論文捏造疑惑でマスコミからふくろ叩きされているSTAP細胞、まず本当に実現可能な技術なのか時間がかかってでも構わないのではっきりさせてほしいです。
本当に実現可能な技術ならとても素晴らしい可能性を秘め、今後の生命科学にとって大きな発展となるからです。
幹細胞の研究、最初はES細胞から始まりました。このES細胞は受精卵を用いることから医療倫理の観点から、動物実験ではいくら上手くいっても臨床では使えない方法です。
そこで登場したのがIPS細胞です。IPS細胞は受精卵を使うこと無く、採取容易な細胞から作りだされます。この方法はES細胞が抱えていた倫理的な問題を一気に解決しましたが、一方で4つの遺伝子を組み込む操作が必要になります。この遺伝子導入を行うためには大掛かりな設備と費用がかかります。そのためコスト面で弱小の研究室では手が出しづらい研究です。
今回登場したSTAP細胞、もし理化学研究所が発表した方法通りで上手くいくのなら、今までの幹細胞と比較して非常に安価で出来るため、お金やマンパワーの無い弱小の研究室でも行える方法です。
この小さな研究室でも幹細胞の実験が出来ることはすごいことです。日本のみならず世界中にお金の無い弱小研究室はたくさんありますが、その中には熱意や素晴らしいアイディアを持った研究者はたくさんいます。その彼らにも幹細胞を用いた研究を行うチャンスを与えられる方法になる可能性を秘めているのがこのSTAP細胞です。
一方、どうもマスコミは異常な報道ぶりで私にはもはや理化学研究所に対するイジメとしか見えません。現在も続いているこんな記者会見、さっさと終わるべきです。真に科学技術の進歩を願うのなら、もう一度きちんと理化学研究所にデータを取り直す機会を与え、今度はしっかりした形で世に出してもらうべきではないでしょうか?そのためには袋叩きに合っている小保方博士を始め、研究に直接携わった方々しかSTAP細胞の真実を知らないわけですからそのメンバーにもう一度データを取り直す機会を与えるべきだと私は思います。
無論、論文が本当に捏造されていたとするならそれは何らかの形でペナルティーが与えられてしかるべきだと私も思います。しかしそのためだけにこのSTAP細胞、本当に実現可能な技術なら闇に消えてしまうのは生命科学の進歩にとってあまりにももったいない話ではないでしょうか?