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林歯科診療所

京都の歯医者林歯科診療所 院長日記
心の問題のある患者さんへの対処法

当院に新たに来院される患者さんはいくつかのルートがあります。
もっとも多いのが紹介でありますがその次に多いのがホームページをご覧になられた方々です。

このホームページをご覧になって来院される方々のマインドにはかなり開きがあって、一部の心に問題を抱えている患者さんはまず間違いなくこのホームページルートで来院されます。

この心の問題を抱えた患者さんが来院されると、いろいろとトラブルが生じることが多く、私やスタッフも心身ともにとても疲弊してしまう現状があります。

そんな中、先日日本歯科大学で心の問題を抱えた患者さんに特化して日々、臨床をされている岡田智雄先生による講演を受講してまいりました。

岡田先生の日々の臨床をかいつまんで紹介していただきましたが、さすがに東京のど真ん中で心の問題を抱えた方を専門にされているだけあって、私が今までに体験したよりはるかに大変なケースを教えていただき、そうなった場合にも適切な対応をいかにしてとっていくかを教えていただきました。

当院では、患者さんとの行き違いを避けるため、初診時のカウンセリングでご本人のマインドをよくヒアリングし、当院の治療方針や診療システムをきちんと説明させていただき、ご了承いただければ継続治療、ご了承されなければ他の歯科医院受診をお勧めする対応をとっておりますが、それでも初回時では判らずに後になってトラブルになるケースがありますので、今回の岡田先生のお話はとても身に染みる思いでした。

| seiji0024 | 医院管理 | 07:54 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
歯周病治療や保険外治療の説明

京都 下京区 丹波口駅 七条の林歯科診療所ではご来院されたすべての患者様(総入れ歯の方は除きます)に歯周病治療の話をさせていただいております。

その中でおおよそ8割以上の方にはご理解いただいて、主訴の治療後にも歯周病治療をさせていただいております。しかしその一方、残り2割弱の方々は我々の説明では理解を示してくださらず、一方的に治療を中断されたり、ひどいケースでは意図的に無断でキャンセルされる方もいらっしゃいます。

今まで私はこういった方は「変わった人たちだ」と、大変失礼ながら決め付けていました。しかし受け取る側の立場から、過去の誤った先入観を我々の一言で覆ることができないこともあるのでは、と感じました。

そんな中で、十分やっていると信じて現在行っている歯周病の説明が不十分なのでは、と感じております。

続いて保険外治療の説明についてです。この保険外治療、正直申し上げると説明しなくてはならないケースのうち、おそらく5分の1くらいしか実際に説明をできていないのが現状です。
これにはいろいろな要素があります。

まずマンパワーの問題です。歯科の保険外治療、決して安い買い物ではありません。そのため説明にはそれなりに時間を要しますが、当院ではなかなか人員のゆとりがなく、恥ずかしながら十分にできる体制にはなっておりません。

次に、私どもが腰が引けてしまっていることです。保険外の説明をするとそれをお聞きになられた方は我々を胡散臭く思われるのではないか?、といった思いが我々にあり消極的になってしまっているところです。

保険内だけで完璧な歯科医療を受けられると思っている方はほとんどいらっしゃらないこともあって、保険外治療をやる・やらないを別にして、その話を真剣に聞きたいと思われている方はかなり多くいらっしゃるのではないかと思います。

この歯周病と保険外治療の説明をどのようにしていくかについて、今回セミナーで学んで参りました。
このセミナーを通じて学んだことを生かして、少しでも説明を聞いていない、と思われる方を減らす努力を今後も続けていきたいと思っております。

| seiji0024 | 医院管理 | 09:11 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
摂食・嚥下のセミナー、4回目を開催いたしました

京都 下京区 丹波口の林歯科診療所 院長の私は歯科医師会下京支部で地域保健の責任者を担当しております。
その役職の一環で、今年度医療・介護に関わる職種の方々を対象に摂食嚥下の研修会を4回主催しております。

その中で、先日4回目の研修を行いました。
「栄養ケア・マネージメントと食事支援」と題して、京都府栄養士会 理事の小島康子先生を講師にお招きしてご講演をいただきました。

小島先生は長年、高齢者施設で高齢者の栄養・食事のサポートを管理栄養士として取り組まれてこられました。
我々歯科のスタッフとしても、高齢者の口腔ケアと栄養・食事の問題とは切っても切り離せない状態で、私自身勉強不足のところもあって、ちょっと壁にぶち当たっていたところでした。

今回、多くの機会でご講演をこなされている小島先生のたいへん流暢な語り口で、私自身も今後勉強していくとてもいいきっかけとすることができました。

これで今年度の下京歯科医師会 摂食・嚥下研修コースは終了いたしました。全てを独断でコーディネートし、それを認めていただいた下京歯科医師会の先生方をはじめとして、下京区内の医療・介護スタッフとして研修に参加していただいた方々に改めて感謝いたします。

| seiji0024 | 訪問診療 | 10:59 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
実現可能な歯の再生についての考え方

京都 下京区 丹波口 七条の林歯科診療所 院長の私は、大学で一時研究生活に没頭していた時期があります。
そんなこともあって、平均的な歯医者さんと比べると、今でも世界最先端の医学研究にはとても興味があって、こういった話題になるといつもワクワクしております。

そんな中、先日私の母校 日本歯科大学の同窓会で歯の再生に関する講演がありました。
講師には日本歯科大学教授の中原貴先生で、ご自身が京都大学再生医学研究所と共同で研究されている歯の再生に関する情報提供でした。

この中で中原先生が強調されていたのが、一時の話題づくりのためだけの研究であってはならない。研究は常に将来の実用化に向けて役立つものでなくてはならないとのことでした。

そして中原先生が構築された歯の再生システムはいくつか特徴があります。

実際には採取不可能な歯胚(歯の種)細胞ではなく、親知らずから容易に採取できる歯根膜細胞を使う
異種動物を介さず、試験管から直接自身の体内で培養する感染症に対し安全な培養システム
その培養で用いる培養液や足場となる材料は入手容易なものを使う

といった、最初から臨床応用を相当意識した姿勢で研究に当たられているところがひしひしと感じられました。

| seiji0024 | 研究開発 | 09:28 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
マウスピース矯正の応用編

京都 下京区 丹波口駅の林歯科診療所では主に小児の矯正治療を行っておりますが、大人の方でも比較的簡単に済むケースはさせていただいております。

よくこの1〜2本だけ歯並びがどうにかならないか?、といったニーズは多数あります。
そういったケースでは今までリンガルアーチやリンガルボタンと呼ばれる装置を使い、ちょっと手のかかる治療を行っておりました。

しかし最近、自作のマウスピース矯正導入してからはこちらで行うことが多くなってきたのですが、マウスピース矯正の欠点として、一装置がカバーできる歯の移動量が少なく、目的を達するまでにいくつも装置を作り直さなくてはならないことが多く、ケースによっては結果として時間と手間があまり解消されませんでした。

そんな中、先日マウスピース矯正を教えていただいた東京都でご開業の富岡直哉先生による、マウスピース矯正の応用編のセミナーが開催され、受講してまいりました。

今までと製作手順を変えたりワイヤーを併用するなどして、従来のマウスピース矯正より応用が利くようになりました。
また移動量の大きなケースであっても装置をいくつも作り直す手間が解消され、患者さんにも負担が少なくなりました。

当院では早速この新しいシステムを導入しております。
ちょっとした歯並びが気になる方は、是非ご相談ください。

| seiji0024 | 矯正治療 | 07:07 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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