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林歯科診療所

京都の歯医者林歯科診療所 院長日記
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疾病構造の変化と逆行しているCAD/CAMの保険導入
昨今、歯科医院での治療内容はずいぶん様変わりし、以前なら一日中虫歯の治療で歯を削り続けておりましたが、この数年の間で歯を削る頻度は急激に減りました。
一番の理由は、当院ではほぼ全員の方が定期的にメインテナンスにお越しいただいておりますので、もともと口腔管理が行き届いている上に、仮に虫歯があればおおごとになる前に治療してしまっているからです。
一方、今回の診療報酬改定に当たってCAD/CAMというものが部分的に導入されました。
歯型を採った模型をレーザー光でスキャニングし、コンピューター上で立体構造を設計して、白くて硬い樹脂を機械で自動的に削りだしてかぶせ物を製作するという技術です。
今までは一部の限られた医療機関で高度先進医療として混合診療(保険診療と保険外診療を併用)で行われていたものが、保険診療で通常に行えるようになったわけです。
ところでこの4月の保険改正では実質診療報酬の引き下げになりました。ところがその中にあってこのCAD/CAMの診療報酬はかなり高い設定になりました。すなわち歯医者さんが儲かる設定になっているわけです。
こういう診療報酬が出ると必ずそれに群がる歯医者が出てくるのはいつものことで、このたびのCAD/CAMについてもまさしくその通りです。
しかしこのCAD/CAM、これを行うためには大量の歯の切削を伴います。もう歯を削りまくる時代は終わり、そういう治療しかできない歯科医師は方向転換していただかなくてはならないのに、こんなある意味歯医者にとって削れば削るほど儲かる診療報酬を作ってしまったことは時代錯誤も甚だしいと感じております。
もう大量に歯を削る時代は終わったのです。そのことを我々歯科医師は十分認識しなくてはなりません。
ちなみに当院では1年に数回程度しかCAD/CAMになるようなケースはありませんから、最初からこの治療の届出を行っておりません。そのうちごく稀にケースが出るでしょうから、その時初めて届出をしようと思います。
保険診療は国民の限られた貴重な社会保障費も使うわけですから、もう少し国民が幸せになるような内容に診療報酬を振り分けていただきたいものです。
| seiji0024 | むし歯治療 | 08:05 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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