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林歯科診療所

京都の歯医者林歯科診療所 院長日記
年末年始の診察予定
林歯科診療所の年末年始の診察予定をお知らせいたします。
12月27日(金)8時30分〜14時、16時〜19時
12月28日(土)8時30分〜14時
12月29日(日)休み
12月30日(月)休み
12月31日(火)休み
1月1日(水)休み
1月2日(木)休み
1月3日(金)休み
1月4日(土)休み
1月5日(日)8時30分〜12時、13時30分〜17時
1月6日(月)8時30分〜14時、16時〜19時、以後通常通りの診察時間
*尚、最終受付は最終診察時間の30分前までです。
*上記日程はすでに予約が満席状態のため、急患の方は応急処置に限らせていただきます。詳しい説明や時間のかかる処置はまた改めてご予約いただいたうえでさせていただきます。
*急患でご来院される際は、あらかじめ電話にて事前のご連絡をお願いいたします。
| seiji0024 | 診察時間変更 | 08:04 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
よからぬ想像をするならまずは病理検査
最近、口の中にできる病気、ただの口内炎であったり、場合によってはがんのこともあります。
このような口の中の病変はご本人が早くから気づことが多くあります。
その中で、よく勝手にがんではないかと想像して、そのまま逃げ惑っている方もよく見ます。
こんな場合、病変を切除して病理組織検査といって顕微鏡で詳しく観察できるための試料作りをして、この診断のために専門のトレーニングを受けた病理専門医が診断することを行えば、最も正確に病変を診断することができます。
ここで皆さまが抵抗されるのがやはり病変の切除だと思われますが口の中の粘膜表層のものが大半ですので、軽い局所麻酔で切開も最近ではレーザーを使いますので、術後の出血もほとんどありません。術後、念のため痛み止めもお渡ししておりますが、多くの場合お使いにならないです。
これだけ簡単に受けられる検査、よからぬ心配をされるなら是非お受けになられることをお勧めいたします。
 
| seiji0024 | 口腔外科 | 08:01 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
「〜してください」と「〜していただきありがとうございます」
先日、コンビニのセブンイレブンのトイレに入ったとき、目につくステッカーが貼ってありました。それは「いつもトイレをきれいにお使いいただきありがとうございます。」と書かれたものです。
今まで「トイレはきれいにお使いください。」やもう少し謙った言い方なら「トイレをきれいにお使いいただくため、ご協力をお願いいたします。」、などとよく書かれていたかとおもいます。
しかしどうでしょう。実際にセブンイレブンのトイレで全ての方がきれいに使っているわけではありません。しかしそれでも「いつもトイレをきれいにお使いいただきありがとうございます。」と書かれているのを見ればほとんどの方はどう思うでしょうか?
私はこれを見ていつも以上にきれいに使わなければ、と即座に感じました。
いくらこういった掲示がなされていても何とも感じず、トイレを汚く使うマナーの悪い人が無くなるわけではありません。
でも大多数のマナーを守る方にとってはとても耳当たりが良く、これだけお願いされたらより一層きれいに使わなくてはならない、と思うのではないでしょうか?
同じ内容を伝えるにも、ちょっと言い回しをかえるだけで相手に与える印象や受け取り方、つくづく変わっていくものです。

 
| seiji0024 | ひとりごと | 08:46 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
歯科医師の間でも誤解の多いファイバーコア

通常、神経の無い歯にかぶせ物を行う際に残った歯根に土台を差し込みます。これがいわゆる差し歯でありますが、この治療に使われる土台が従来は金属製しかありませんでした。
ところが昨今、グラスファイバー製の土台がよく使われるようになりました。
この土台にグラスファイバーを用いるメリットとしては、光の透過性があるのでセラミックのかぶせ物を行った際に自然な色調が再現しやすいのと、柔軟な材料特性を有するため差し込んだ歯根が割れにくいという2点があります。
しかしこの素材、メリットばかり強調されていますが逆に金属と比較して大きな欠点も存在します。
それはまず、強度が十分ではありません。よって周りに支えてくれる歯質が十分なければこれ単独なら歯根は折れなくとも土台自体が折れることがあります。
このファイバーコア、歯根の中で折れてしまったら大変です。それはとても除去が困難だからです。金属製も除去は易しくありませんが、超音波振動を与え続けていると必ず緩んできます。しかしグラスファイバーは振動を吸収してしまうため、いくら振動を与え続けても緩まず、物理的に削り取る以外方法がありません。
また金属と違いグラスファイバーは接着がとても難しいです。そのため接着不良で脱離するくらいならまだいいのですが、先ほどあげたように途中で折れてしまうこともあります。

これらのデメリットを理解せずに行われているファイバーコアが最近出回っており、早期のトラブルにつながるケースも散見するようになってきました。ある側面から見れば優れた材料でも違う面から見れば欠点もあるため、我々歯科医師はケースによって常に適切な材料の選択をすべきではないでしょうか

| seiji0024 | 審美歯科 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
とても高性能になったシリコン印象材
かぶせ物などを作る際、必ず歯型を採ります。
この歯型、通常は扱いやすいアルジネートと寒天という材料を併用して採ります。
しかし一部、インプラントやラミネートベニアではシリコンラバーと呼ばれる材料を使わないと上手くいきません。
かつて私はインプラントの歯型を採るにはずっとポリサルファイドラバーと呼ばれる材料を愛用していました。
このポリサルファイドラバー、ものすごい臭くて固まるまで時間もかかるため患者さんにはすこぶる不評の材料でしたが、その歯型の正確性は圧倒的で、長年愛用し続けてきました。
しかしずいぶん前よりこの材料、原材料の入手困難とのことで発売が中止されてしまいました。その後も大切に少しずつ使っていましたが、最近ほとんど在庫が無くなってしまったため、他の材料に切り替えざる得ない状況になりました。
そこで最近になってようやくインプラントでもシリコンラバーを使いだしたのですが、このシリコンラバー材料の性能が飛躍的に進歩していることに大変遅ればせながら驚きました。
歯型の正確性たるや、もはやずっと愛用してきたポリサルファイドラバーと遜色ないレベルまで向上しています。
しかも最近のシリコンラバーは濡れた面でも相性がいいため、湿った歯肉との境目などはお気に入りだったポリサルファイドラバーよりずっときれいに歯型が採れます。
まだ若干、大事に保管していたポリサルファイドラバーの在庫が残っていますが、これだけシリコンラバーが良くなったのでもうあまり使うこと無いかもしれません。
| seiji0024 | 歯科全般 | 08:12 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
歯周病臨床の概要をおさらいする
当院でも業務比率の非常に高い歯周病治療、最近では再生療法・薬物療法などの情報が飛び交っていて、私たちもついついそういった新しいものに目が行きがちで、ついつい基本の復習をさぼりがちになります。
そんな中、先日日本歯科大学教授の沼部幸博先生による歯周病臨床の総説についての講演を聞いてまいりました。
その中でついつい粗末にしがちな基本的な内容から、現在保険診療で導入されている歯周病治療のガイドラインが古くて、現在の知見とは合わなくなってきて、そろそろ見直す時期ではないか、との我々町医者と同じマインドの意見も聞かれ、共感しながら受講していました。
かれこれ沼部先生の講義は私が日本歯科大学の学生だった20年前にずいぶんお世話になりました。当時と変わらぬ物腰の柔らかい語り口で勉強になったと同時に懐かしさがよぎってきました。
今後の歯周病学の展開について、再生療法などが挙げられましたが、私はやはり遺伝子診断にとても興味があります。ほとんど同じような口腔内環境であったとしても、そこに生息するバクテリアの分布や歯周組織への影響は千差万別で、そこには何らかの遺伝情報があるのではないかと、私も感じております。
もしこの検査法が実用化されれば、歯周病治療体系全体に多大な影響を与えるのは間違いないと思います。
| seiji0024 | 歯周病 | 08:11 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
CAD/CAMの価格破壊
近年歯科技工で急速に普及している技術にCAD/CAMというものがあります。レーザー光線などで模型などの3次元情報を読み取り、それをコンピューター解析してかぶせ物や詰め物のデザインを行い、ソフトウェア上で構築したプランからセラミック塊などを自由自在に削りだして、かぶせ物・詰め物をつくるというものです。
この技術自体は15年以上前からあったのですが、その当時は精度が悪く使いものになりませんでした。その後、どんどん改良され現在では非常にクオリティーの高いものが出来るようになったのですが、これらの機器の大きさとコストが非常に大きな問題となって普及を妨げてきました。
ところが最近、ローランドディージー社より高性能でありながら非常に小型で手ごろな価格でセラミックブロックを削りだす製品が売り出されました。この商品はオープンシステムで多くの会社から出ているシステムと連動して使うことができるため、続々とこの製品と連動できるシステムが登場しております。
当院は院内技工を行っているにもかかわらず、ことCAD/CAMに関しては施設が無いため全て外注に出しておりました。
ただ現在では導入するだけの情報を持ち合わせていないし、そもそもセラミック治療の割合がまだそれほど多く無いため、これを院内で導入してしまうと大きな負担になってしまいます。
もう少しセラミック治療が増えれば真剣に導入を検討したいところです。
 
| seiji0024 | 歯科技工 | 09:30 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
今や親知らずの抜歯にCTは必須です
埋まった親知らずの抜歯、患者さんにとっても我々歯科医師にとってもとても大変な治療です。
患者さんにとっては処置時に苦痛を伴いますし、術後も痛み・腫れがどうしても生じます。
また歯科医師にとっても技術的なスキルを要求される以上に、出血や神経損傷などのリスクと常に裏腹で処置をするため非常に神経がすり減ります。
こんな親知らずの抜歯、かつてはパノラマという平面のレントゲン1枚で長年、抜歯を行っていました。
しかしそれから取り巻く環境は急速に変わりました。歯科用CTが非常に普及する一方、親知らず抜歯による神経損傷が医療訴訟の対象として多く取り扱われるようになってきました。
このような背景から、現在では親知らずの抜歯にCT撮影を行い、神経損傷をなるべく生じさせないような術式の選択することが必要となってきました。
現在、当院では年間数百本の埋まった親知らずの抜歯を行っていますが、全てのケースでCTを撮影しております。
もしかして知り合いの方が昔に親知らずを抜歯した時はパノラマレントゲンだけでやったという話も聞かれることもあるやもしれませんが、もう時代背景が違ってきておりますのでご了解のほどをお願いいたします。
| seiji0024 | 口腔外科 | 07:26 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
進化するマウスピース矯正

林歯科診療所では矯正治療を行っています。
しかしこの矯正治療、なぜか雪だるま式に患者さんの数が増えてその分、矯正にも多くのエネルギーを割かなくてはならないため、ちょっと戸惑っているこの頃です。
それはさておいて、当院でもマウスピース型の矯正装置を使っております。
その中で、いわゆる出っ歯で咬み合わせが深いタイプの不正咬合はよくみられるケースですが、こういった場合、今までT4Kという装置を長年使ってきておりました。
この装置はよく考えられており、考案者のオーストラリアの先生のセミナーも受講しました。
この装置、前歯の咬み合わせの関係だけを改善させるなら、結構いい装置だと私は思っております。(ただし元々この装置は矯正用ではなく、嚥下・口腔周囲の筋肉のトレーナーです)
ところがこの出っ歯と合わさってスペースが不足しているケースにおいては、歯列を拡大しないと厳しいのですが、このT4Kはその拡大という作用は弱くケースによっては物足りなく感じていました。
そんな中、岡山県で矯正専門でご開業の大塚淳先生のセミナーに参加してまいりました。
大塚先生のセミナーはリピーターですが、以前はまだこの上顎前突用の装置が出来ていなかったのですが、隅々までT4Kを使いこなして来られ、なおかつ先行発売した下顎前突用のマウスピースのノウハウも生かして、このたびようやく上顎前突用のマウスピースを発売されました。
特にT4Kを使ってきた歯科医師ならここをどうにかしてほしかった、といった細かなポイントが改良されておりますが、決定的に違うのが歯列の拡大する作用です。
フレンケル装置という筋肉のバランスを利用した矯正装置は数十年前からあったのですが、製作が非常に複雑で手間やコストがかかりすぎることもあってあまり広く普及しなかった装置です。
しかし今回開発された装置にはこのフレンケル装置の概念が広く導入され、T4Kでは物足りなかった拡大の作用が十分あります。
今まで座学でしか学ばなかったフレンケルの理論、今後は大塚式矯正で実戦投入してまいります。

| seiji0024 | 矯正治療 | 10:59 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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