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林歯科診療所

京都の歯医者林歯科診療所 院長日記
土曜日の処置時間変更のお知らせ

当院では開院以来、一人の患者さんに対して処置時間に余裕が持てるよう、一枠45分の設定で行ってきておりました。
しかしここ数年、土曜日の予約が非常に取りにくくなっており、ひどい時期は月に1回しか予約が取れず、なかなか治療が進まないと多くの方から苦情が出てまいりました。
そこで今月より土曜日の診察に限って一枠30分の設定にさせていただきます。
少しでも多くの方に土曜日の診察を受けていただけるようさせていただくための苦渋の決断ですので、ご理解いただきたく存じます。
平日の予約につきましては夜診帯以外は特に予約に支障は出ておりませんので、今まで通り一枠45分の設定で行ってまいります。
何卒、皆さまのご理解・ご協力をお願い申し上げます。

| seiji0024 | 医院管理 | 08:18 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ついに北部に障害者専門の歯科診療施設設立へ

現在、京都府の障害者の方々の歯科治療を専門に行っている医療機関は、京都府歯科医師会館内にある京都歯科サービスセンターの一か所のみです。
かつては二か所あったのですが、それも洛西で結局京都市とその近辺の方以外はとても不自由な思いをさせてしまっておりました。

特に京都府は東西に狭く南北に長い地形のため、北部の障害者の方は何時間もかけて歯科の通院をされていました。そんなことからずいぶん前から京都府北部にも障害者専門の歯科診療施設を創るべきだとの声が多方面から上がっておりましたが、予算措置など多くのハードルがあり長年実現できずにおりました。
私も京都府で医務専門官として保健行政に携わっていた時も、何とか北部に出来ないかといろいろと庁内を掛け合った経験がございます。
当時は抵抗が大きく議題にも上がらずとても悔しい思いをしました。

しかしそんな状況でも歯科医師会執行部の先生方をはじめ多くの関係者の皆さまが地道に北部での設立に向けての働きかけをあきらめずに続けられてきた結果、ついに京都府が予算化して設立が実現できる運びとなりました。
私もここに至るまでの過程を知っているからこそとても感慨深い思いです。

一方、医療安全面でバックアップ体制に不安のある北部で障害者治療など出来るはずもない、と後ろ向きの意見も聞かれますが、まずは行動に移さなければ何も始まりませんし、育てていくこともできません。

これから設立することなのでまだまだ不十分なことだらけでしょうが、みんなで力を合わせて大切に育ていきたいものです。

| seiji0024 | ひとりごと | 16:20 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
修了したインプラントコース

4月から半年間、毎月丸2日間ぶっ通しで熊本県でご開業の中村社綱先生のところまで、インプラントの基本から最新の技術まで幅広く教わりに行っておりましたが、そのカリキュラムも先日ようやく修了することができました。
元々中村先生はインプラントの第一人者としてとても有名な先生ではありますが、数あるインプラントコースの中において、このコースの受講を強く私に勧めて下さったのが宮崎県でご開業の竹尾昌洋先生でした。
京都は近くに空港が無く、熊本へのアクセスはあまりよくありません。そのため受講にはかなり躊躇して最初に勧められてから申し込むまで重い腰を上げるのに時間がかかってしまいました。
しかしマスコミなどから現在バッシングを受けているインプラント治療はこのご時世だからこそ尚更、きちんとした医療を提供していかねば多くの方から信頼を得ることはできないと思い、受講を決意しました。
実際この非常にボリュームのあるコースを受講して、竹尾先生が非常に強く推奨されたのも実際に受講してその理由がわかりました。熊本まで通うだけでも大変でしたが、本当に通ってよかったです。
当院は普通でも土曜日の予約が非常に取りにくく多くの苦情をいただいている中で、このセミナーの参加でずいぶん休診させていただきご迷惑をおかけいたしましたが、今後はその分以上により良いインプラント臨床に生かしていきます。

| seiji0024 | インプラント | 11:27 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
とても緊張する講演依頼

私は開業する前より学会や教壇など人前で話す機会の多い仕事をしていたため、どちらかと言うと人前で話すのは相当慣れていると自分でも思っております。そんな折、私の大学の先輩から私を講師で呼びたいとの身に余るお声掛けをいただきました。もちろん承諾させていただいたわけです。
私はてっきり今までにご要望の多い「根管治療(歯の神経の治療)」か「咬み合わせ・顎機能」だと思っておりました
ところがリクエスト内容を内容を聞いてびっくりです。
「歯科医院経営」について話してほしいとのことです。
正直、あまり自身の無い分野です。自分で歯科医院経営が一般的な歯科医院と比べて上手くいっているのかどうかも全く把握していません。
ただおかげ様で多くの患者さんにご来院いただいており、非常に忙しくさせてはいただいております。
これら全ては今まであまり深く考えずに目の前の課題に対してがむしゃらに取り組み続けてきた結果ですので、全く戦略的ではありません。
当院は強烈な個性を前面にアピールして診療を行っておりますので、初回のみでその後に気分を害されて通院されない方も大勢いらっしゃる中で、そんな私でもいいのかと思っています。
ということで、そんなこんなで何をどう話そうかで毎日悩んでおります。
現在、スライドの準備を少しずつ行っておりますが、いつものテーマと違って全然筆が進みませんが、身に余るお声掛けにお応えできるよう準備を進めてまいります。

| seiji0024 | ひとりごと | 17:59 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
休診のお知らせ
9月20日(金)・21日の診察を院長の研修のため、休診させていただきます。代わりに9月23日(月・祝)に臨時で診察を行いますが、すでに予約で満員の状況ですので急患の方につきましてはキャンセル待ちをしていただくことになりますのでご了解ください。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
| seiji0024 | 診察時間変更 | 12:38 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
とても便利なオンラインストレージ

オンラインストレージ、もうこの言葉をどこかで聞かれたことがある方も多いと思います。
そもそもオンラインストレージとは、どこかの事業者がサーバーマシンのディスクスペースをユーザーに貸し出すサービスです。ユーザーは割り当てられたディスクスペースに、インターネット経由で自由に読み書きができるようになるため、どの端末からも情報の共有ができます。
この中で私はDropboxというサービスを使っております。
このDropbox、オンラインストレージ事業者の中では古参の部類に入りますが、さすが今までのノウハウが蓄積されてとても使いやすいです。
無料使用枠が2GBと少ないのが欠点ですが、他社が無料で提供している10GBでも私の用途では全く足りずどうせ有料で容量アップしなければならないので、私にとってはあまり関係ありません。
コンピューターのディスク内にDropboxのホルダーがあり、それを保存・削除・更新するだけでDropboxサーバーも自動で更新され、他のコンピューターも自動的に同期してくれます。
欠点と言えばこれはDropboxに限ったことではなくオンラインストレージを使っている限り仕方のないことですが、ファイルの同期に時間がかかります。
あとメールソフトの個人用ホルダーも共有できるのですが、こちらはちょっと取扱いに手順があり、守らないとちょっとややこしいことになってしまうので、またこの件は後日に触れようと思います。
他社も猛追撃している分野なので、この数年で機能は飛躍的に向上していくことを期待しています。

| seiji0024 | ひとりごと | 09:19 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
筋機能療法主体の矯正治療

当院は元々一般歯科だったのですが、かなり前から勉強だけはしてきた矯正治療を一部の子供にしたところ、脈々とご紹介いただいた結果、かなり多くの矯正患者さんを抱えるようになってきました。
実際多くの矯正治療を行っていると、こちらの計画通り上手くいくケースとなかなかはかどらないケースにわかれるようになってきました。

私は上手くいったケースはあまり気に留めず、上手くいかないケースで理由探しを必ずするようにしています。
矯正が上手くいかないケースで最も多い理由が2つあります。
1つは本人が一生懸命治療を受ける気が無い場合、こういったケースは結果が出なければあきらめるしかないです。
2つ目は、舌や唇など筋肉や咬み癖などの機能に問題のある場合、この場合は反対に極めて高歯科医師による適切な診断や対応力が求められ、私も日々努力しなくてはならないところです。

そんな中、オーストラリアのChris Farrell先生の研修を丸二日間受講してまいりました。
Chris Farrell先生はオーストラリアでMyofunctional Research Companyを設立され、抜歯・非機能矯正が主体のオーストラリアの矯正歯科界の中で異彩を放たれています。
Chris Farrell先生の矯正臨床はまさに設立した会社の名前の通り、筋肉の機能に重点を置いた矯正臨床を行っていらっしゃり、実際よくあるケースで見せていただいた多くの症例で筋肉のリハビリテーションで非常に後戻りの少なく、感心させられました。

自分では筋機能に関しては今まで相当勉強してきたつもりですが、こういった研修に参加するとまだまだ足りないことだらけでもっと頑張らないと、と思うところです。

| seiji0024 | 矯正治療 | 07:50 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
組織の再生をスピードアップさせる自己血液

インプラントを行うとき、もともと歯があったところの骨が失われずにそのまま残っていてくれれば、手術も簡単で、インプラントの予後もよく、申し分ない条件です。
しかし実際、歯を抜くとその部分の歯茎の骨は大きく吸収され、いざインプラントを打とうにも骨がないため、骨を増やす難しい手術を強いられたり、骨のあるところを探して傾斜して埋入せざる得ないことも多くあります。

そんな背景から、最近は抜歯したところの骨を保つためにソケットプリザベーションという処置をインプラント手術前に行う風潮になってまいりました。
私も現在はハイドロキシアパタイトなどの骨補填剤に吸収性の遮蔽幕を組み合わせて行っておりますが、骨補填剤が骨に置き換わるまでとても長い年月を要します。

一方、最近になって患者さん本人の血液を採取し、その中から創傷治癒を高める成分のみを濃縮して抽出して、歯を抜いた後に入れる方法が徐々に広まりつつあります。
しかしこの自己血液を使う方法、PRPやCGF、GRF、PRGFなどと呼ばれる方式が乱立状態で、ユーザーサイドの私は混乱しておりました。

そんな中、私はこれら多数の方式を網羅できるようたくさんセミナーに行きました。
その結果、私はPRGFという方式を採用することにしました。
この方式、最大の欠点は高コストです。
しかしそれをはるかに上回る利点があります。
白血球成分が全く入っていないため、組織の破壊につながる炎症反応を抑制できる。
全く無傷の血小板を濃縮するので、この中に含まれている成長因子を組織再生に使える。
自分の意のままに血液濃縮物を固められるので、手術がやりやすい。
すべてが規格化されているため、いつだれがやっても均一な血液濃縮物ができる。

またこのPRGF、元々はスペインで開発されたものですが、スペインでは歯科治療以外にさまざまな治療で用いられています。最近ではサッカー日本代表の本田選手などもけがの治療でこのPRGFを用いた手術を受けています。

このシステム、スペインから私が歯科医師の裁量で個人輸入して使うものなので、保険診療には使うことができませんが、特にインプラント治療には今後、多く使う場面が生じるものと思われます。

| seiji0024 | インプラント | 09:57 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
下京・みなみ健康まつり

今年も下京・みなみ健康まつりを行います。
10月5日(土)14時から今年は下京区役所で行います。
もちろん入場は無料で、お医者さん・歯医者さん・薬剤師さん・ケアマネージャーさん・歯科衛生士さんなどの相談も受けられますし、獣医さんや消防隊員さんの講演企画もあって、とても盛りだくさんです。
また参加いただいた方全員への粗品進呈以外に、抽選会も行われ景品もあります。
地域の皆さまで毎年このイベントを心待ちにしてくださっている方がいらっしゃることは本当にうれしい限りです。

でもこのイベント、地域の皆さまと我々との距離を縮めるだけが目的ではないと私は思っています。
かれこれ私がこの健康まつりに関わらさせていただいてからもう5年になりますが、実際このイベントを行うのは準備からいろいろと大変です。
この大変な作業を下京区と南区で従事している、医師会・歯科医師会・薬剤師会・歯科衛生士会・地域包括支援センターなどに有志がプライベートの時間を使って、何度も集まって協議を重ね、健康まつりという一つのイベントを作り上げるのです。
まさしくこれこそ真の医療・介護における地域連携の礎ではないでしょうか?

これだけ親密な地域連携をやりたいと思っている熱心な方は他の地域でもたくさんいらっしゃいますが、なかなか思うように進んでいないのが現状です。
確かに健康まつりを毎年作り上げていくことはとても大変なことですが、これだけ強固な地域連携の輪に加わらさせていただける自分は幸せだと思っております。

不慣れな我々が行うイベントなので毎年ちょっとした粗相はございますが、そのあたりは是非多めに見て少しでも多くの方にご来場いただけるよう心待ちにしております。

| seiji0024 | 耳寄り情報 | 15:21 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
抜歯しか方法の無い歯を少しでも救うには?

我々歯科医院で歯に関するトラブルで、確かに虫歯や歯周病は非常に頻度の高い事項ですが、実際に来院される方々は他の要因でもかなりいらっしゃいます。
その中でもよく「差し歯が取れた」といってこられるケースの何割かは歯根が割れてしまって取れてしまうことがあります。
今のところ歯根が割れてしまった場合、ほぼ抜歯になってしまいます。
これはどこの歯科医院でも同じはずです。

こんな状況を何とかしようと思って昔、割れた歯の再接着を自分で文献を調べて行った時期もありましたが、治療成績たるや散々な結果でした。
それからもう7〜8年は割れた歯の再接着を止めてしまったのですが、このテーマに長年取り組まれ、近年は非常に良好な治療成績を上げられている、北海道大学の菅谷勉先生のセミナーに先日参加してまいりました。

以前私が行っていた時期にもすでに菅谷先生の名前は出ていたのですが、それからの膨大な基礎研究・臨床データの蓄積による診断や治療手技の進歩は驚くほどで、かつて散々な結果だった時の治療から比較すると、相当洗練されたものに仕上がってきました。

早速しばらくの間、復習と練習をしたのちに、当院でも割れた歯の再接着、近々導入しようと思います。

| seiji0024 | むし歯治療 | 08:43 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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