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林歯科診療所

京都の歯医者林歯科診療所 院長日記
骨粗しょう症のお薬にご用心
京都・下京区の林歯科診療所では横向きに埋まっている親知らずの抜歯などの小規模な口腔外科処置はほとんど自院で行っております。

しかし最近、とても大きな問題が生じてまいりました。
それは骨粗しょう症の薬を飲んでいらっしゃる方の多くが、抜歯などの口腔外科処置に対して相当、制限が生じてきていることです。

ビスフォストネート製剤という種類の薬で、これを長期服用している方の抜歯を行うと場合によって、歯が植わっていた顎の骨が腐っている現象がおこるリスクが非常に高くなります。

日本医師会・日本薬剤師会から各医療機関・調剤薬局に対して、この骨粗しょう症によく使われるビスフォスフォネート製剤を患者さんに注意喚起するように文書で通知があったはずなのですが、実際の臨床現場ではきちんと指導・注意されていないことが多く、我々歯科医師にとっては現在とても深刻な問題になってしまっています。

実際私もビスフォスフォネート製剤を飲まれているとは全く気づかず、抜歯してしまったことがあります。
その時は偶然、顎の骨が腐らずに済みましたが、確認ができずに処置を行うことは決してほめられることではございません。

というわけで、ビスフォスフォネート製剤の処方・調剤時に患者さんへの情報提供が出来ていないケースも見受けられますので、各医療機関・調剤薬局にはさらなる注意喚起をお願いしたいし、患者さんご自身もこういった情報をご自身で仕入れることによって自己防衛をしていただきたく思います。
| seiji0024 | 口腔外科 | 10:17 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
当院の治療で最も価値あるステージ
京都・下京区の林歯科診療所では予防を重視した診療形態をとっております。
そのおかげで定期的にきちんとご来院いただいている方については、圧倒的に歯のトラブルを回避することができています。

初診でお越しになられ、何回か通院していただく中で重要度が低い通院もあればとても重要な通院もございます。

たとえば数ヶ月くらいの経過観察ならそんなに重篤なことにならないであろう中程度の虫歯でしたら、数ヵ月後まで処置を延期するのも一手です。

その一方、最重要のステージが治療計画の節目で行われる口腔内の再検査です。
これをなくしてその方のリスクは計れません。
たとえて言うならば、外科手術をして術後の検査もしないで放置しておくことと同じです。

しかし実際は、患者さんで最もキャンセルの多い内容がこの節目の再検査です。
この再検査の意義は相当長い時間をかけて必要性を説明しているところなのですが、結局お金儲けの無駄な通院だと思われてしまうことがまれにあり、とても残念な思いをします。
実際、この再検査はとても時間と手間がかかるので、医院側からすれば最も採算ベースに合わないことですが、お一人お一人の健康を維持する上で、採算度返しで開院以来ずっと続けている内容です。

悪くなってからの治療の連続の結果、長い人生気がつけば歯がボロボロ、
そんな惨めな姿に当院をご利用いただいた方々がなるのは黙っては要られません。
仮にボロボロになってからももちろん治療はいたします。ただそのときに満足していただける治療を提供するには健康保険だけではとても間に合わず、多くの治療費がかかってしまいます。

最初、ご理解していただくまでは余計なお節介とお思いかも知れませんが、ご自身が惨めな将来を送らないためにも是非、キャンセルせず再検査をお受けください。
| seiji0024 | 予防歯科 | 08:16 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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