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林歯科診療所

京都の歯医者林歯科診療所 院長日記
塩素の安全性について
京都・下京区・丹波口駅・七条の歯科・歯医者 林歯科診療所では電解機能水を感染予防歯周病治療など様々な分野で応用しています。
現在当院には2台、稼動している電解水生成装置がありますがそのいずれも食塩を電気分解することによって、水道水より塩素濃度の高い電解水が出来上がります。

そんな中、先日北海道でご開業の前多壮晃先生による塩素の安全性と効能についての講演を聴いてまいりました。
前多先生はご自身の臨床の中、様々な場面で塩素を含んだ電解機能水を使われています。
そして電解機能水の使用に当たって一貫したお考えを持っておられ、必要とされる作用を発揮する塩素濃度の中で、可能な限り低濃度の領域で使用するといったことです。

と申しますのも、塩素自体に動脈硬化・ビタミンCの破壊・老化促進・ビタミンB1の破壊などの有害作用を言われております。

当院でも水道水よりはるかに塩素濃度の高い電解機能水を様々な場面で使用しておりますが、特に歯周病のように治療が長期に及ぶものに関しては、従来型の外科的な歯周病治療や薬などを併用して塩素のみに依存しないように治療を心がけております。


| seiji0024 | 感染予防 | 09:54 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
現在の歯学部教育に足りない経営学
京都・下京区・丹波口の歯科・歯医者 林歯科診療所の院長こと私はかれこれ歯学部を卒業してから15年が経過しました。
私は歯科医師になってからもこの15年間ずっと続けていることがありまして、それは前年の歯科医師国家試験問題を熟読するようにしています。
私が卒業してから時間が経っていることも多少は影響しているのかも知れませんが、ここ数年で歯科医師国家試験の問題は明らかに難しくなっています。
厚生労働省の歯科医師需給問題に対する政策とも相まって、この歯科医師国家試験の合格率がここのところ非常に悪くなっています。
そのため、各歯学部では少しでも国家試験の合格率を上げるために、この難問を回答でき学力を学生につけさせることに万進しています。
よって現在の歯学部では国家試験に関係のない知識を与えるカリキュラムを組んでいる余裕がない、といったところが本音だと思いますが、私は少し割り込ませても医院経営に関するカリキュラムを少しは入れるべきだと考えます。

こんな中、特に都市部においてどう考えても資金繰りが行き詰る場所・規模で歯科医院が新規に歯科医院を開業するケースが目立ちます。

一見、患者様にとって医院経営は関係のないことに捉えられてしまうかも知れませんが、安心安全な医療を提供する上で絶対必要条件が医院経営の安定化です。
資金繰りに行き詰った歯科医院は、コストのかかる感染予防を怠ったり、質の悪い治療であるにも関わらず強引に高額自費治療を勧めるなどあってはならないことをしてしまう可能性があります。
一部の歯科医院がこういったことをしてしまうと地域全体に歯科医療に対する不信感を根付かせてしまうことにもなってしまいます。

一方アメリカでは歯学部教育課程の中に経営学が含まれているため、開業する歯科医師は無理のない医院経営を行っています。
ですから私はこういった無謀な開業が起きないように、歯学部で経営学のカリキュラムを入れ、歯科医師国家試験の出題基準にも含めていただきたいと思っているところです。
| seiji0024 | 医院管理 | 07:53 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
メインテナンスを続けて心苦しく感じたことはないですか?
京都・下京の歯科・歯医者 林歯科診療所では開院以来、予防管理型の医院として全員の患者様に接しています。
その中で、当院の定期検診から脱落される方も多くいらっしゃいますが、当院のシステムに乗っていただいて定期的に検診と予防で来院していただいている患者様を多く抱えています。

こういったことは今時、大半の歯科医院が行っていることと思いますが、その内容には大きな違いがあります。
当院の場合、ほとんどがスケーリングや歯面清掃のみの処置で終わることが多いのですが、歯科医院によっては定期的に患者様が来院されるたびに歯を削る治療を行っているところもあります。

これでは早期発見・早期治療のための歯科検診に過ぎず、健康増進のためのメインテナンスからは程遠い状況です。
こんな業務を日々行っていらっしゃる歯科衛生士の方々も多くいらっしゃると思いますが、その中には日々そのことについて心苦しく思っていらっしゃる方もおられれば、自分が管理している患者様の歯が削られることを当たり前に思ってしまっている方もおいでだと思います。

一方当院では定期管理を受けてくださっているにも関わらずカリエスの再発を防ぐ患者様に対しては、私・担当の衛生士・患者様ご本人の3者が協力し合い、改善するように努めております。

このように患者様に定期的に来院していただく最大の目的は、
早期発見・早期治療ではなく、
歯の健康を保つためのリスクマネージメントだと確信しております。
そしてそのことによって、歯科衛生士も後ろめたい気持ちを持たずとも自分の仕事に責任と誇りをもって日々の業務に当たることができます。

もし、当院のこのような姿勢に興味を持っていただける歯科衛生士の方を募集しております。
是非、お問い合わせください。

*今回は歯科衛生士さん向けに書いた記事なので、少し読みづらい点があることをご了承ください。
| seiji0024 | スタッフ募集 | 08:19 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
むし歯における「様子をみましょう」
京都・下京・丹波口・七条七本松の歯科・歯医者 林歯科診療所では日々、多くの患者様の虫歯治療を行っております。
そんな中、患者様の歯を検診していると歯の表面が茶色に着色していたり白濁していることを頻繁に見受けます。
中には患者様から「この茶色いのは虫歯じゃないかと思うので削って欲しい」、とお願いされることもしばしございます。

しかしそういった場面で当院では
「様子をみましょう」
ということを私から申し上げております。

なぜならこういったケースの虫歯は「初期むし歯」に当たります。
この初期むし歯はお口の環境をいい状態に整えていくことによって、だ液本来がもつ再石灰化作用という虫歯を自然に修復させる作用を引き出し、自然に治る可能性が高いからです。
こういった歯を削ってしまうと自然に治癒する可能性を奪ってしまい、その後詰めた材料の劣化によっていずれ再治療が必要になってしまいます。

では「様子をみる」ためにはどうすればいいのでしょうか。
ご自分で様子をみられても全くわからないはずです。
虫歯の進行を確認するための検診と、お口の環境づくりのためのクリーニングのために、かかりつけの歯医者さんで定期的・永続的に管理する以外にありません。

是非、虫歯は削るものだと決め付けられている方、そう思われる前にかかりつけの歯医者さんにご相談ください。




| seiji0024 | むし歯治療 | 07:52 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
水道水の安全性
京都・下京区・丹波口駅・梅小路公園・七条七本松の歯科・歯医者 林歯科診療所では開院以来、電解機能水を用いた感染予防に力を入れております。
しかし当院でも全ての過程で電解機能水を用いるわけではなく、一般の上水道水も多く使っております。
しかしこの上水道水、本当に清潔なのでしょうか?
答えは半分清潔で、半分問題があるといったところでしょうか。
日本には大変世界に誇れる水道法という法律があります。この水道法に従って各自治体が上水道を供給しています。
この水道法にはバクテリアが繁殖しないよう、水の中に含まれる塩素(俗に言うカルキ)が0.1ppm以上含まれた状態で家庭や事業所などに供給されるよう定められています。
この点につきましては常に水道局が綿密に塩素濃度を測定して、その結果に応じた塩素を含有させているため日本国内の上水道は非常にバクテリアの少ない安全な水になっています。
しかし、本当に両手を挙げて安心していいのでしょうか?
問題は水道局が管理している配管から建物の中をどのように通って、蛇口から水出てくるかが問題です。
この塩素、配管内に汚れがあったりするととたんに消費され、除菌作用を失ってしまいます。
そのため蛇口から出てくる水がバクテリアのいない清潔な水かどうかは建物内の給水経路によります。
このあたり、詳しくはまた後日に解説を続けていきます。

| seiji0024 | 感染予防 | 07:52 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
歯周病に良く効くジスロマック
京都・下京・丹波口の歯科・歯医者 林歯科診療所では、なかなか思ったように治りにくい歯周病に対して、ジスロマック(アジスロマイシン)と呼ばれる抗生物質を適応症に限って使用することによって、歯周病治療の効率化を図っております。

そんな中、昨年このジスロマックに新しい薬が出ました。ジスロマックSRと呼ばれるもので、今までのジスロマックが1日一回3日間内服であるのに対して、このジスロマックSRはたった1回内服するだけで効果が長期間持続するというものです。

このジスロマックは最も多い副作用として下痢があります。私自身も以前、このジスロマックを服用した後、下痢に見舞われました。
しかも新しく出たジスロマックSRは1回内服だけなので、かなり飲む量が多くなり下痢の副作用が心配で導入をためらっておりました。

そこで今回、静岡県でご開業の白壁浩之先生のジスロマックSRを処方された統計のご発表を聴いてきました。
結論から申し上げると、従来のジスロマックもジスロマックSRも効果に差はあまり無いような印象を受けました。
下痢についての副作用はやはりジスロマックSRがやや強いようです。
ただジスロマックSRは一回だけの内服なので、あまり服薬指示を守らない患者様にはとても便利です。

この点を踏まえてうまく使い分ければ便利だと思いますが当院では、今まで従来からあるジスロマックの服薬指示を守られなかったケースはほとんど無かったので、今のところジスロマックSRの導入は考えておりません。

今後、患者様の意見を頂戴しながら導入の是非について判断していこうと思います。

| seiji0024 | 歯周病 | 09:33 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
歯周病治療の新たな取り組み
京都・下京・丹波口の歯科・歯医者 林歯科診療所では歯周病学会が推奨しているオーソドックスな歯周病治療に薬を使って治療する歯周内科を織り交ぜて、極力効率よく治療を行っております。
しかしこれだけの手法を駆使しても、歯周病治療には多くの期間・回数がかかってしまい、その結果残念なことに治療の中断もしばし見受けられております。

そんな中、先日栃木県でご開業の崔昌植先生による、1日で歯周病を劇的に改善してしまう画期的な治療法についての講演を聴きにまいりました。
崔先生自ら”ペリオメントSA−1”と名づけた治療法で、主にレーザーと高周波治療、それに当院にも設置している高濃度電解機能水を併用して治療を行う方法です。

元々1日で歯周病を劇的に改善させる概念は以前より特にアメリカで多く”フルマウスディスインフェクション”と呼ばれるもので多く提唱されていました。
この考えは、口腔内全てを連続した一臓器として捉え、全ての歯にこびりついている歯周病菌を一斉に除去せず、部分的に行うと未処置の箇所からの再感染が口腔内で起こってしまうので、できれば1日で歯周病治療を完了するのが望ましいというものです。

従来の1日で治療してしまう方法では、処置後の痛みや腫れが多くたいへん苦痛を伴うことが多かったのが、この崔先生の方法、レーザーなどを使うことによって処置後の不快症状が極めて少なくなっています。

ただ1日で歯周病治療を全て行ってしまう行為、これは一切健康保険が適応になりません。
また崔先生の方法で使用する機材、とくにレーザーが非常に高額機種のため、おおよそ3時間前後の処置で30万円ほどの治療費がかかってしまいます。
保険が使えないのは仕方のないことですが、もう少しコストを抑えて同じ内容の治療を皆様に提供できないものかと現在、思案をしているところです。


| seiji0024 | 歯周病 | 08:23 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
レーザー治療の機種選定
京都・下京区・丹波口駅・七条七本松の歯科・歯医者 林歯科診療所では常になるべく最新の技術・設備の導入を心がけています。
そんな中、導入できていない代表的な設備が3つあります。

一つはCTです。レントゲンを高分解能で三次元的に診ることができるCTはとても心強い診断ツールです。しかしまだ登場してから間もない装置のためこれを導入するにはちょっとした分譲マンションが買えるほど高額な設備です。
当院の規模を考えると高額すぎてとても導入できず、将来に向けてもっと普及価格帯で流通されることを待ち望んでおります。

2つ目はCAD/CAMです。一般の方にはCAD/CAMとは何のことだかサッパリわからないと思います。これは詰め物やかぶせ物を従来は手作業で歯科技工士が複雑な過程と時間をかけて手作業で製作していたのですが、この装置によって直接歯のカメラ撮影をしてその画像をコンピューター上で三次元構築し、そのデータを元のセラミックブロックなどを特殊な旋盤で削りだして短時間で作っていくものです。この第三世代になってようやく使い物になる性能になったのですが、やはりまだ導入コストがかなり高額で、当院のような規模ではなかなか手が出しづらいです。もっと普及価格帯になることを心待ちにしています。

3つ目はレーザーです。このレーザー治療はもう最新治療というには出始めてからかなり歴史があるのであまりこういう言い方は適切ではないのかもしれません。このレーザー装置、数種類の全く方式の違う装置がまた数多く存在し、レーザー発生方式によって治療の得意・不得意分野が存在します。
私はずっとレーザーはとても便利だけれど、別に無くても何も問題なく治療が出来る、との考えであまり導入には積極的ではありませんでした。
しかし多くの歯周病を治療していく中で、既存の歯周病治療ではものすごく効率が悪く、治りもすごく悪いケースをしばし遭遇するようになり、様々な新しい治療法を導入してまいりました。
そうしていくうちに、「もしここでレーザーがあればもっとよく治るのでは?」と思う場面に多く見舞われ、現在レーザー導入に向けて機種を選定中です。
私の用途ではよく歯科医院で普及している方式のレーザー装置ではほとんど役に立たないので、今までお付き合いのなかったルートからも情報収集中です。
そんなわけで、レーザー治療につきましてはもうしばらくお時間を頂戴いたします。
| seiji0024 | レーザー | 08:18 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
アイディア満載の歯科治療
京都・下京区・丹波口駅・七条七本松の歯科・歯医者 林歯科診療所では様々な治療法を動員した歯周病治療を行っております。
そんな中、治療の隅々に多く用いているものが殺菌性のある電解機能水です。
しかしこの電解機能水をはじめ多くのツールを有効に斬新な治療を提供されている埼玉県でご開業の小峰一雄先生に、普段行われている新しい知見での治療、その中でも今回は特に電解機能水を活用した歯周病治療・口臭治療について詳しくお話いただきました。

小峰先生の歯周病治療、高周波治療やレーザー治療などを併用して電解機能水を応用しています。
さらにこの用いられる電解機能水、生成器から作られたものをそのまま使うのではなく、目的に応じてpHを巧みにコントロールするとともに、局所に貯留させるためにこの機能水をジェル化するなどさまざまな工夫が見られました。
その他も小峰先生はアンチエイジング治療などアイディア満載の臨床をされており、お話についていくのが大変なくらい、バリエーション豊富でした。

当院でももっと多くの情報を仕入れ、過去のしがらみや既成概念にとらわれないいい臨床を突き詰めたいと思います。

| seiji0024 | 歯科全般 | 08:11 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
歯周内科の考え方
京都・下京区・丹波口駅・七条七本松の歯科・歯医者 林歯科診療所では歯周病治療の一環として歯周内科を取り入れております。
当院は国際歯周内科学研究会に所属し、発起人の生田図南先生から直接指導を受け、日々の診療に役立てております。
全国に生田先生か指導を受けた歯科医師はたくさんおりますが、生田先生のやり方をそっくりそのまま取り入れているところもあれば、かなりアレンジして取り入れているところなどあるかと思います。
そんな中、当院はどちらかと言えば、あまり言われたとおりには行っておりません。

と申しますのも、当院の歯周病治療の根幹はあくまで従来から行われ世界的にも信頼されている方法、すなわち多くの学会が提唱しているオーソドックスな治療です。
しかし、このオーソドックスな治療だけでは非常に効率の悪いケースや狙ったとおりに改善しないケースを多く経験し、生田先生の門をたたいて歯周内科を自分の臨床に取り入れました。

ですから当院では歯周病治療においては積極的に深い歯石を取りに行きます。それを行うために麻酔注射も多用しますし、歯石をとるキュレットと呼ばれる道具も常にピンピンに研いでいます。そのためこのキュレットはもったいないけどすぐダメになってしまいます。
重度のケースでは歯肉に切開を加えて治療することもしばし行います。
これは世界的に行われているスタンダードな歯周病治療そのものです。

ただ現実には多くの患者様は通院回数が少なく苦痛の少ない歯周内科治療のみを多くの場合、希望されます。
しかしオーソドックスな歯周病治療を端折り薬物のみに頼った治療法は、薬が効き始めた最初は劇的に効きますが、その後リバウンドが生じかえって難症例になってしまうこともあります。

ですから当院では歯周内科を行う場合、オーソドックスな歯周病治療をふんだんに取り入れ、中途半端に改善させるのではなく、直しきってしまう意気込みで治療に当たっています。

ですから歯周病治療にはどうしても時間が必要です。
その旨、常に説明いたしますので治療をお受けになられる患者様は是非、根気よくご来院ください。






| seiji0024 | 歯周病 | 08:22 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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