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林歯科診療所

京都の歯医者林歯科診療所 院長日記
お盆期間の診察について

今年のお盆期間中の診察予定をお知らせいたします。
8月12日(月)8:30〜14:00 16:00〜19:00
8月13日(火)8:30〜12:00 13:30〜17:00
8月14日(水)8:30〜14:00
8月15日(木)8:30〜12:00 13:30〜17:00
8月16日(金)8:30〜14:00 16:00〜19:00
8月17日(土)8:30〜14:00
最終受付時間は各診察時間の30分前となっております。
尚、お盆期間中はスタッフが輪番制での出勤のため、半稼働状態につき急患の受け入れが出来ない場合がございます。
すでに予約は相当埋まっておりますので、この期間での診察をご希望の方は早めにご連絡ください。
また急患や外科処置などは受け入れ態勢が整わず、医療安全を確保できないため、お断りさせていただく場合もございますので、ご了解のほどお願いいたします。

| seiji0024 | 診察時間変更 | 09:17 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
止めていただきたい歯科のバッシング記事

先日、週間ダイヤモンドという一般向けの雑誌で、「もうダマされない!歯医者の裏側」と称した特集がトップ記事として掲載されました。
内容は歯科業界に対する明らかなバッシングの内容です。
要するに、歯科医師が多すぎる、そのため患者の奪い合いになる、経営不振になる、金儲けのために良からぬことを歯医者がたくらむ、こんな流れです。
またこういった記事が出ると、歯科医師すべても頭ごなしに馬鹿にして受診される方もおられます。こんな記事に出ている内容の歯科医院もあるかもしれませんが、少なくとも当院には全く関係の無い話です。こんな記事を見て私のところに来られて、歯科を馬鹿にした姿勢で過剰な要求をされる勘違い患者さんもたまに来られ、そのたびに対応に苦慮いたします。

しかしそもそもまず本当に歯科医師は多すぎるのでしょうか?歯科医師が多すぎるのではなく、歯科医院が多すぎるだけだと私は思います。
実際、当院は歯科医師が足りません。歯科医師の募集をしておりますがなかなか集まりません。その一方、ほとんど患者さんの出入りが見られない歯科医院もあり一見、歯科医師過剰のようにも見えます。

すなわち、きちんとした歯科医療を提供していれば、多くの方から信頼が得られ、それが自然に患者さんの増加につながり、結果として歯科医師の不足につながります。
逆にきちんとした歯科医療を提供できていない医療機関は地域の方々から見放されて、経営不振に陥り、結果として歯科医師過剰になってしまいます。

ということは、歯科医師の数を抑制したところで何の解決にもならず、やらなくてはいけないのは歯科医療機関の新規開設や継続に関して審査を厳しくして、規制を強化すべきだと考えます。
昨今、なんでも規制改革すれば打ち出の小づちのように経済も生活も良くなるような風潮で語られますが、すでに医療機関の開設に関しては規制が甘すぎるからこういった事態になっていると私は考えます。

知識・技術はもちろんのこと、経営的な基盤、社会性、倫理観などなどすべて兼ね備え、それらを維持・継続していける歯科医師だけが開設者となれるようにすれば、もっと歯科業界の社会的信用度はアップするのではないでしょうか?
マスコミにはこういった真実がきちんと読者に伝わるように、偏りのない報道を心がけていただきたいものです。

| seiji0024 | ひとりごと | 10:35 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
休診のお知らせ

7月27日(土)の診察を院長の研修のため、休診させていただきます。
通常でも予約の取りにくい土曜日の休診になってしまい、ますますご予約が難しい状況ですが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

| seiji0024 | 診察時間変更 | 17:51 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
根管治療のレベルを飛躍的に向上させるCT

林歯科診療所では開院以来、マイクロスコープを利用した精密な根管治療(歯の神経の治療)を行ってきました。
この超精密根管治療ですが、今年に入って大きく様変わりしました。
それは歯科用CTの導入です。
元々歯科用CTはインプラントオペのために導入されるケースが多いと思いますが、当院ではもちろんインプラントにも使いますが、根管治療に使いたくて導入しました。
しかしこの歯科用CT、製品によって画質が大きく異なります。インプラントや外科手術だけに使うならあまりきれいな画像でなくても十分役に立ちます。
しかし根管治療で使うとなると、高画質でなくては役に立ちません。そのため、CTの選定においては価格よりも画質を優先させました。
おかげで高画質のCTを現在、超精密根管治療に使っておりますが、これを導入してから圧倒的に情報量が増え、私の臨床レベルも飛躍的に向上しました。
また同時に治療後のCTは自分の技術の未熟さを見せつけらっれ、自分自身の勉強にもなります。
そんなわけで今の私にとってこのCTはマイクロスコープ以上にかけがえのない存在となりました。
本当に高価な設備でしたが、改めて買ってよかったと思っております。

| seiji0024 | むし歯治療 | 07:47 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
TPPによって医療はどう変わる?

現在、参議院選挙の真っただ中ですが、元来もっと真剣に議論すべき社会保障や財政再建、雇用問題、少子高齢化問題などが表に出ず、景気持ち直しに日本国中が踊らされている状況ではないでしょうか?私は経済の専門ではありませんが、円安によって海外資本が元々割安感のあった日本の有価証券を含めた資産を次々と買いあさっているために株価などが急上昇し、一時のバブルが発生しているに過ぎず、決して日本の経済が強くなったわけではないと思うのですが・・・。
そんな専門外のことはさておき、重要な項目の中にTPPも入ってくると思います。

皆さま、実際に医療現場でTPP参入となればどうなるかご存知でしょうか?
現在、保険診療と自費診療の併用については歯科の一部のみ、認められているというか黙認されている状況で、医科については一切認められておりません。
一方、TPPが医療分野にも開放されると、間違いなく国民皆保険制度とは別に、民間の保険会社が参入することになります。
元々保険診療はすべて国民皆保険制度で賄われるわけですから、民間の保険会社が担うのは自費診療の部分に自然となります。
すると日本で民間の保険会社が成り立つには自費診療が大きく増えなければなりませんが、現在の混合診療禁止の状況ではとてもやっていけません。
このTPP、ISD条項といって仮に国が決めた制度であっても民間会社がその参入障壁によって損害を受けた場合、相手国から賠償請求できるというものがあるのは皆さまご存知だと思います。
医療分野がTPPに開放されることは、すなわち全面的混合診療解禁を意味します。
そして全面的混合診療解禁は、社会保障費を抑制したい財務省の思惑と一致し、保険診療の規制強化、新規技術の保険診療不採用などになるでしょう。

よって現在、歯科治療においてはいい治療を受けたいと願う場合、健康保険だけで賄われないのはおおよそ大多数の方が周知されていることですが、これが医科の分野にも当てはまることになります。
歯科の場合、いい治療が受けられなければQOLを損ない苦痛を強いられますが、直接命に関わるものではありません。
しかしがん治療などはどうでしょう?もし最先端の医療技術を駆使すれば救えるがんも、自費診療となるとどうでしょう?
お金持ちの人だけ長生きでき、お金の無い人は寿命まで縮められる可能性があるわけです。
言い換えれば命は金で買わなくなる時代が来てしまうかもしれません。

このTPPの問題。とても複雑です。マスコミも本当のTPPの姿をあまり伝えておりません。
今回の参議院選挙でもあまり大きな話題になっておりませんが、もう一度TPPについてお考えいただきたいところです。

| seiji0024 | ひとりごと | 11:22 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
がむしゃらになるには挫折も必要です

林歯科診療所はおかげ様で開院以来、徐々に多くの方々に愛されてきて感謝しております。
しかしそんな私も過去をたどると挫折の連続でした。しかし大きな挫折を味わう度に、奮起してがむしゃらに努力して、その挫折を跳ね飛ばす繰返しをしてきています。

そんな中、最近になって私は大きな挫折を味わいました。それはインプラント治療についてです。
今まで私が治療全般を続けてきた方の治療にインプラントが必要になったとき、何人かの方から「インプラントなら専門のところでやってもらうので、ここではもういいです。」と言われました。

当院の厳格な予約ルール、予防中心の診療体系、こういったことが受け入れられず他に行かれるには私は一向に構わないと思っております。しかし技術的なことで任せられないと判断されたことについては私は非常にショックを受けました。
私は今まで歯科医師として、他の歯科医師が休日遊んでいる間に自分のプライベートの時間を費やして多くの勉強をしてきました。その中には当然インプラントも入っており、自分なりには十分なインプラント治療を提供できると思っていたからです。

しかし複数の患者さんより私にはインプラント治療は任せられないと思われてしまったのは事実です。その事実は私にとって大きな挫折ではありましたが、同時にもっとインプラント治療をレベルアップさせる大きな動機づけとなりました。

それからというもの、インプラントに関する研修や設備投資を青天井に行い、自分でもそれに一体どのくらい自分の時間とお金を割いたかわからないくら、持てる物すべてをぶつけました、というよりぶつけている途中です。
その中には歯科用CTやピエゾサージェリーなども含まれており、手前味噌ながら自分では出来る限りのことは最大限しているつもりで、圧倒的なスキルを持ってして患者さんの不安感もねじ伏せるつもりです。
もう採算やプライベートがどうのなんていってられません。歯科医師としての尊厳の問題ですからここは何が何でもこだわりたいところです。


| seiji0024 | ひとりごと | 08:03 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
正式な医院パンフレット

ようやく林歯科診療所の医院パンフレットが出来上がりました。
今までも自前でパソコンからコピー用紙に印刷したものをご来院いただいた患者さんにはお渡ししていたのですが、今回は本格的に印刷業者に頼みました。

と言っても、原稿そのものは自前のパソコンで作ったものなので、ちょっと素人っぽいですが、コピー用紙をカラーレーザーでプリントアウトしたのとは違い、印刷業者が光沢と厚みのある紙で印刷しただけあって、なかなかの出来栄えです。

今回パンフレットを作った最も大きな目的は、宣伝の意味はほとんどありません。ご来院いただいている患者さんのみならず、より多くの方に当院のことを知っていただき、その上で共感していただけるものがあれば是非、ご来院いただきたいし、共感していただけないなら最初から他をあたっていただき、いわゆるミスマッチを少しでも解消したいためです。

待合室のみならず、自動ドアを入った踊場のところにも置いてありますので、どうぞご自由にお取りいただき、もしお知り合いで歯に関心をもたれていらっしゃる方があればお渡しいただければと思います。

| seiji0024 | 医院管理 | 08:00 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
訪問診療に使うモーター

私は現在の地で開業して5年を経過しましたが、開院以来訪問診療を細々と続けております。
自分なりに一生懸命続けた結果、近隣の総合病院1件・グループホーム1件・介護支援事業所1件から熱く信頼をいただいて、訪問診療のご依頼をいただいております。

この5年間、訪問診療で持ち歩いている携帯用モーターですが、先代が使っていたものの状態が新く そのまま私が使っておりました。
しかし使用頻度が高く、その分傷みだしてきて修理に出す間隔が短くなってきました。
さすがにこの携帯用モーターがないと訪問診療を行うにはとても困ります。

そこで先日、ついに新しい携帯用モーターを購入いたしました。先代から使っている製品と同じ会社の物ですが、さすがに時代の流れを感じさせます。
ニッケル水素電池からリチウムイオン電池に変わったのと、モーターそのものが高トルク化され、携帯用とは思えない力強さで削ることができます。
そのおかげで訪問診療に費やす診察時間が少しだけ短縮できるようになりました。

訪問診療は依頼された患者さんやその家族のためはもちろんのこと、ご紹介いただいた病院や介護事業所のスタッフの方の信頼など、多くの方々を思いを背負って行っています。
今後も、このようにいいと思ったものは積極的に導入する姿勢を取り続けていきたいものです。

| seiji0024 | 訪問診療 | 16:36 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
根管治療の基本に帰る
私が歯科医師になったのが18年前で、その頃よりもっとも臨床が変わったのが根管治療(歯の神経の治療)だと思います。 当時はとにかく根管内が真っ白になるまで太く根管を削り、強い圧力をかけて詰めることが良しとされておりました。 それから徐々に考え方が変わり、現在ではあまり太く削らず、詰める際もあまり強圧をかけても意味のないことが明らかになってきました。 それに伴って器具も進化し、現在ではとても柔軟性のあるニッケルチタン製の器具を多く用いられるようになったのですが、このニッケルチタン製の器具は予期せず根管内で折れてしまいやすく、治療ができなくなってしまうケースが最近、多く見られるようになってきました。 その結果、私はこの便利なニッケルチタン製の器具が折れてしまうのが嫌なので、折れやすい根管の先端部での使用は控え、その場所だけ従来のステンレス製の器具を使用していましたが安全な反面、効率的ではございませんでした。 そんな中、先日東京都でご開業の東海林芳郎先生による丸2日間の研修を受講してまいりました。 東海林先生の臨床は全て理論的であると同時に、一切のムダを排除したシステムで、このシステムであれば折れやすいニッケルチタン製の器具も安全に使えるものでした。 私は昔、ニッケルチタン製の器具が折れるのはその商品が悪いと思い、ありとあらゆる器具を試したけれど改善せず今は諦めてしまった訳ですが、これならもう一度ニッケルチタン製の器具をフル活用しようと思います。それと同時に製造販売メーカーは現在の折れる危険性の高いマニュアルを改め東海林先生のような安全なシステムにマニュアルを改変していただきたいと思います。
| seiji0024 | むし歯治療 | 07:36 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
病院歯科医師としての使命

先日、とあるインプラント治療の研修会に参加しました。その際、たまたま私の近くにとある公立病院の歯科口腔外科に勤務している方も出席されていました。
すると休憩時間にその方は思ってられることを口にし始め、その中に「今まで病院で引き受けている障害者の歯科治療なんかやりたくない   障害者治療は減らして自分はインプラントをやりたいんだ。」と話し始めました。

私も黙っていればいいものの、あまりに頭にきたのでつい言い返してしまいました。「**市民の多くにとって別に先生がインプラントをされなくても困ることは何もないのでは。でも**市もしくは近隣の町におられる障害者の方々にとって先生が障害者治療をお辞めになられたらどれだけ困るのでしょう?車で1時間・2時間かけて別の診てもらえるところに通わないといけなくなりませんか?先生がおっしゃってることは**市や**病院の総意なのでしょうか?インプラントに必要な設備は市から出してもらうのですか?もしそれらの意向と異なり先生ご自身の判断で障害者診療を止めてインプラントをされるのでしたら、最初からインプラントをたくさん行っている医療機関にお勤めになるなり、ご自身で開業されたらいいのでは?」と言ってしまいました。

私は病院歯科にもおりましたし、歯科医療・保健行政にも携わってまいりました。その中で感じたことは、それぞれ社会的に与えられた使命があるということです。
公立病院の使命は地域住民・地域医療のために何をすべきかを最優先にされるべきで、地元のニーズで障害者医療があるわけですから、その点は真剣にやっていただきたいです。
病院歯科の歯科医師の中にも一部には、そういった社会的使命を心得ている方もおられますが、残念なことに大多数の病院歯科医のマインドは全く違います。

以前より、病院歯科に在籍している歯科医師のモラルの話を時折しておりましたが、今回もその一端がにじみ出た格好です。

本当に病院歯科の先生にはしっかりしてほしいです。我々町医者にはできない大きな外科手術はもちろんのこと、全身リスクの高い方の歯科治療、障害者治療における鎮静や全身麻酔の積極導入、耳鼻科や内科など他科との連携が必要な症例、がん患者さんなどの周術期口腔管理、などなど言い出せばきりのないくらい多くの重責があります。

インプラントを大病院でやるメリットは全くありません。材料や設備の導入で小回りが利かない分、開業医でやるほうがはるかにやりやすいです。これは両方を経験した私だから言えることです。こんなインプラントごときの小さなことに浮かれていないで、地域社会はもっと重要なことであなたたち病院歯科医を必要としています。是非、そのことを意気に感じて真剣に取り組める方に病院歯科医として活躍していただきたいものです。

| seiji0024 | 口腔外科 | 07:52 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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