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林歯科診療所

京都の歯医者林歯科診療所 院長日記
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急速拡大するだけで本当に呼吸は改善するの?

昨今、矯正治療で急速拡大を行うと鼻中隔彎曲が無くなり鼻腔は広くなって呼吸が良くなる、ということでこの急速拡大による矯正治療が非常に増えてきております。

 

私もハイラックスタイプの急速拡大、それからハースタイプの半急速拡大は頻繁に用いてるので、その効果については自分自身、そこそこ詳しいと思っております。

 

結論から言ってしまうと急速拡大によって上顎骨の縫合を開いて鼻腔を広くしただけで呼吸は良くならないと思います。

 

あくまで呼吸や嚥下といった生命の根幹を司る生理運動は、それを支える姿勢があって成り立つものです。

その姿勢で大きな要素を占めるのが頭位で、この頭位を維持するための顎顔面骨格や咬み合わせを育成していく経過の多くで、この歯列の拡大が必要とされるからだと考えます。

 

だから急速拡大=呼吸:嚥下の改善では無く、健全な呼吸や嚥下を行うための育成治療の中で、急速拡大という一つのツールが入ってくることもある、と解釈していただいた方が正確だと思います。

 

ところが最近、ただ急速拡大で広げさえすれば呼吸が改善し、副鼻腔炎・アトピー等が改善すると触れこんでいる歯医者さんが居るということもよく耳にします。

これはいくら何でも言いすぎではないでしょうか?私は正しく呼吸できる顎顔面を育成する治療を行っておりますが、それでも副鼻腔炎やアトピーが治りますとは絶対に断言しません。ただ結果として良くなる方が大半ですけど、程度にはふれますが・・・。

 

こういった過大な表現が多く出回ってしまうと、矯正治療そのものの信用を失いかねません。ですから患者さんには誤解を招かないよう確実に言いきれない事はなるべく発言を慎重にしていただきたいものです。

 

 

| seiji0024 | 矯正治療 | 10:43 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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