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林歯科診療所

京都の歯医者林歯科診療所 院長日記
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組織の再生をスピードアップさせる自己血液

インプラントを行うとき、もともと歯があったところの骨が失われずにそのまま残っていてくれれば、手術も簡単で、インプラントの予後もよく、申し分ない条件です。
しかし実際、歯を抜くとその部分の歯茎の骨は大きく吸収され、いざインプラントを打とうにも骨がないため、骨を増やす難しい手術を強いられたり、骨のあるところを探して傾斜して埋入せざる得ないことも多くあります。

そんな背景から、最近は抜歯したところの骨を保つためにソケットプリザベーションという処置をインプラント手術前に行う風潮になってまいりました。
私も現在はハイドロキシアパタイトなどの骨補填剤に吸収性の遮蔽幕を組み合わせて行っておりますが、骨補填剤が骨に置き換わるまでとても長い年月を要します。

一方、最近になって患者さん本人の血液を採取し、その中から創傷治癒を高める成分のみを濃縮して抽出して、歯を抜いた後に入れる方法が徐々に広まりつつあります。
しかしこの自己血液を使う方法、PRPやCGF、GRF、PRGFなどと呼ばれる方式が乱立状態で、ユーザーサイドの私は混乱しておりました。

そんな中、私はこれら多数の方式を網羅できるようたくさんセミナーに行きました。
その結果、私はPRGFという方式を採用することにしました。
この方式、最大の欠点は高コストです。
しかしそれをはるかに上回る利点があります。
白血球成分が全く入っていないため、組織の破壊につながる炎症反応を抑制できる。
全く無傷の血小板を濃縮するので、この中に含まれている成長因子を組織再生に使える。
自分の意のままに血液濃縮物を固められるので、手術がやりやすい。
すべてが規格化されているため、いつだれがやっても均一な血液濃縮物ができる。

またこのPRGF、元々はスペインで開発されたものですが、スペインでは歯科治療以外にさまざまな治療で用いられています。最近ではサッカー日本代表の本田選手などもけがの治療でこのPRGFを用いた手術を受けています。

このシステム、スペインから私が歯科医師の裁量で個人輸入して使うものなので、保険診療には使うことができませんが、特にインプラント治療には今後、多く使う場面が生じるものと思われます。

| seiji0024 | インプラント | 09:57 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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