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林歯科診療所

京都の歯医者林歯科診療所 院長日記
矯正治療でもっとも大切なこと
京都・下京区の林歯科診療所では以前より、特に床矯正を用いた子供の矯正治療を行っております。
しかし実際、多くの患者さんよりご要望いただく矯正治療の中には、床矯正だけでは対応しきれないケースも多くあります。

このように床矯正だけで対応しきれないケースにつきましては、現在のところ矯正専門医に紹介しているのが現状です。
しかし予防管理を行っている当院でそのまま出来ることならなるべく対応してほしい、といったありがたいご意見を多く頂戴するようになりました。

そこで、現在本格的な矯正治療を当院でも実施できるよう準備を進めており、現在猛勉強中です。
この数年で矯正治療に使う材料は飛躍的な進歩を遂げた結果、昔のような職人的な技術は必要とされなくなってきました。

その反面、矯正治療において診断・治療計画をきちんと立案することの重要性はなんら変わりなく、矯正治療の成否はこの診断・治療計画にかかっているといっても過言ではありません。

と言うわけで、当院で本格的な矯正治療を行うにはまだ私が勉強不足です。しっかり勉強して安定した医療を提供できるようになった時点で、皆様にお披露目させていただくつもりです。
| seiji0024 | 矯正治療 | 08:19 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
咬みあわせの崩壊を救う治療の真髄
京都・下京区の林歯科診療所では一般歯科治療を主体に行っており、その中で時折ほんの数年でみるみるうちに歯を失った結果、咬み合わせが壊滅的になってしまう方に遭遇します。
このような咬み合わせ崩壊ケースでは、歯周病治療虫歯治療などを組み合わせた総合的な咬み合わせ治療が必要になります。
それは非常に我々歯科医師の高いスキルが要求されるのですが、最近インプラント治療が普及したおかげでかなり容易に咬み合わせの崩壊を防ぐことが可能となりました。

そんな中、先日東京都でご開業の宮地建夫先生による咬み合わせの崩壊からいかに皆様を守るか、についての講演を受講してまいりました。
宮地先生は安易にインプラントに頼ることなく、きめ細かなリスク分析で常に先手を先読みして治療計画に反映させており、頭の下がる思いでした。

私も未熟ながらインプラントを導入していなかった時代は、今よりもっとセンサーを張り巡らして治療に当たっていたのを思い出しました。
咬み合わせ崩壊ケースでインプラント治療が他の治療法と比較して大きな威力を発揮することは間違いないですが、インプラントに頼ったとしても、将来にわたる咬み合わせのリスクを考慮した治療が重要であると再認識いたしました。


| seiji0024 | 入れ歯 | 07:53 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
根管治療の効率化
京都・下京区の林歯科診療所は一般歯科治療全般を行っております。
その中にやはり虫歯治療は大きなウェートを示します。
この虫歯治療の中でも歯の神経の治療(根管治療)はすごく難易度が高い処置にも関わらず、現在の健康保険では著しく低い診療報酬の設定になっており、業界としてはとても頭の痛い問題となっております。

こんな難しくて時間のかかる根管治療、十分満足できるレベルまで施せるマイクロスコープによる治療はとても有意義ですが、高度な技術・長い治療時間・多種にわたる使用機材などでとても健康保険でまかなえる治療ではありません。

そこで保険診療においての根管治療である一定の質を保った状態で、いかに治療時間を短縮出来るか、その課題を長年持ち続けております。

そして今回、少し当院の根管治療のシステムを変更した結果、部分的にニッケルチタンファイルと専用のモーターを導入いたしました。

その結果、私がはじめて触れる根管治療のケースにおいてはかなり時間短縮ができました。
その一方、今までに治療を受けたことのある根管を再治療する場合、あまりこのニッケルチタンファイルは役に立たず、従来どおり効率の悪い治療を強いられています。

そんなわけでまだまだ課題続きの根管治療で、今後も改良点を探していかねばならないところです。




| seiji0024 | むし歯治療 | 08:11 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ダメだと言い切る前に最低限やるべきこと
京都・七条・丹波口の林歯科診療所では失った歯を取り戻すため保険の入れ歯から、保険外の精密な入れ歯インプラント治療全てを行っております。

多くの歯科医院が当院と同じようにこれら全てを対応しているわけですが、最近当院を受診される患者様によく見られるパターンで、
「よその歯医者さんで保険の入れ歯を作ったけれど合わずダメでした。その先生から保険の入れ歯はダメだと聞いていたので次は保険外の上等な入れ歯にしましたがこれもダメでした。最後はインプラントしかないと言われ、嫌になってこちらで見ていただきたいと思いました。」
こういう方が非常に多いです。

そこでこういった場合、私はまず前の歯医者さんで作った保険の入れ歯も保険外の上等の入れ歯、両方持ってきていただきます。
そこで感じるのが、まずダメだと言い切っていた保険の入れ歯について、きちんと型が採れていない事がすごく多いのです。
そして保険外の上等の入れ歯をチェックしても確かに技工士さんの手がかかった精巧な作りはしていますが、基本的に保険の入れ歯で見られたことと同じ型採りの不備がありました。

こんなテクニカルエラーがあっては保険の入れ歯が良いも悪いも評価のしようがありません。よってインプラントしかありません、と患者さんの前で断定的に語るのはいかがかと思います。

保険の入れ歯であっても厳しいコストの制約の範疇で、きちんと押さえる所を押さえてからその是非について語るべきではないでしょうか?
実際当院では他の歯科医院で高いお金を出してさんざん入れ歯を作ったけれど合わなかった方が、当院で普通に保険の入れ歯を作ってそれで満足されているケースも多くありますし、それでもうまくいかなければ保険外の入れ歯を作ったら満足されることが多いので、インプラントにまでいたるケースはそんなに多くありません。

当院では保険の入れ歯については厳しいコスト制約の許される範疇では努力させていただいております。ですからもしこれでうまくいかない場合は堂々と、保険外の上等の入れ歯やインプラントの話をお勧めいたします。

このように入れ歯治療は100点満点が得られる治療法ではございませんが、その許容度は人それぞれですので、そのあたりご理解いただきたいと思います。
| seiji0024 | 入れ歯 | 08:25 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
臨床の幅を広げるレーザー
京都・七条・丹波口の林歯科診療所ではレーザー治療を行っております。
このレーザー治療、様々な用途で使い道がございますが、最も重宝しているのが歯周病治療です。

ちょっとついた歯石だけ取ればいいようなケースではこのレーザー、全く出番がありません。
しかし当院には何故か非常に重度の歯周病のケースや、他の歯医者さんで定期的に治療を受けていたけれどどんどん悪くなってしまっているような、難しいケースの患者様が多く来院されます。

となると、多くのケースで杓子定規の歯周病治療では不十分で、個人個人に適したオーダーメイドの歯周病治療が必要となります。
そうなると、無数の治療パターンが必要になるわけですが、その治療パターンを飛躍的にこのレーザーは増やしてくれます。

レーザーの大きなメリットは
とにかく痛みが少ない
治療によって生じた傷の直りがすごく早い

この2点ではないでしょうか?

レーザーのデメリットとしては
レーザーだけ使っても歯周病は治らない
導入・維持コストが医院側に重くのしかかる

この点につきまして、元々歯周病治療にレーザーだけ使うなどありえませんし、コストにつきましても確かに高くつくのは痛手ですが、当院には重度歯周病のケースをもたれた患者様が多く来院されますので、それを天秤にかけるとあまり気になりません。

レーザー以外にも当院には多くの歯周病治療を引き出しに持っておりますので、歯周病でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
| seiji0024 | レーザー | 08:08 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
治らない治療をし続ける歯医者、治らない治療を受け続ける患者
京都の林歯科診療所は基本に忠実でありながら、最新の知見も交えた歯周病治療を行うことによって、良好な治療性成績を収めています。
その甲斐あって、歯周病治療を目的として患者様のご紹介で当院にご来院いただく方も少なくありません。

その方々の多くは非常に進行した歯周病に発展してしまっており、どちらかというと難症例であることが多いです。
そこでいつも行っている歯周病検査を基本に忠実に行うと、おおよそ全体の歯周病治療の道筋が見えてきます。
当然、こちらとしては検査結果とそれに基づく治療計画を説明するのですが、その多くが患者様にしてみれば初めて聞く内容が盛りだくさんになってしまいます。
すると今まで長年かかってきた歯医者さんと違う説明内容になってしまうのですが、すると「怖い」といった先入観をもたれてしまい、その後こちらが提示した治療計画に一切聞き耳を立ててくださらず、そのまま治療を続けられず、結局以前の治らない歯周病治療をしている歯医者さんに戻ってしまうこともあります。

確かに歯周ポケットが3ミリ程度でしたら簡単な治療の繰り返して十分、対処できるでしょう。
しかし5ミリ・6ミリもあるケースで簡単な歯石取りだけで治ることなど絶対にあり得ません。

当院では患者様のご機嫌を取るために、治らない治療を延々と続けることは一切しておらず、仮に患者様から無理に治らない治療を強要された場合は治療をお断りさせていただいております。

それだけ5ミリ・6ミリもあるような歯周病と相対するには、常に真剣勝負の姿勢が求められます。
ですから歯周病でお悩みの方、当方はこのように手ごわい歯周病と相対するため一生懸命に取り組んでおります。説明が不十分だと感じられれば納得していただけるまでしっかり説明いたしますので、患者様も現実から逃避せず根拠に裏打ちされた治療を受けていただきたく思います。
| seiji0024 | 歯周病 | 07:51 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
あけましておめでとうございます
皆様、あけましておめでとうございます。
昨年は開業3年目でようやくチームとして機能し始め、おかげさまで飛躍の年となりました。

しかし私はいまだ満足しておりません。
自分で導入できればとてもすばらしい臨床ができると信じていることが、まだ実現どころか準備もできていないことがたくさんあるからです。

今年はこういったどうしても導入したい治療を少しでも準備し、ルーチンワークとして実現していきたいと思っております。

こんな調子なので昨年同様、積極的に取り組んでまいりますので、今年1年またよろしくお願いいたします。
| seiji0024 | ひとりごと | 08:06 | comments(1) | trackbacks(1) | pookmark |
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