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林歯科診療所

京都の歯医者林歯科診療所 院長日記
フッ素の院内研修を行いました
京都・下京区の林歯科診療所では時折、外部から講師をお招きして院内研修を行っております。
今回は虫歯予防で最も用いられているフッ素製品を幅広く取り扱っている、ビーブランドメディコ株式会社の方に当院までお越しいただき、フッ素製剤の適切な使用などについて、一時間あまりセミナーをしていただきました。

当院では特にライフステージ(年代別)や虫歯リスク唾液検査の結果などによって、さまざまなフッ素利用法の中から効率のよいものを患者さんに提案しております。

虫歯予防への取り組みは当院の診療体系の中でとても重要な柱の一つなので、今後も現状に満足せずより良い予防法を提案できるよう研修を重ねていく予定です。



| seiji0024 | 予防歯科 | 08:25 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
当院の進化、平成21年
京都・下京区の林歯科診療所では開院以来、少しずつ新しい設備・治療法を導入しております。
そして開業の平成20年につづき平成21年にも新しい設備や技術を導入いたしました。

代表的なもとのしては
まず歯周内科治療が挙げられます
設備面として、歯垢の中に潜んでいる細菌を写しだす位相差顕微鏡と、その画像を動画で保存できる画像ファイリングシステムを導入しました。
この治療システムは現在、当院では完全にルーチン化しており来院された方全員に検査をしています。(検査費用はいただいて下りません)

次に虫歯リスクを判定し、効率よい虫歯予防を提案するための唾液検査システムです。
当院で行っている唾液検査システムはWHOで公式採用されている、現在最も世界的に実績のあるシステムで、予防歯科で全国的に有名な山形県でご開業の熊谷崇先生がお使いのものと同じです。

上記の2点は設備導入するだけでは全くダメで、日常臨床に取り入れるためには効率を割いてでも行う経営者としての決意、スタッフの教育がとても重要になりますが、この点に関してもかなり一生懸命行った1年間でありました。

また当院が力を入れている感染予防・衛生面においては
手付かずだったエア配管を見直し、オイルフリーコンプレッサー・トリプルフィルター・ダブルエアドライヤー・多数の空気清浄機を導入し、感染予防レベルを飛躍的に向上させました。

顎関節治療において、効率よく顎関節の緊張を和らげるマイオモニターの設備導入を行いました。

HPを大幅に改善し、実際に当院が行っている種々の治療について紹介させていただけるようになりました。
またこのブログを本格的に稼動し始めた年でもあります。

この年はドタバタがあってとても苦しんだ年でしたが、それに負けじと上記のような新たなチャレンジを連発したなかで、それに着いてきてくれた今のスタッフに感謝した年でもありました。

しかしまだまだ私自身、気になって仕方のない改善点や新規導入などが盛りだくさんあります。
今後も現状に満足することなく、ジワジワ進化を遂げていきたいと思っております。

| seiji0024 | 歯科全般 | 08:07 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
日本の厳しい建築規制
林歯科診療所は現在、2階に診察室がございますがこの2階に上がっていただくには階段を使うしか方法がございません。
階段はかなり余裕のある幅があり、両サイドに手すりも付いているのですが、脚の不自由な方にとっては大きな障害となっております。
以前、階段にリフトを設置することも考えたのですが、あらゆる公共施設で設置されているリフトを使っている現場をほとんど見たことがなく、無駄だと思い導入を見送りました。

開院当初、エレベーターの設置を真剣に考えたのですが、とても建築規制をクリアできないため断念した経緯があります。
建築規制も最近は少し緩くなっているようですが、当院が開院準備を進めていたころは構造計算偽装事件による建築関連法規の施行直後と言うこともあって、その運用は非常に厳しく断念いたしました。

しかし当院もこの10年以内を目処に、医院の全面リニューアルをしていかなくてはなりませんので、その時には何とかエレベーターを設置できればと考えております。
いずれ具体的なタイムスケジュールが明らかになった時点で、設計・施行業者を公募してもいいかな、と思っております。

ただ当面は階段の上り下りをしていただくしか無いので、脚の不自由な方は1階入口にインターフォンがございますので、そちらを押していただければスタッフが階段の昇降を介助いたしますので、遠慮なくお申し付けください。
| seiji0024 | ひとりごと | 08:20 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ケアマネージャーさんに講義をしました
林歯科診療所、院長の私は訪問診療を行う傍ら下京区の歯科医師会で地域保健の担当業務を担っています。
そんな中他職種、特に介護関係者の方々との連携は非常に重要な業務の一つで特に下京区歯科医師会では、今年度の事業目標で最重要課題に挙げているものの一つになっています。

その一環で、先日下京区に5つある地域包括支援センターの内、西部の島原地域包括支援センターと下京西部地域包括支援センターの管轄エリアに所在する、居宅支援事業所(在宅で介護を必要とする方々のためのケアプランを作成するところ)で日々介護業務に携わっていらっしゃるケアマネージャーの方々を対象に、高齢者の口腔管理についての講義をさせていただく機会を先日頂いて、講義を行ってまいりました。

現在、第一線で活躍されているケアマネージャーさんの内、かなりの割合がヘルパーなどの介護系の出身のため、介護に必要な制度や保険、日常生活サポートなどについては強い方が多いのですが、医療系の出身の方と比較してどうしても、医学的知識は不足しがちです。

そんな中、いきなり高齢者の口腔管理といっても、なかなかハードルが高くてとっつきにくく、結局理解していただけていないのが現状なので、今回はごく基礎的な咀嚼・嚥下についての解剖学・生理学に重点を置いて講義を行いました。

その結果、結構受講者の方々の反応は大きかったのですが、私の持ち時間の1時間を大幅にオーバーしてしまい、その後の講師の方には大変ご迷惑をおかけいたしました。

今後もこういった草の根の活動を続けていく所存ですし、我々と志を共にする歯科医師の方が多く出現することを切実に願っております。


| seiji0024 | 訪問診療 | 08:38 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
12月土曜日の診療予定
林歯科診療所、平成22年12月の土曜日診療予定をお伝えいたします。

12月4日   8時30分〜12時・13時30分〜17時8時30分〜13時
12月11日  8時30分〜12時・13時30分〜17時
12月18日  8時30分〜13時
12月25日  8時30分〜12時・13時30分〜17時
最終受付時間は、各診療時間の30分前までとなっておりますのでご了承ください。

12月18日(土)は研修のため1時間早く診察を終了させていただきます。

過去に土曜日に予約マナーの悪い方が多く来院され、土曜日の診療が一時崩壊してしまった過去があるため、特にこの土曜日の予約管理につきましては厳正に対処させていただいておりますので、皆様のご了解をお願いいたします。

また土曜日は大変混み合いますので、事前にお電話にてご予約いただきますようお願いいたします。
| seiji0024 | 土曜日診療 | 08:12 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
最近、研修に東京に行って感じること
京都・下京区・丹波口駅の歯科・歯医者 林歯科診療所が位置する地域は、最近よく言われるコンビニより歯医者の件数がずっと多い場所です。
実際、先代の跡を全面リニューアルして開業した際、金融機関から融資を受けたのですがその当時は金融機関からかなり厳しいコメントが寄せられました。

しかしその後、実際に開業し2年目より多くの患者様にご来院いただけるようになり、激戦区ながらも無理のない運営が行えるようになってきました。
ここまで来れたのには、もちろん私自身努力はいたしましたが何より、スタッフの熱意によるものがとても大きいです。

そんな中、研修で私は年に何回か東京に行きます。そこで感じるのがあまりにもひどい歯科医院の乱立です。
仮に地域の歯科医院の全てが努力し、地域住民の歯の健康に対する意識が高まりその結果として歯科医院の受診率が高まれば、歯科医院の経営も安定するし皆様の歯の健康も大幅に向上することができます。
しかし、このことを実際に達成することはとても容易ではなく、長年コツコツ取り組んでいくことによってしか人の意識を変えることは難しいです。また、1軒でも上記のような志がなく目先の利益に走る歯科医院があれば全てぶち壊しになります。何より都心部ではこれらの努力を行ってもなお歯科医院の数が多すぎます。

といった現状で、東京の激戦区の歯科医院の多くは競争が激しすぎて、患者様の数を集める力があまりありません。
その上、ほとんどの歯科医院が毎月高額なテナント料を支払っています。
その結果、保険診療では医院運営が成り立たずどうしても高額な、しかも世間相場より相当高い料金設定の保険外診療に医院経営を頼らざる得ないのが現状です。
当院でも保険外診療は日ごろ行っていますので、このことを否定するつもりは全くありません。実際、保険の入れ歯や詰め物・かぶせ物などは質が悪くていいと思って入れたことがありませんので、保険外治療につきましてはあくまで病状や患者様のニーズによって考えるべきものだと思います。
しかし歯周病の管理など、保険診療で十分にカバーできているものまで1回で数万円といった高額な保険外治療がまかり通ってしまっております。中には物好きな患者さんで高級な雰囲気だけで満足される方もいらっしゃるかも知れませんが、ありふれた歯周病管理において高額な医療費を支払うメリットはあまり考えにくいです。
こういう中身の薄い内容で高額な治療費をせしめている歯科医院が一部でも存在すれば、結果として地域全体の歯科医療不信に繋がる恐れがあるのでやめていただきたいと思います。

こういうことがまかり通らないためにも、これから開業しようとする若い歯科医師は、それぞれが開業時に抱いている崇高な理念を実践でき、地域の方々から愛される歯科医療を提供できる見込みがある技術・経験・知識・資金・地域・規模などについて熟慮の上、ゆとりある開業計画を立てていただきたいものと思います。
| seiji0024 | ひとりごと | 08:05 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
食事をおいしく咬むことの価値観
京都・下京区の林歯科診療所では時折、総入れ歯を作って欲しいとのことで来院される方がいらっしゃいます。
しかし当院ではなるべく新しい総入れ歯を作らずに、既存の入れ歯を修理する方針で行っております。
なぜ新しい入れ歯を作らないかと申しますと、作ってもなかなかうまくいかないからです。

これだけお聴きになると、私の技術が無いと思われるかもしれませんが、元来心地よい入れ歯を作るためには莫大な手間と時間がかかります。
しかし健康保険ではこの莫大な手間と時間を担保してくれるものが何もありません。ですから常に一発勝負で作るわけですが、元々一発勝負をしてもうまくいかないものに対して一発勝負しないといけないわけですから、相当の矛盾があります。

当院では「よく咬め吸着する入れ歯」を保険外治療で用意しております。
この入れ歯はうまく吸着して痛くなく咬めるようになるまで何回も仮の入れ歯を改造していきます。
そしてうまくいくようになったところでこの入れ歯のコピーをとって、丈夫な材質で最終の入れ歯を作りますので失敗がありません。
その代わり、仮の入れ歯を作り、うまくいくため何回も改造するので非常に手間がかかります。

365日、食事のたびにうまく咬めなくて歯のことでお悩みで心まで病んでしまいそうな方も多いと思います。確かに当院の「よく咬め吸着する入れ歯」は料金だけ見れば高価に感じられるかも知れませんが、入れ歯のことを気にせずいられる喜びにはかえられないのではないでしょうか?


| seiji0024 | 入れ歯 | 07:59 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
誤った歯みがきは歯や歯ぐきを破壊します
京都・丹波口・七条の林歯科診療所では予防歯科を診療の柱にした計画的な口腔管理を心がけております。
そんな中、患者さんへのブラッシング指導も少し触れさせていただいています。

虫歯や歯周病にとって直接の原因となっているものが、虫歯菌・歯周病菌であって歯みがきではありません。
歯みがきというものはあくまで、虫歯菌・歯周病菌の繁殖・活動を抑えるための一つの手段にしか過ぎません。

ここを多くの方は間違えています。
歯の健康を保つには、ご自身での正しいブラッシングだけでなく、規則正しい食生活、定期的に歯科医院でクリーニングを受けるといった事柄を組み合わせて成り立つものです。

しかし日本人の性質上、全てを自分のブラッシングでまかなおうと、無理をしている人が多いです。
タダでさえ、我々東洋人の歯肉は白人や黒人と比較して、ブラッシングなどの刺激に弱い構造で、過剰なブラッシングによって知覚過敏や歯肉退縮を引き起こします。

結局、元々弱い歯肉に過剰なブラッシングを続けることで、知覚過敏や歯肉退縮を引き起こし、もう元に戻らない状態になる人が多くいらっしゃいます。

確かに歯みがきをきちんと行うことはとても大切です。しかし、ご自分のブラッシングで除去する汚れと歯科医院で除去する汚れ、双方の役割分担を明確にすることがまず先決ではないでしょうか?

そのためにはまず、我々のところにお越しいただいて、きちんと説明させていただく機会を持っていただかないと始まりませんが・・・・、なかなかこういう方は歯医者さんには来ないし、お越しになっても聴く耳を持ってくれないのが何とも悩ましいところです。

| seiji0024 | 予防歯科 | 07:57 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
職業人としての心構え
林歯科診療所には他の一般的な歯科医院同様、複数のスタッフが在籍しています。
そしてどの歯科医院の院長先生が抱いている大きな悩み、スタッフについては私も同様の悩みを抱いています。

当院では医院が得られた利益について、まず医院の投資とスタッフの賞与に還元し、残ったものを私が頂いております。
医院に還元というと、具体的には設備投資やスタッフの増員に当たります。これらは全て患者様にとって有益なことであり、医院に還元と申しましても結局は患者さんに還元していることになります。


スタッフに還元となると福利厚生もありますが、やはり給与に反映させなくてはなりません。
しかしどうも、給与に反映させると人によって2つのパターンに行動が分かれます。

一つ目は、賃上げされたことに対して素直に喜び、今まで以上にやりがいを持って、自分から進んで行動していくタイプです。
こういった方は、賃上げした私もとてもうれしく思い、本人のパフォーマンスが十分に発揮できる環境整備をさらに整えねばと、こちらも息が抜けないとてもいい循環になります。

二つ目は、賃上げで満足してしまい、進歩するための努力を怠ってしまうのみならず、言われないと自分からは何も進んで行動しないタイプです。
こういった方に対しては、賃上げしてしまったことにとても後悔をしてしまいます。いろいろコミュニケーションを図って前向きに努力するようにこちらは努力するのですが、なかなか一旦甘い考えを持ってしまうと修正が効きません。よく頑張る新しいスタッフが入ってくると、このままではこのタイプの人は居場所がなくなってしまうので、それまでには何とかせねばと、日々悩んでいるところです。

ということで、いくら自分で最低限のことはやっていると感じても、周りの人間、特に院長が評価しない限りなかなか本人が要望するポストや待遇を与えるわけには参りません。
今後も、私がスタッフに望んでいること、将来に対する展望について理解できるよう働きかける努力を怠らないように心がけていきます。
| seiji0024 | スタッフ | 07:58 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
求められる診察室外での活動
京都の林歯科診療所は歯科医師が院長の私一人のとてもこじんまりした診療所です。
そのためあまり多くの患者さんを診ることが出来ませんが、とても目立たなく交通の便が悪い立地なので、近所の方以外はなかなか通院しにくい割には多くの患者様に恵まれ、現在ちょうどいい数を日々、診察しています。

そんな日々を過ごす中、自分の医院のことを常に真剣に考え向上心を持つことは欠かしたことなく、休日の多くを研修で消化しています。

しかしこれからの時代、自分の診察室の中のことだけで活動していてはやっていけない時代に差し掛かっていると思います。
自分の医院のことだけしか考えない歯科医師はどうしても見聞が狭く、世間多くの方々と全ての価値観がどんどん開離してしまいます。
現に、ただ指をくわえて「いつになったら患者さんが来てくれるのだろう・・・」と、診察室にこもっている歯科医師もたくさんいます。

この医院外での活動にはさまざまなものがあります。
学会やスタディーグループで自分の究極の技術を競い合う、
歯科医師会の活動を通じて、歯科業界のために汗を流す、
など、手段はたくさんあります。
私の場合、自身の行政経験を生かして、下京区内での他の医療・介護関係者との密な連携を構築するために、医院外で多くの活動を行っております。

こんなことをしているので、ほぼ家の事は放ったらかし状態ですし、睡眠時間も削られとても疲れますが、多くの方々と深い人脈ができ、そこでさまざまな方の意見を聴き出すことができます。

そんなわけで、診療所における私自身のバックボーンは
”常に向上心を持ち続ける研修活動”と
”地域連携を深めるための地域保健・公衆衛生活動”
この2点です。

しかし私自身、まだまだ見聞が足りません。その分、今後も皆様の叱咤激励をいただきたいと思っております。
| seiji0024 | ひとりごと | 09:44 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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