blog index

林歯科診療所

京都の歯医者林歯科診療所 院長日記
<< 健康まつりのため診察日を変更いたします | main | ガラパゴス化してしまった日本のフッ化物利用 >>
歯列拡大は床矯正だけではありません

当院では数多く、矯正治療を行っております。
そんな中、歯のスペース不足を補うために歯列を拡大することをたびたび行います。
この歯列の拡大には通常、5つの方法を用います。
一つ目は昨今、ブームになっている床矯正です。入れ歯のような装置にスクリューが組み込まれ、スクリューで歯列全体を拡大します。この方法は上手くいけば最も患者さんの負担が少ないため、私も使っております。
二つ目は急速拡大装置です。バンドという器具をつかって歯に直接固定してしますが、その装置にスクリューが組み込まれ、急速に拡大します。痛みがきつく骨へのダメージが大きいので私は使っておりません。
三つ目はリンガルアーチと呼ばれる方法で、同じくバンドを使って直接歯に固定してしまう装置ですが、ワイヤーの力を利用してゆっくり拡大していきます。ワイヤーの形状によって応用が利くのが特徴で、私は使っています。
四つ目は筋機能装置です。古くはフレンケルという非常に複雑な装置でしたが、最近では同様の作用を有したマウスピース型の装置が登場し手軽になりました。作用の発現が非常に遅いですが、上手くいけば最も理想的な動きをするのでこれも私は使っています。
五つ目は通常の矯正で用いるマルチブラケット法に歯列の拡大作用を組み込むものですが、この方法は得られる拡大量が少ないため、あまり多くの拡大を必要としないケースには多用しています。

このように歯列の拡大にはこれだけ多くの方法がございますし、それぞれ利点・欠点があり、ケースに応じた選択が重要になります。
一方、患者さんからは流行りなのかいきなり「床矯正でお願いします。」と言われることも度々ございますが、あくまで矯正を行う我々歯科医師は、きちんとした診断・治療計画を立てた上で、拡大が必要なケースにおいてはこれらの方法を適切に選択して使っていく必要があります。

| seiji0024 | 矯正治療 | 09:45 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
コメント
コメントする


この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
<< October 2020 >>

bolg index このページの先頭へ