3月12日、フジテレビの夜のFNNニュースにて
レジン治療のむし歯治療が紹介されました。
近年のレジンの接着性能が大幅に進歩して、とても優れた治療法になってきました。
林歯科診療所でも、小さなむし歯に関しては全てこの
レジン治療を行うようになり、金属の使用頻度がかなり減ってきました。
しかしこのレジン治療は詰め物の維持を全て接着に頼っているため、むし歯によって失われた歯質の量に対して接着面積が広く取れるような小さなむし歯にしか用いることができません。
レジン単体では咬み合せの力に耐えることができない材料のため、接着効果が大きく期待できない大きなむし歯については、保険診療においては金属を用いるしかございません。
どうしても白い歯をお望みの場合は、保険外治療で咬み合せの力に単体で耐えられる
セラミックが必要になります。
この報道の直後、
林歯科診療所に多数
レジン治療目的で来院していただきましたが、残念なことに来院された方のほとんどが既に大きなむし歯になっておりレジン治療の適応外でした。
適応外の症例については歯科医師の裁量として当然お断りいたしましたが、かなりご立腹されたケースもございましたが、患者様のご機嫌を取るために間違った治療は絶対に出来ませんので致し方ありません。
報道の中で、
レジン治療は時間がかかり不採算なので歯医者がやりたがらないような趣旨で伝えられておりました。
私もかつて、自分の技術が拙いころは
レジン治療には多くの時間がかかってしまいました。しかし、
レジン治療が必ず主流になると確信した時点から、レジン治療の研修に多く出席し、なるべく多くのケースで
レジン治療を行うようにしました。
そして今現在では、型を採って金属を詰めるのも
レジン治療を行うのも大して治療時間が変わらないようになってきました。
詳しくは当方の
レジン充填のページに解説してございます。是非、じっくりと読んでいただけるようお願いいたします。
ただし、
レジン充填が必要なのもむし歯になってしまった結果であって、歯の健康にとって大切なことは
レジン充填がどうのこうのの治療法ではなくて、歯の予防について歯科医院を有効に活用することが最も重要であることは言うまでもありません。