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林歯科診療所

京都の歯医者林歯科診療所 院長日記
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もっと社会で支えなければならない認知症介護
当院では開設以来、ずっと訪問診療を行っております。
そもそも訪問診療とは通院が困難な方を対象に我々が出向いて行うものですが、通院困難の中身には多くの理由があります。
たとえば完全に寝たきりの方、この場合は当然動けないわけですから訪問診療による対応となります。
しかし、ある程度自由に歩行が出来ても訪問診療の対象となることも少なくありません。その最も多い理由が認知症です。認知症によって歩くことは出来ても、たどり着けない、異常行動で交通事故の危険性があるなどで、とても通院できずに訪問診療になることがあります。

こういった認知症ケースの訪問診療は非常に困難を極めます。体力的にはそこそこ正常レベルに近いわけですから一見元気で力もあります。しかし認知症によって感情の抑制が利かなくなってしまっていると、我慢するということが出来なくなります。
しかし元来、歯科治療とは多少の我慢をしていただかなければほとんど出来ないのが現状です。
ですから私自身、認知症の方の治療でゲンコツパンチを食らったことは幾度もあります。

ただ私はごくたまに診察に出向いてこういう場面に遭遇するだけなので、あまり大したことありません。
問題は年がら年中介護をされている同居のご家族です。
着替え・入浴など多少の我慢が必要となる生活動作は数多くある中で、それら全てを介助するだけでも大変なのに度々、ゲンコツパンチが飛んでくるのです。
どのお家でもこのような認知症の介護を抱えているご家族の精神状態はすごく追い込まれています。
介護保険の利用でもこのご負担を劇的に軽くするまでには至っていません。

これからますます日本は高齢化社会を向かえ、このような事例も急増していくはずです。先日、高度先進医療の現場を安倍総理大臣が見学されて感銘を受けられていましたが、こんな一部の金持ちしか受けられないような治療に重点を置く前に、このような全国いたるところで生じている壮絶な医療・介護の現場を是非直接ご覧いただいたうえで、社会問題化している認知症対策にもっと真剣に取り組んでいただきたいところです。
| seiji0024 | 訪問診療 | 08:11 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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