歯科医院におけるレーザーの疑問
2010.05.01 Saturday
京都・下京・丹波口の歯科・歯医者 林歯科診療所では現在、新たな歯周病治療を主な目的としてレーザー機器の導入を検討しています。
現在歯科治療で用いられているレーザーはレーザー光の発光過程によって数種類の方式に分けられます。 そんな中、現在おそらく歯科医院で最も多く導入されているレーザーがCO2レーザー(炭酸ガスレーザー)という種類のものです。 このレーザーの特徴はレーザー光が組織深くまで到達できないので安全でありながら高出力が得られるところだと思います。 しかしこのレーザーが多く普及した理由は別のところにあると思います。 それは機器の価格が安く小型からだと思います。 一方、私はレーザーの機種選定に当たってこのCO2レーザーを一番最初に候補から外しました。 それは私が目的としている歯周病治療には非常に不向きだからです。 先ほど申し上げたように、CO2レーザーは光が深く浸透しないのに高出力を出せます。 ですからこのレーザーが最も活躍する場面は出血を伴う手術で、止血しながら切れ味良くズバズバ切るのに適しています。 当院では大きな腫瘍の手術などは行っていないので特別CO2レーザーが必要になる場面はありません。 また歯周病治療となるとレーザー光が深く到達しない、歯周ポケット内に突っ込めるファイバーが使えないなどで、私が目的とする歯周病治療にはほとんど役に立ちません。 私はこのCO2レーザーをお持ちの歯医者さんが一体、どのようにお使いなのかすごく疑問なので、近々実際お使いの方に伺おうと思っております。 |