blog index

林歯科診療所

京都の歯医者林歯科診療所 院長日記
<< 6月1日(木)休診のお知らせ | main | 復活したエンジンリーマー >>
昨今の地域連携の過熱について思うこと

最近、他の医療職や介護の方たちと地域連携を行いましょう、と国も地方も歯科医師会などの業界団体も全て勧めております。

そして私自身、地元の歯科医師会で長く地域連携の窓口を行っており、その地域連携については強い思いがあります。

 

その実態ですが歯科医師の中、さらには歯科医師会の会員の中にもこの地域連携を勘違いしている人がかなりいます。

どうも話を聞いていると”地域連携=訪問診療≒医院経営”になってしまっています。

ですから訪問診療の実入りのいい、特にケアマネージャーとの連携は取りたがります。

一方、直接訪問診療の紹介の実入りが少ない割に気を遣うことの多い医療の専門性が非常に高い医師や薬剤師などの方に対しては及び腰の歯科医師が多く、あまり連携を取りたがりません。

また逆に、外来が流行っていて忙しく訪問診療に行きたがらない歯科医師は地域連携を取りたがりません。

 

でもそもそもこの地域連携、これはそれぞれの専門性を生かして役割分担し、それを地域で上手く回していくことによって、地域完結型の医療を提供することが本筋であり、そこには外来・在宅・施設などの垣根があってはならずシームレスな対応が出来なければならないのです。

そこで国は医療資源として弱かった在宅を強化するためにここ数回の診療報酬の改定で、訪問診療、それも特に在宅での診療報酬を大幅に引き上げました。

すると途端に、地域連携と称して訪問診療営業まがいが横行するようになり、その結果、ちょっと頑張れば外来通院できそうなリスクの低い在宅患者さんには過剰に訪問診療で入り、逆に外来通院など全く不可能なリスクの高い在宅患者さんはうやむやで済まされていることも見受けられるようになりました。

 

でも中には在宅医療、高齢者医療に昔から熱心で非常に勉強されている歯科医師も私の仲間に大勢います。

残念なのはそういった愚直に取り組んでいる歯科医師と、訪問診療目当ての歯科医師が、地域連携の名のもとに他の職種の前では同列に扱われてしまっていることです。

 

地域連携の本筋に沿って長年真面目に取り組み勉強してこられた歯科医師がもっと評価されるような地域連携の体系であってほしいものです。

 

| seiji0024 | 歯科全般 | 09:45 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
コメント
コメントする


この記事のトラックバックURL
http://hayashi-shika.jugem.jp/trackback/974
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< May 2019 >>

bolg index このページの先頭へ