京都 下京区 丹波口の林歯科診療所でも節電について真剣に考え、今年は様々な取り組みをしてきたところです。
とりあえず、冷房による使用電力はかなりの割合なので、まずこちらを大幅に削減する取り組みから入りました。
第一に
当院はプライバシーに配慮するため個室にしていますが、それが室内の空気循環を妨げ、冷房効率が非常に悪い状態でした。
その点を大幅に改善するため、今年は室内のいたるところに壁掛けの扇風機を設置し、室内の空気循環を高め、冷房効率を大幅に向上させております。(エアコンの消費電力に比較したら扇風機の消費電力は大したことありません)
第二に
当院の診察室・待合室のサッシ・ガラスはそれぞれ南向き・西向きで強い太陽光を浴びます。またここで使われているサッシは先代の診療所の時から使っている古くて断熱性能の乏しいサッシ・ガラスです。
そのため従来は、夏場になると強い輻射熱の影響で、診察室・待合室がとても暑くなり、それをエアコンのフル稼働で室内温度を維持してきました。
そこで今年、太陽の輻射熱を大部分カットするフィルムを前面に貼る工事を行いました。
その結果、日中の強い日照りでも室内温度の上昇が緩やかになり、エアコンへの負荷が大幅に減少しました。
こんな節電努力をしているのも一重に、原発の再稼働なく節電することで、経済を大混乱させる停電の回避に少しでもお役に立ちたいと思ったからこそでした。
そんな矢先に、政府から大飯原発再稼働正式決定のニュースです。地震が来たら一発で地盤が崩壊する場所に造られた大飯原発。万が一、地震が来て全電源が喪失した際、安全が保障される対策がなされていないままの原発再稼働。
もし福島第一原発規模の放射能漏れが大飯原発で起きれば、関西の水瓶、琵琶湖が放射能汚染されます。それはすなわち関西の大部分が水系で放射能汚染され、二度と住めなくなるかもしれないということです。
政府や関電が発表するように本当にこんな危険な原発に頼らなければ電力が足りなくなるのでしょうか?その前に、国民一人一人が節電に対する強い意識を持って、みんなで力を合わせて節電することが私は先決だと確信しています。