人材不足の歯科医師会
2011.04.26 Tuesday
京都・下京区の林歯科診療所の院長である私は、歯科医師会に加入しております。
歯科医師会というと皆様、いったいどんな組織かお分かりいただけないかと思います。 以前、自民党議員への不正献金疑惑などでダーティーなイメージが根付いてしまっておりますが、少なくとも私が知る限りの歯科医師会で現在、このようなダーティーな活動は一切存じ上げません。 この歯科医師会は国・地方の行政と唯一話し合いができる組織であるため、国民の口腔の健康を守っていくのにとても重要な働きをしております。 しかしこの歯科医師会、近年急速にマンパワー不足を生じております。 理由は3つあると考えます。 1つ目は歯科医師会会員の高齢化です。 さすがに還暦を過ぎた方に雑多な用事をお願いするわけにはいきません。 2つ目は歯科医師会未入会の開業の増加です。 近年、歯科医院の経営が厳しくなってきている結果、なかなか勤務医で高額な報酬を得ることが難しくなってきています。そのためギャンブル的に見切り発車で開業したものの、歯科医師会活動という社会貢献や会費負担ができなく入らない歯科医師が増えています。 3つ目は役に立たない歯科医師会会員の増加です。 もともと医療トラブルの解決や保険の審査から助けてもらうのを目的だけで、歯科医師会に入会している歯科医師が多数派です。 さらに自分の医院経営しか考える余裕がないので、歯科医師会という公的な社会貢献を行おうという発想が湧かない人が増えています。 (私が思うにこのように誰に対してもチマチマしているから、余計に流行らないのではないかと思うのですが・・・) というわけで、私に自分のキャパシティーを越えた仕事が割り振られるようになってしまいました。 その結果、多少診察時間を変更しなくてはならないことが生じ、来院いただいている方々に少しご迷惑をおかけすることが生じるかと思いますが、これも社会貢献の一環ですので是非、ご協力いただきますよう宜しくお願いいたします。 |