りだしてかぶせ物を製作するという技術です。
今までは一部の限られた医療機関で高度先進医療として混合診療(保険診療と保険外診療を併用)で行われていたものが、保険診療で通常に行えるようになったわけです。
ところでこの4月の保険改正では実質診療報酬の引き下げになりました。ところがその中にあってこのCAD/CAMの診療報酬はかなり高い設定になりました。すなわち歯医者さんが儲かる設定になっているわけです。
こういう診療報酬が出ると必ずそれに群がる歯医者が出てくるのはいつものことで、このたびのCAD/CAMについてもまさしくその通りです。
しかしこのCAD/CAM、これを行うためには大量の歯の切削を伴います。もう歯を削りまくる時代は終わり、そういう治療しかできない歯科医師は方向転換していただかなくてはならないのに、こんなある意味歯医者にとって削れば削るほど儲かる診療報酬を作ってしまったことは時代錯誤も甚だしいと感じております。
もう大量に歯を削る時代は終わったのです。そのことを我々歯科医師は十分認識しなくてはなりません。
ちなみに当院では1年に数回程度しかCAD/CAMになるようなケースはありませんから、最初からこの治療の届出を行っておりません。そのうちごく稀にケースが出るでしょうから、その時初めて届出をしようと思います。
保険診療は国民の限られた貴重な社会保障費も使うわけですから、もう少し国民が幸せになるような内容に診療報酬を振り分けていただきたいものです。
| seiji0024 | むし歯治療 | 08:05 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
最近主流のボーンインプラントに対する疑問
インプラント臨床は近年、特別な存在では徐々になくなり多くの医療機関で受診できるようになりました。
このインプラント、各社から様々な製品が発売されていますが、最近の流れを見るとやたらボーンレベルタイプのインプラントが増えているという印象を持ちます。

ボーンレベルインプラント、一般の方には何の事だかさっぱりわからない用語です。
ボーンレベルインプラントとは、骨に埋入されたインプラント体の上端がちょうど骨のレベル付近にあり、骨の高さ近くで上物とのジョイントがあるものです。
一方、ティッシュレベルインプラントというものも存在しています。ティッシュレベルインプラントとは骨に埋入されたインプラント体上端が骨のレベルよりさらに飛び出て歯肉のライン近辺まで達しているもので、ジョイントも歯肉付近の高さに存在しているものです。

最近、高い審美性や設計の自由度からボーンレベルインプラントが主流になってきましたが、やはりいくら改良されたとはいえジョイントをどうも100%信じられなくなってきました。
そこで最近、自分の臨床では審美性があまり求められない部位については極力ティッシュレベルインプラントを用いようと考えるようになってきました。

世間の潮流からは逆流している考えかもしれませんが、自分自身で100%信用できないものは、なるべく危険な場所から遠ざけたいとの思いでこのようになっています。

審美性の関係ない場所であれば私はこのティッシュレベルインプラントの感染に対するアドバンテージはあると考えているので、症例写真の見栄えは良くないですがご理解いただければと思います。
| seiji0024 | インプラント | 08:08 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
7月2日(水)・3日(木)休診のお知らせ
7月2日(水)・3日(木)の診察を東京での研修により休診させていただきます。
より質の高い臨床を提供できるよう鍛錬してまいりますので、何卒ご理解・ご協力のほどお願い申し上げます。
| seiji0024 | 診察時間変更 | 05:17 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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