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林歯科診療所

京都の歯医者林歯科診療所 院長日記
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歯科材料メーカーの倒産で困っています
歯科のかぶせ物入れ歯には単純な構造のものから複雑な機構を持つものまで多くのバリエーションが存在します。

これらを歯科技工士が製作する際、非常に複雑で精密さを要求されるものほど、専用の既製品をフル活用して製作していいものが出来上がります。

この既製品をとても豊富な品揃えで製造・販売していた”井上アタッチメント”という会社があったのですが、1年以上前にこの会社が倒産してしまいました。
以前なら細かな歯科技工の既製品は井上アタッチメントのカタログを見れば大抵手に入ったのですが、倒産後もこの事業を他の会社が引き受けることもなかったので、今はとても困っております。

倒産に至った原因については私も知りませんが、なぜこの会社の事業を他の会社が引き継がなかったかはおおよそ察しがつきます。

それは薬事法の改正が切っても切れない問題です。この改正薬事法によって、今まで以上に薬事承認を得るための診査が厳格化されました。歯科技工で用いる既製品と言っても、お口の中に入るものなので当然薬事法の対象になります。
法改正以降、薬事承認を得るために以前より多くのコストがかかるはずです。しかし井上アタッチメントの主力商品はこまごましたものが無数にあるため、一商品の売り上げが多く無い中で多くの薬事承認を取るのは非常にお金がかかりすぎて難しいです。

結局、この会社の事業を引き継いだところで儲からないどころか、赤字を垂れ流すだけで結局どの会社も引き継がなかったのではないでしょうか?

私が申したいのは、井上アタッチメントが主力にしていた商品の多くは、そんな厳格な薬事承認が必要とは思えないようなものばかりです。以前は手に入っていたものが手に入らなくなることは我々歯科側にとって不便なことですが、結局、国民の皆様に医療の質として降りかかってしまいます。
今後こういった混乱が生じないように、厚労省はもう少し実態に即した改正薬事法の運用が出来るような仕組みを作っていただきたいです。
| seiji0024 | 入れ歯 | 08:19 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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