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林歯科診療所

京都の歯医者林歯科診療所 院長日記
休診のお知らせ

8月24日(土)の診察を院長の研修のため、休診させていただきます。
通常でも予約の取りにくい土曜日の休診になってしまい、ますますご予約が難しい状況ですが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

| seiji0024 | 診察時間変更 | 21:11 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
学校検診で患者さんからよく聞かれること

ずいぶん虫歯は進行してしまった子供さんが来られることは、残念ながら当院のように予防歯科を根幹に据えた診療体系を取っているところでもたびたびあります。
その都度、保護者の方に「どうして放っておかれたのですか?」と聞くと、大抵「学校検診で異常の紙をもらわなかったから。」と言われます。

そこで私は「歯というものは子供のうちから定期健診・定期管理をしていかないとなかなか健康を維持できないものなのですよ。」と切り出すと、
「そんなの年2回も学校検診があるからそれで十分ではないのですか?」と言われてしまいます。
するとその都度、「どうしても学校検診では短時間で見にくい姿勢で明るい光もない状態になんるため、診察室で検診を行うのとひかくして精度はかなり落ちてしまうのですよ。ですから学校検診で問題なかったからと言って、それが大丈夫というわけではないのですよ。」と説明する必要に迫られてしまいます。

こういった程度の低い話を聞くと学校歯科保健制度が現在の時代にマッチしていないのではないかと思ってしまいます。
そもそも学校歯科保健制度ができた時は、まだ虫歯の洪水時代で歯がボロボロの子供が当たり前の時代でした。その時代には簡易な検診によって重篤な虫歯の児童をスクリーニングするという大きな意義がありました。
しかしそれから時代は変わり、よほど家庭環境などの問題がない児童が虫歯で歯がボロボロになるなんていうことはなくなりました。
その代わり、不正咬合・歯肉炎・顎関節などの問題が出てくるようになり、検診様式もそれに合わせて変えていってはいるのですが、結局簡易検査でハイリスクをスクリーニングするという体系は変わっていません。

私は学校保健制度が現在の検診主体のものから、健康教育主体に抜本的に切り替わってもらえればな、と願っております。詳細な検診は地域のかかりつけの医療機関に任せればいいのです。ただそこに行ってもらうまでには教育をしっかり行い、その意義を児童や保護者・教職員に理解していただかねばなりません。

そうなると学校歯科医のスキルも求められます。現在の簡易な検診なら歯科医師免許さえ持っていれば誰でもできるはずですが、健康教育となるとプレゼンテーション能力が必要になるため出来ない学校歯科医師もたくさん出てきてしまいます。

文部科学省のためでもなく、歯科医師会のためでもなく、国民がより歯科保健の理解を深めるために現在の学校歯科保健制度、変わっていってもらいたいものです。

| seiji0024 | 小児歯科 | 07:56 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
救急対応制限のお知らせ

林歯科診療所では8月16日・17日も診察をしておりますが、スタッフの休暇をいただいている都合、問診をとるだけの体制が整っておりません。
よって問診が不要な当院に継続して通院されている方以外、全く当院が初めての方や通院歴はあるもののほとんど通われていない方は対応できませんのでご了承ください。

| seiji0024 | 医院管理 | 08:04 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
スペースの足りない矯正の落とし穴

最近、子供の早い時期から矯正治療を行うケースが飛躍的に増えてまいりました。
この中で最もニーズが多いのが永久歯の生えるスペース不足しているため、歯並びがガタガタになっているケースです。
こういった場合、歯列を拡大することをよく行います。
そこで最近では取り外し式の床矯正が我々の業界で流行っており、他の歯科医院さんでも取り入れられているのをよく目にするようになりました。

この床装置による拡大、当院でもよく行っていますが、取り外し式だからといってきちんと診断・治療計画を立てずに使うととんでもないことを引き起こします。
事実、このこの治療法を行う歯医者さんが急速に増えた結果、到底床矯正だけでは対処できないような不適切な治療も急速に増えてきました。

この床装置を使った治療で念頭に置いておかなくてはいけないのが、この装置だけでは出来ることが限られる、ということです。
床装置しか治療技術としてお持ちでない歯科医師は、あくまでこの装置だけで対応できる程度の軽いケースに限って行わなくてはなりませんし、かつての私はそうしていました。また床装置の先に、次の一手が必要なケースもたくさんあります。そのようなケースに遭遇したら、床装置から次の装置にスムーズに移行できるようにするか、それが出来なければご自身では手をつけられつべきではありません。
しかしそれよりもっと大切なことは、どういったケースで床装置だけでは太刀打ちできないのか、きちんと診断できる能力です。いくら素晴らしい技術を持っていたとしても、診断が間違えばいい結果を得ることはできません。

子供の矯正治療は歯の生えかわりのタイミングや顎の成長を利用して行います。
よってこのあたりの深い話もきちんと説明を受けられた上で、矯正治療を受けていただきたく思うところです。

| seiji0024 | 矯正治療 | 10:17 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
何故、これだけ骨粗鬆症の薬で問題が起きているのか?

ここ数年間で、骨粗鬆症の薬を飲まれている方が、その後歯科治療を受けて顎の骨が腐ってしまって深刻な状態になるケースがかなり増えてきています。
骨粗鬆症の薬にはいくつか種類がございますが、その中でも最も薬効の強いビスホスホネートと呼ばれる系列の薬が問題となってきています。
そのために厚生労働省はじめ、骨粗鬆症の薬を製造販売している各社から、我々歯科医師のみならず、その薬を実際に処方している医師や指導を行う薬剤師にも度重なる注意喚起の文書が届いております。

にも関わらず、骨粗鬆症の薬で顎の骨が感染するトラブルが一向に絶えません。
しかもそれは厚生労働省や製薬会社が世界中の膨大なデータを集積して安全対策を取っているにも関わらずです。

日本人だけがビスホスホネートに対する特別な遺伝子を持っているわけではありません。
それは世界中のデータを取っている平均値と比較して日本人の口腔内の衛生状態があまりに劣悪だからです。
ビスホスホネートは飲むと血中から骨に取り込まれ、骨を溶かす働きを抑制することで骨密度の低下を防ぎます。
しかしその取りこまれる骨に炎症があれば、炎症が無い状態よりはるかに高密度にビスホスホネートが取り込まれます。
日本人の多くが劣悪な口腔衛生状態のため、常に顎の骨が炎症状態でこのビスホスホネートを飲んでいるため、考えられない高密度で顎の骨に集積してしまい、それが感染を引き起こすことになります。

ですからこの骨粗鬆症の薬を飲まれている方は、相当厳密に口腔衛生状態の管理を行っていただくために、日々の歯磨きはもちろんのこときちんと歯科医院でマメにチェックを受けに行っていただきたいところです。

是非、皆さまがきちんと管理をされ、こんな恐ろしいことがただの取り越し苦労で済むようにしていきたいものです。

| seiji0024 | 口腔外科 | 07:18 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
歯がしみる原因

よく当院にも「歯がしみる」という主訴で来院される患者さんは多くいらっしゃいます。
その患者さんの多くが、ご自身で虫歯だと決めつけてお越しになります。
しかし実際、診察してみるとしみるような虫歯など、全くないケースが相当多くあります。

では歯がしみる原因にはいったいどのようなものがあるのでしょうか?
もちろん虫歯は原因の一つです。
しかし虫歯以外にも知覚過敏症や歯周病、歯ぎしりや噛み合わせ、精神的ストレスによっても症状が出てくることがあります。

ですからここで大切なことはとにかく先入観を捨てた上でよく検査することです。
間違ってもなんとなく削ってしまうようなことはないようにしなくてはなりません。
ですからこのような症状でお悩みの方も歯科医院を受診される際、間違っても虫歯の先入観を持たずに担当医と相談してください。

| seiji0024 | むし歯治療 | 14:24 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
日本古来から伝わる”守破離”の精神

皆さま、”守破離”という言葉、耳にされたことはないでしょうか?
茶道や能などを嗜まれた経験がお有りの方は、耳にタコができるくらい聞かされた言葉だと思います。
”守破離”とはまずは師匠に言われたこと、型を「守る」ところから修行が始まります。
その後、その型を自分と照らし合わせて研究することにより、自分に合った、より良いと思われる型をつくることにより既存の型を「破る」ことができます。
最終的には師匠の型、そして自分自身が造り出した型の上に立脚した個人は、自分自身と技についてよく理解しているため、型から自由になり、型から「離れ」て自在になることができます。

これは歯科の世界にも全く当てはまります。まず「守」となる基本部分がしっかり叩き込まれていなければその後の成長は全くありません。この基本を身につけられるようになるまでがとても長いのです。
ただ昔は先輩の先生の見よう見まねでこの「守」を覚えたものですが、いかんせんその先輩の基本が間違っていることも多々あり、私も基本を位置から見直す回り道をしてきました。
ということで、以前はこの「守」の壁を越えることがとても大きな難関だったのですが、昨今の情報化社会になってから、本人が努力して自分で時間とお金さえ投資すれば、運に惑わされず正しい基本を学べる機会が増えてきました。
すなわち、この「守」の期間を本人の努力次第で昔より縮めることができるようになったわけで、これは歯科界にかかわらず世界中、どんな業種においても起きている現象です。

ところが最近の若い人は昔に比べてはるかに楽になった「守」の過程をすっ飛ばして、「破」や「離」のステップに行こうとします。
私も若いころ、同世代の歯科医師が「守」の過程をすっ飛ばしていきなりスーパーテクニックを目指しているのを見てとても焦った時期もありましたが、恩師の訓示をいつも思い出して、馬鹿にされながら基本ばかり追っかけていた時期がありますが、いまやそれが私の臨床の礎となってとても役に立っております。

これからの若い世代の方々は焦らず、日本古来から伝わる”守破離”の精神、是非大切にしていただきたいです。

| seiji0024 | ひとりごと | 08:29 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
なかなか思う人材が集まらない歯科助手

林歯科診療所では現在、歯科助手を募集しております。
しかしこの歯科助手、ずっと募集し続けておりますが、なかなか私の思う方が採用出来ておりません。

採用に当たって特別、歯科医院での経験については制限を設けておりませんので、未経験の方から幅広く応募できるよう門戸を広げています。
一方、パソコンのワードやエクセルくらいは使えなければ役に立ちません。この辺は社会の一員として働く以上、どんな職についたとしても前もって勉強していて当たり前です。

しかしそんなことよりマインドのほうが問題です。歯科医師や歯科衛生士が残業して頑張っているのに、新入りの歯科助手がそそくさと帰ってしまうではないですか?しかも朝の出勤も締め切りギリギリ。これで一体何を学ぶつもりなのでしょうか?
準備室や診察室の仕事を覚えていただいた後は、受付業務を覚えていただくことになりますが、歯科助手の場合は当然レセプト(保険請求事務)も覚えていただかなければ話になりません。しかし診察が終わり、いざ私がレセプト作業をしようと思う時に、すでに新入りの歯科助手は居ないではないですか?これで一体、どうやってレセプトを覚えるのでしょうか?

逆に経験者・未経験者を問わずやる気のある方、根気のある方ならだれでもチャンスはあるわけです。給料も仕事をきちんと分担できるようになれば、当院では本人が要求しなくても戦力として大きくなれば、どんどん昇給も行っています。
歯科助手として、ひたむきに取り組める方、そんな方のご応募をお待ちしています。

| seiji0024 | スタッフ募集 | 11:05 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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