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林歯科診療所

京都の歯医者林歯科診療所 院長日記
歯科医師の求人お問い合わせ、ありがとうございました
林歯科診療所ではかねてより歯科医師の募集を行っておりました。
複数お問い合わせいただきましたが、ようやくお一人、意見が一致し採用させていただくことになったため、歯科医師の募集を打ち切らせていただきます。
これまでお問い合わせならびにご応募いただいた歯科医師の先生方、誠にありがとうございました。
| seiji0024 | スタッフ募集 | 08:06 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
顎関節症と相性抜群のインプラント
当院に初診で来られる方の理由の中で、結構多いのが顎関節症で来られます。
顎関節症になってしまった原因は様々ですが、奥歯の咬み合わせを失ったまま、もしくは失ったものを入れ歯やブリッジで補ったけれど咬み合わせの回復が不十分に終わっているケースでもよく顎関節症を生じます。
その場合の多くは顎の位置がずれてしまっているため、顎関節症の治療で顎の位置を正しい位置に誘導しつつ、歯を失った部分に適切な咬み合わせで補う治療をセットで行わないと良くなりません。
こういった場合、入れ歯やブリッジで安定した咬み合わせが維持できればいいのですが、全てのケースで安定した結果が得られるとは限りません。
そんな時、最も強力なツールがインプラントによる咬み合わせの回復です。
インプラントは骨とダイレクトにくっついているため咬み合わせの力によっても沈み込まないため、特に奥歯で使用した場合、非常に咬み合わせが安定します。
そのことによって顎関節が安定するのみならず、咬み合わせの負担を減らすことによって他の歯も守ることができるようになります。
このインプラントのおかげで顎関節症に悩まされていた方が、現在何も不具合なく明るく日常生活を送れるようになった方は多くいらっしゃいます。
ただし、顎がずれたままインプラントを行っても全く上手くいきません。上手くいくためには適切な咬み合わせ治療をあわせて行わなくてはならないのは言うまでもありません。
多くのバッシング記事で信頼が失墜してしまっているインプラント治療ですが、これだけ強力な作用がある以上、もちろん今後も続けてやってまいります。
| seiji0024 | 顎関節症 | 09:03 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
効果と安全性がさらに向上したホワイトニング
林歯科診療所では開院以来、約6年間ずっとホワイトニングを行っております。
しかしこの6年間、ずっと同じシステムを使っていた訳ではなく、システムが進化するたびに少しずつ変えておりました。
そんな折、当初採用していたホワイトニングを開発され、現在ではご自身でグループを立ち上げられている横浜でご開業の北村秀紀先生のセミナーにやっと日程が合って参加することができました。

かつて私は静岡県でご開業の川邊研次先生のグループで行われているホワイトニングをずっと採用しておりましたが、このシステムを開発されたのが北村先生でした。そのシステムについては何度も北村先生お世話になったわけですが、その後別のグループのホワイトニングを導入することとなり、しばらくご無沙汰しておりました。

そんな中、改めて今回北村先生の最新バージョンのホワイトニングを習ってまいりましたが、この数年での進化は非常に目覚ましく、よりシンプルな術式であるにも関わらず従来より効果と安全性が増しており、私自身も驚きでした。
しかも新開発のホワイトニング用ライト、これがまた非常に強力でびっくりです。ただ当院にはすでにこの北村先生開発の一世代前と世界的に評価の高いZOOMがあるのでもう一台となると置き場所が・・・・。

北村先生のレクチャーはさらに熱を帯び、ホワイトニングに留まらず、セラミック治療やレーザー治療など盛りだくさんで、セミナーの時間もあっという間に終わってしまいました。

あまりのボリュームだったため、今回だけでは内容の全てを消化しきれませんでした。
今後リピート受講してもっと理解を深めたいと思います。
| seiji0024 | 審美歯科 | 07:28 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
歯科甲子園D1グランプリの覆面調査が終了しました
林歯科診療所では今年度も歯科甲子園D1グランプリに参加いたしました。
もうこれで初回から3回連続のエントリーになります。
このグランプリ、予選は歯科医院に3回覆面調査が入り、主に歯科医院としての接遇レベルを評価します。
その覆面調査が先日終了いたしました。
他のエントリーされた歯科医院はどうだったのか私にはわかりませんが、当院では3回とも覆面調査員の都合だったからでしょうか、ものすごく混み合う土曜日に全て重なってしまった結果、平日ほどゆっくり時間を割けませんのでその分、超辛口の採点をされてしまいました。確か前年度も土曜日に集中たためか採点が辛口でした。その半面、唯一調査員の来院が平日にもばらけた一昨年は非常に高い評価をいただきました。
このように元来なら覆面調査の曜日や時間はある程度統一しておかないと、どの医院でもゆとりのある時間帯と繁忙時間帯で多少は対応に違いが出てこざる得ないのですから、次回の企画ではこのあたりは是非、改めていただきたいものです。

それはさておき、当院では全てがこのように圧倒的不利な条件での覆面調査だったため、最初から予選落ちするだろうな、と思っておりました。
すると最終結果でなんと予選通過して、準決勝に進出とのことではないですか。
準決勝には5分間の自院のプロモーションビデオの制作による審査ですが、連絡をいただいてから提出期限までたった2週間しかありません。当院では最初から無いものと考えていたため休診日も研修など全て予定を入れてしまっておりました。
そこで今年は残念ですが準決勝の参加は辞退させていただくこととなりました。

元々交流のある歯科医師の先生より強い勧めがあって始めた歯科甲子園D1グランプリ、今では我々が気づかないことをあぶりだしてくれるいい機会になっております。
| seiji0024 | 医院管理 | 07:49 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ノロウイルスの予防
昨今、日本国中で猛威をふるっているノロウィルス。感染し発症すると下痢や嘔吐などの症状を引き起こします。
このウイルス、とても感染力が強い一方、抵抗力の強い方だと感染しても発症しないことも珍しくありません。
よって知らず知らずのうちに感染が広がりやすいウイルスの一つです。
このウイルス、構造上アルコール消毒であまり効果がありません。
よって報道等で物理的にウイルスを洗い流す入念な手洗いが推奨されています。
しかし入念な手洗い、数十秒もことあるごとに行うのは非常に大きな負担になります。
よって私は手洗い以外に他の方法も上手く組み合わせて効率よくノロウイルスの予防を行った方がいいと思い、当院でも実践しています。

まず細菌ではなくそれより数十分の一の大きさで小さいウイルスですから、細かな隙間に入りやすいです。
よってまず爪が伸びているようではいくら手洗いしてもキリがありません。
特に医療・介護・食品関係で従事している方が爪を伸ばしているなどあってはなりません。
当院でもこれは服務規定でしっかり定めております。

もうひとつは塩素に弱い性質は利用すべきです。ご家庭でも漂白剤の希釈で簡単に対応できます。当院では元々漂白剤に含まれている次亜塩素酸ナトリウムの数百倍の効能がある次亜塩素酸が含まれた電解機能水で器具の洗浄や手洗いを行っております。
電解機能水、これは本当に便利で特に食品関係の作業場では抜群の威力を発揮するものです。

無論、丁寧な手洗いをないがしろにしてはいけません。出来る限り丁寧な手洗いは心がける必要があります。

このように手洗い・身だしなみ・塩素消毒、こういったものを上手く組み合わせて効率よく衛生管理を行うことで、業務効率を犠牲にせずに効果的なノロウイルス感染予防に努めていってます。
 
| seiji0024 | 感染予防 | 08:45 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
忘れがちな矯正治療の基本
林歯科診療所で開院以来、爆発的に患者さんが増えていっている最も多い治療が矯正治療です。
この矯正治療、様々な診断法がありそれを組み合わせたり分析するなどして、治療計画を主治医が立案していくわけです。
しかし診断法が複雑になればなるほど歯科医師は、そのシステムについつい気を取られ最も基本的なことを忘れがちになってしまいます。
まず矯正治療で最も重要なことは、当たり前のことですが歯を支える骨の中だけしか歯を動かすことができない、ということです。
ところが最近、矯正用インプラントなど大きく歯を移動できるデバイスが続々と登場してきております。
こんな背景から、つい歯科医師は骨の中だけしか歯を動かせないという当たり前の基本を忘れ、理想的な位置まで歯を移動させようとする風潮が最近多くなってきております。
そのため、矯正治療によってせっかくきれいに並べても、その歯に支える骨が無くて歯周病で歯が抜けてしまうことも出てきております。
確かに便利なデバイスを使いこなすのも我々歯科医師は重要ですが、それよりももっと治療の大前提は崩さずに取り組みたいところです。
| seiji0024 | 矯正治療 | 13:39 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
未だに売れ筋の豚毛歯ブラシ
量販店の歯ブラシコーナーに鎮座している数多くの歯ブラシの中で、今も昔もその一角をずっと占め続けているのが豚毛の歯ブラシです。
この豚毛歯ブラシ、いろいろなメーカーが製造されています。
しかしこの豚毛、歯ブラシの材質としてはかなり問題があります。

まず衛生的によくありません。歯ブラシは1日に複数回使いますから、それだけ濡れた状態が続きます。豚毛が長く濡れた状態であればバクテリア繁殖の温床となり、ひどい場合はバクテリアまみれの歯ブラシを口の中に入れることになります。

2つ目に毛の太さ・硬さ・コシが不均一なため、これではせっかく汚れた部位に毛先が当たっても汚れを拭うことはできません。ただ歯の表面を撫でているだけで終わってしまいます。

3つ目は2つ目と若干内容が重複しますが、歯肉にあまりにも圧がかからないため、元来ブラッシングで出血するはずの状態である歯肉であっても、出血などの自覚症状を感じないため歯周病が重篤になるまで治療されずに放置されがちになります。

しかしこんな歯ブラシとしてはろくでもない材質の豚毛、あのライオンも製造しています。歯科医学知識のあまりない家内工業的メーカーならまだしも、きちんと歯科医学に関する知識が豊富にある天下のライオンがこんな歯ブラシ、作っちゃいけないと思うのは私だけでしょうか?



 
| seiji0024 | 予防歯科 | 07:57 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
私一押しのショパンの名曲
私はクラシック音楽鑑賞を趣味の一つにしています。子供のことピアノを習っていて音楽に長く接した環境も影響しているかもしれません。
そんなピアノ曲のなかで皆さま、ピンといの一番に頭に浮かぶ作曲家と言えばやはりショパンではないでしょうか?
彼は主にフランスで活動していましたが、生涯祖国ポーランドをこよなく愛し、ロシア占領下での圧政に激しい怒りを時折楽曲にぶつけていました。

幻想即興曲、英雄ポロネーズ、革命のエチュード、別れの曲のエチュード、華麗なる大円舞曲、ノクターン2番・・・などなど有名な曲を挙げればきりがありません。
そんな中で私がこよなく愛しているショパンの曲はマニアの間では通称”バラ1”、バラード1番です。
皆さま、バラードというとポピュラー音楽のゆったりと美しい旋律を想像されると思いますが、ショパンのバラードはそのイメージとは程遠く、ショパンのピアノ曲の中では全4曲とも大作で非常に激しい旋律です。
通の方にとっての最高峰は”バラ4”バラード4番らしいのですが、約12分もあるのでちょっと退屈なのと、スコアを見ているだけでもあまりにも複雑すぎてちょっとわたしは消化不良を起こしてしまいます。

この”バラ1”、数多くの録音がございますがやはりどのピアニストにとっても思い入れの深い曲なのでしょうか?非常に名演揃いです。
このなかで私が図抜けてお勧めするのが3つ、ございます。
最初はやはり大御所、ポーランド出身のアルトゥール・ルービンシュタインです。もう亡くなられていますが、この録音当時でも70歳を超えているにも関わらず、とても力強い演奏です。ショパンとはこうやって弾くんだよ、といった先生のような録音でクラシックに不慣れの方にはお勧めです。
2つ目もポーランド出身のクリスティアン・ツィマーマンの録音です。とにかくこんな美しいショパンのバラードは他にございません。本当に抽象的で申し訳ないのですが、とにかく美しい。技術的には申し分なく、こんな難曲でも演奏にゆとりを感じさせられます。
3つ目はロシア出身のエフゲニー・キーシンです。彼は神童として子供のころから世界で活躍しており日本にもなじみの深い演奏家なのでご存知の方も多いかと思います。彼らしく真面目でストレートな演奏です。やはりツィマーマンと同じく技術的に破綻するところは一切ない半面、ツィマーマンとは対照的に非常に太くてパワフルな演奏です。

1年の大半は歯科のことから頭が離れない私も、少ないプライベートな時間はいつもこんなことを頭の中でうんちくたれながら過ごしております。
 
| seiji0024 | ひとりごと | 07:46 | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark |
こどもを落ち着かせて治療するにあたって必要なこと
林歯科診療所では非常に多くこどもの受診があります。
当院のエリアは中央市場のすぐ近く、ドーナツ化現象でこどもの人口が極端に少ない地域にあります。
ですから普通に考えればこどもの割合は極めて少ないことが想像できますし、そもそも開院した時には自分は高齢者医療を主に行っていこうとずっと考えておりました。
しかし実際、やっているうちにこどもの比率がどんどん増して、地域の世代分布からあまりにかけ離れた状態になってしまいました。
これだけこどもが増えた背景には、当院が非常に多くの矯正治療を行っていることと、世界中の薬剤や機器を用いて行う最先端の虫歯予防も影響しているかも知れません。

しかし実際の小児歯科臨床で圧倒的に多い治療はやはり何と言っても虫歯治療です。
虫歯治療、当然歯を削るわけで大人だってとても苦痛ですよね。それをこどもの我慢してもらうにはいろいろと配慮しなければならない点があります。
そのために当院でもなるべくこどもを落ち着かせるために、まずどうして治療しなくてはならないのかをきちんと考えさせるようにしています。その上でお互い絶対にウソをつかないことを強く約束して、がんばったらご褒美がもらえるようにしています。

ただ診察室の中だけ努力すればこどもが落ち着いてくれるかと言えば完全にNoです。おうちできちんとこどもに保護者の方が事前に説明しているかどうかが一番大きなカギを握ります。これ無くして歯科医院にこどもを連れてこられても、こどもにしたらだまされたと感じ、いくら診察室で我々が種々の努力をしても全く無駄です。
しかし昨今、モンスターペアレントという言葉がまかり通っているように、保護者の準備不足のせいで泣き叫んでこどもの治療ができないのを我々歯科医院の責任にされる心無い保護者の方がいらっしゃいます。

そもそも自分のこどもを虫歯でボロボロにさせたのは保護者の方が育児管理能力が無いからそうなったわけです。ですから元来なら我が子をこんな目に合わせた、という懺悔の気持ちで歯科医院に協力を仰ぐ姿勢で、未来あるこどもの将来のために少しでもみんなで支えていく気持ちが大切だと思うこの頃です。
| seiji0024 | 小児歯科 | 08:11 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
骨幅を安全かつ大幅に増やすには
インプラントを手術する際、骨の幅があまりに狭いとインプラント体がはみ出してしまい、骨との結合が妨げられたり感染してしまうことがあります。
今まではインプラント体がはみ出た部分に骨を移植し、それを専用の膜で固定するGBRと呼ばれる手術を主に行っていました。
しかしこの術式、術後の腫れや痛みが大きく、また感染のリスクも非常に高いものでした。

一方、細い骨を2枚におろして骨の幅を骨の内部から広げるスプリットクレストと呼ばれる術式もあります。この方法、上手く決まれば感染のリスクも少なく非常に早期に骨が出来てくれます。しかしこの方法は大幅に骨を広げると途中で骨折してしまって、大規模に骨がボロボロになってどうしようもないくらいかえってひどい状態になるリスクとの背中合わせでした。

ということでリスクの高さと不確実性からこの2枚におろすスプリットクレストは骨幅を増やす主流にはなっていなかったのですが、先日東京都でご開業されている鈴木光雄先生によるこの方法のセミナーを受講して、私の先入観が大きく変わりました。

硬い骨、柔らかい骨、それぞれにちょっとした前処理をするだけで、今まで私が愛用している器具だけで驚くほど安全に骨を広げることができるのです。
ここで使う私の器具、今まではちょっと宝の持ち腐れ的なところもあったのですが、これだけ応用範囲が広いのには驚きでした。
せっかく持っている物なので、早速教えていただいたことを実践してもっと有効活用していきたいと思います。
| seiji0024 | インプラント | 08:02 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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