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林歯科診療所

京都の歯医者林歯科診療所 院長日記
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根未完成歯への新たな対応

虫歯も歯周病もよくコントロールされているにも関わらず、前歯1本だけ歯が黒ずんでしまっている方を多く見かけます。

これは殆どの場合、子供のころに前歯を強くぶつけてしまい、歯が割れるなどして歯の神経を取らざる得ない状況になってしまったことによるものです。

しかし子供の時期の永久歯の歯根はまだ未完成であることが多く、歯の神経を取ってしまうとその瞬間から未完成だった歯根の成長はストップしてしまいます。

 

そして大人になって歯の神経が無いことによる歯の変色以外に、歯根の長さが短い・歯根の歯質が非常に薄いことで歯根が割れやすくなり、神経の入っていた根管が大きく開いているので歯を支えている骨へ感染しやすくなります。

 

そこで現在はアペキシフィケーションと呼ばれる方法で根未完成歯の根管治療を行っていますが、この方法は顎の骨に向かって大きく開いてしまっている神経の管を塞ぐことは出来ても、歯根の長さや厚さそのものを健全な状態にすることはできません。

その結果、歯根が割れやすくなり歯の寿命を大きく縮める要因となっております。

 

そんな中、近年パルプリバスクラリゼーションという根未完成歯に対する治療法が開発されました。この方法は根管治療を行いながら健全な歯根の発育も促すという方法で、従来のアペキシフィケーションの欠点を補ったものです。

しかし適応症の選択の幅がシビアで治療成績が安定しない、従来法と違う新たな材料を用意しないといけない、保険診療での評価が無いなど、今すぐ根未完成歯に対する根管治療でこのパルプリバスクラリゼーションが主流にはなり得ませんが、この将来性の高い治療法、敏感にアンテナを張って情報収集を続けて行きたいと思います。

 

| seiji0024 | 小児歯科 | 08:18 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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