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林歯科診療所

京都の歯医者林歯科診療所 院長日記
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何故、これだけ骨粗鬆症の薬で問題が起きているのか?

ここ数年間で、骨粗鬆症の薬を飲まれている方が、その後歯科治療を受けて顎の骨が腐ってしまって深刻な状態になるケースがかなり増えてきています。
骨粗鬆症の薬にはいくつか種類がございますが、その中でも最も薬効の強いビスホスホネートと呼ばれる系列の薬が問題となってきています。
そのために厚生労働省はじめ、骨粗鬆症の薬を製造販売している各社から、我々歯科医師のみならず、その薬を実際に処方している医師や指導を行う薬剤師にも度重なる注意喚起の文書が届いております。

にも関わらず、骨粗鬆症の薬で顎の骨が感染するトラブルが一向に絶えません。
しかもそれは厚生労働省や製薬会社が世界中の膨大なデータを集積して安全対策を取っているにも関わらずです。

日本人だけがビスホスホネートに対する特別な遺伝子を持っているわけではありません。
それは世界中のデータを取っている平均値と比較して日本人の口腔内の衛生状態があまりに劣悪だからです。
ビスホスホネートは飲むと血中から骨に取り込まれ、骨を溶かす働きを抑制することで骨密度の低下を防ぎます。
しかしその取りこまれる骨に炎症があれば、炎症が無い状態よりはるかに高密度にビスホスホネートが取り込まれます。
日本人の多くが劣悪な口腔衛生状態のため、常に顎の骨が炎症状態でこのビスホスホネートを飲んでいるため、考えられない高密度で顎の骨に集積してしまい、それが感染を引き起こすことになります。

ですからこの骨粗鬆症の薬を飲まれている方は、相当厳密に口腔衛生状態の管理を行っていただくために、日々の歯磨きはもちろんのこときちんと歯科医院でマメにチェックを受けに行っていただきたいところです。

是非、皆さまがきちんと管理をされ、こんな恐ろしいことがただの取り越し苦労で済むようにしていきたいものです。

| seiji0024 | 口腔外科 | 07:18 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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