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林歯科診療所

京都の歯医者林歯科診療所 院長日記
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日本古来から伝わる”守破離”の精神

皆さま、”守破離”という言葉、耳にされたことはないでしょうか?
茶道や能などを嗜まれた経験がお有りの方は、耳にタコができるくらい聞かされた言葉だと思います。
”守破離”とはまずは師匠に言われたこと、型を「守る」ところから修行が始まります。
その後、その型を自分と照らし合わせて研究することにより、自分に合った、より良いと思われる型をつくることにより既存の型を「破る」ことができます。
最終的には師匠の型、そして自分自身が造り出した型の上に立脚した個人は、自分自身と技についてよく理解しているため、型から自由になり、型から「離れ」て自在になることができます。

これは歯科の世界にも全く当てはまります。まず「守」となる基本部分がしっかり叩き込まれていなければその後の成長は全くありません。この基本を身につけられるようになるまでがとても長いのです。
ただ昔は先輩の先生の見よう見まねでこの「守」を覚えたものですが、いかんせんその先輩の基本が間違っていることも多々あり、私も基本を位置から見直す回り道をしてきました。
ということで、以前はこの「守」の壁を越えることがとても大きな難関だったのですが、昨今の情報化社会になってから、本人が努力して自分で時間とお金さえ投資すれば、運に惑わされず正しい基本を学べる機会が増えてきました。
すなわち、この「守」の期間を本人の努力次第で昔より縮めることができるようになったわけで、これは歯科界にかかわらず世界中、どんな業種においても起きている現象です。

ところが最近の若い人は昔に比べてはるかに楽になった「守」の過程をすっ飛ばして、「破」や「離」のステップに行こうとします。
私も若いころ、同世代の歯科医師が「守」の過程をすっ飛ばしていきなりスーパーテクニックを目指しているのを見てとても焦った時期もありましたが、恩師の訓示をいつも思い出して、馬鹿にされながら基本ばかり追っかけていた時期がありますが、いまやそれが私の臨床の礎となってとても役に立っております。

これからの若い世代の方々は焦らず、日本古来から伝わる”守破離”の精神、是非大切にしていただきたいです。

| seiji0024 | ひとりごと | 08:29 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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