無資格者にいかなる診療行為をさせてはなりません
2010.09.14 Tuesday
先日、ニュースで東京都の歯科医院で無資格の歯科助手に歯を抜く治療行為をさせたとして、この歯科医院の経営者・管理者3名が逮捕された事件が報道されました。
私にとっては考えられないことですが、こんなことは今後も厳正に対処していただきたいと思います。 何故ならこういったことを我々が少しでも黙認しようものなら、それは結局自分の首を絞めることになるからです。 日本の歯科医療はきちんとした教育課程を経て、歯科医師という国家資格を得た者のみが治療に当たれることで、ある程度の質を維持した歯科医療を国民の皆様に提供し、皆様の安心と信頼を得ることで我々は存在意義を見出すことができるのです。 にもかかわらず、無資格の人に歯科医師が行うべき診療行為をさせるのは、先ほどの皆様との信頼関係を自ら壊しているといっても過言ではありません。 しかし今回のこの事件、私は氷山の一角だと思います。 さすがに無資格者に抜歯をさせる歯科医院はあまりございませんが、レントゲン撮影を無資格の歯科助手や有資格であってもしてはならない歯科衛生士にさせている歯科医院は非常に多くあります。 数年に1回は、このレントゲン撮影でも逮捕者が出ていますが、あまりマスコミも大きく取り上げていないのが現状です。 一方、林歯科診療所はこの地、京都で開業してから一度も歯科衛生士や歯科助手にレントゲン撮影をさせたことがありませんし、今後も一切させるつもりはございません。 こういった姿勢も、スタッフに安心して能力を最大限発揮してもらうためには必要なことではないのでしょうか? と言うわけで、私のような院長はきちんと法令順守に気を配り、自分もスタッフもある日突然不幸にならないような医院管理が求められるところです。 |