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林歯科診療所

京都の歯医者林歯科診療所 院長日記
電解機能水で注意しておきたいこと

当院では開業以来、ずっと感染予防のために電解機能水を様々なところで活用しております。

そもそも機能水とは、「人為的な処理によって再現性のある有用な機能を付与された水溶液の中で、処理と機能に関して科学的根拠が明らかにされたもの、及び明らかにされようとしているもの」と日本機能水学会が定めております。

例えば飲用でよく聞かれるアルカリイオン水や水素水と呼ばれているものはそうですし、殺菌性を期待するなら塩素化合物を電解した中性・微酸性・弱酸性・強酸性電解水や、オゾンガスをマイクロからナノレベルの細かな泡にして水に溶け込ましたオゾン水等があります。

 

医療現場や食品加工現場では殺菌性がとても大事になってきますので、中性・微酸性・弱酸性・強酸性電解水やオゾン水が多く使われております。

オゾン水も使われておりますが、やはり塩素化合物を電解した中性・微酸性・弱酸性・強酸性電解水が最も多く使われており、当院でも中性電解水を使用しております。

しかしこの電解水、厄介なのは電解されるものが塩素化合物だけでは無いという事です。

よく材料に食塩を用いますが、この食塩の多くは海水から作られています。海水には塩化ナトリウム以外にも様々な微量物質が含まれております。その中に臭素と呼ばれる物質が入っています。通常この臭素は人体に入ったからといって特別害を及ぼすものではありません。しかしこの臭素が荷電されてしまうと、臭素酸という物質に変化してしまいます。臭素酸は臭素と違って強力な発がん性物質であります。

よって臭素が含有している食塩を使って電解機能水を作ると、その中には発がん性物質が含まれていることになり、医療現場や食品加工現場で使う物としては不適切だと思います。

ですから電解機能水を作る際に使用する食塩は、臭素が入っていないものを用いなければなりませんし、当院ではかねてよりそうしております。

元来は電解機能水を製造・販売しているメーカーがもっとはっきりとわかりやすく添付文書で注意・説明するべきだと思うのですが、メーカーで販売している食塩水溶液を買うように推奨するだけでとても十分されているとは思えません。

 

通販などでも気軽に電解機能水を作る機械が購入でき、一般家庭でもお使いの方もいらっしゃると思いますが、食塩を原材料にする機種の場合、材料になる食塩の選択には十分注意していただきたいと思います。

| seiji0024 | 感染予防 | 07:39 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
がん治療や手術後の予後に影響する口腔ケア

全身麻酔での手術を受けた後に、重篤な合併症で多く生じるものが”肺炎”です。
この肺炎は直接的死因では3番目に多く、社会的にも問題視されております。

一方、抗がん剤などの化学療法や放射線治療を行うと強い痛みを伴う口内炎が多数できやすくなります。

これら2つの問題も、実は治療を始める前から治療中も継続的に口腔ケアを行って、きちんと管理すればかなり防ぐことができることがわかっております。

我々歯科医師が携われるとても素晴らしい事なのに、残念ながら実際にはあまり多く行われておりません。

それと言うのも、これらの口腔ケアを進めるためには主治医の先生と我々歯科医師とが上手く連携できていなければ成り立たないのですが、その連携が一向に進まないからです。

そんな折、先日我々地域の歯科医師会とこの地元では最も急性期医療で中核となっている京都市立病院との合同で周術期口腔管理に関する研修を行いました。

当初は京都市立病院の医師など多くの方がどの程度参加されるのかとても不安でしたが、実際はじまってみると非常に多くのご参加をいただきましてとても有意義な企画でした。

講師には京都府立医科大学歯科教授の金村成智先生に務めていただき、実際に数多く実績を積まれている京都府立医科大学での院内連携、さらに地域歯科医療機関への逆紹介システムなど、興味深い内容を盛りだくさんにご講演いただきました。

この分野、厚生労働省も積極的に推進していく意向を以前から示して、我々に対しても様々な情報提供をしていただき、そこに数多く参加している私自身のスキルはもう既に身についているのですが、この周術期口腔管理は技術的な事よりも主治医との付き合いの方がずっと重要で、その点はまだまだ自分自身、不十分で今後取り組んでいかなければならない課題であると、再認識させられているところです。
 

| seiji0024 | 感染予防 | 08:18 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ノロウイルスの予防
昨今、日本国中で猛威をふるっているノロウィルス。感染し発症すると下痢や嘔吐などの症状を引き起こします。
このウイルス、とても感染力が強い一方、抵抗力の強い方だと感染しても発症しないことも珍しくありません。
よって知らず知らずのうちに感染が広がりやすいウイルスの一つです。
このウイルス、構造上アルコール消毒であまり効果がありません。
よって報道等で物理的にウイルスを洗い流す入念な手洗いが推奨されています。
しかし入念な手洗い、数十秒もことあるごとに行うのは非常に大きな負担になります。
よって私は手洗い以外に他の方法も上手く組み合わせて効率よくノロウイルスの予防を行った方がいいと思い、当院でも実践しています。

まず細菌ではなくそれより数十分の一の大きさで小さいウイルスですから、細かな隙間に入りやすいです。
よってまず爪が伸びているようではいくら手洗いしてもキリがありません。
特に医療・介護・食品関係で従事している方が爪を伸ばしているなどあってはなりません。
当院でもこれは服務規定でしっかり定めております。

もうひとつは塩素に弱い性質は利用すべきです。ご家庭でも漂白剤の希釈で簡単に対応できます。当院では元々漂白剤に含まれている次亜塩素酸ナトリウムの数百倍の効能がある次亜塩素酸が含まれた電解機能水で器具の洗浄や手洗いを行っております。
電解機能水、これは本当に便利で特に食品関係の作業場では抜群の威力を発揮するものです。

無論、丁寧な手洗いをないがしろにしてはいけません。出来る限り丁寧な手洗いは心がける必要があります。

このように手洗い・身だしなみ・塩素消毒、こういったものを上手く組み合わせて効率よく衛生管理を行うことで、業務効率を犠牲にせずに効果的なノロウイルス感染予防に努めていってます。
 
| seiji0024 | 感染予防 | 08:45 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
院内の衛生状態を正確に評価するには?

京都 下京区 丹波口駅 七条の林歯科診療所では開院以来、種々の滅菌方法や電解機能水を利用した感染予防に力を注ぐことで、患者さんが安心して治療を受けていただけるだけにとどまらず、当院のスタッフも安心して従事できる環境を整えております。

この感染予防対策、手間とコストがとてもかかるところですので、いかに効率的に行えばいいのか、常に考えているところです。

特に難しいところは診察台など滅菌できないところをいかに感染レベルを下げればいいのか、なかなか明確な基準が無いまま自己流で拭き取りによる消毒を行っておりました。

そんな中、この拭き取りの効果を客観的になおかつ迅速に測定できる装置を当院でも導入いたしました。
醤油で有名なキッコーマンのルミテスターという測定器です。

この装置、何がすばらしいかというと汚染度が瞬時に測定できるところです。
今までの培養検査だと結果が出るのに数日かかってしまったため、種々の拭き取り法を比較しようにも均一な条件で行えませんでした。

このルミテスターを導入してから当院の拭き取り消毒方法は丸っきり変わりました。
大病院ではこの商品による拭き取り検査、かなり行われているようですが、今後歯科医院でも広く取り扱われるものと思われます。

| seiji0024 | 感染予防 | 11:00 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
口腔機能水学会に参加しました

京都・下京区・丹波口駅の林歯科診療所院長の私は先日、所属している口腔機能水学会へ行ってまいりました。
今年は東京医科歯科大学で行われ、校舎が改装工事中で迷路のようで迷ってしまいました。

東京医科歯科大学では最近テレビや名古屋万博で話題になったナノバブルオゾン水の基礎・臨床研究を現在行っており、今回研究発表されたテーマの中心となっていました。

また従来から食塩や塩酸を電気分解して塩素濃度を高める電解水についても、種々のpHの違いによって生じる電解水の特性もかなり整理されてきており、そのあたりの情報も得ることができました。

当院で主に用いている水は食塩を電気分解して塩素濃度を高めた中性電解機能水ですが、この水のメリット・デメリット双方について自分なりにさらに整理できました。

ナノバブルオゾン水、こちらは使いたいけれどかなり高コストなのが欠点です。この辺りが解決すれば当院でも是非導入したいところです。

| seiji0024 | 感染予防 | 07:30 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
器具洗浄システムの変更
京都・下京区の林歯科診療所では開院以来、来院される患者さんの健康と安全をお守りするため様々なところで感染予防に気を遣っております。 このことは同時にスタッフの安全を確保する上でもとても大切なことです。

 そんな中、些細なことですが当院では器具洗いの手順を変えました。 今までは滅菌する前に行っていた超音波洗浄ですが、この中にはヒビテンというアルコール系の消毒剤を混ぜて洗浄していました。 ところが最近の報告で、こういったアルコール系の消毒剤の使用はあまり大きな効果がないことがわかりました。
 確かにこの消毒剤そのものは微生物に対する消毒作用がありますが、実際の汚れは様々なものを巻き込み塊で付着しています。 そのため消毒効果を発揮させるにはこの塊の内部まで消毒剤が深く浸透しなくてはなりません。 しかし実際、短時間で深く消毒剤が浸透してくれることはありません。 

そこで当院では超音波洗浄に併用する薬剤として消毒剤ではなく、酵素系の洗浄剤に変更しました。
酵素系洗浄剤の微生物に対する消毒作用はあまり強くありません。 しかし塊の状態で付着した汚れをバラバラにする強い作用を有しております。 そのことによって、消毒作用は弱いながらも現実には今までよりもずっと効果的に微生物にダメージを与えることができるようになりました。 

ただ一つ悩み事がコストです。アルコール系消毒剤と比較して酵素系洗浄剤は何倍もコストがかさみます。 しかしこれで患者さんやスタッフの安全が守られるならば、との思いでコストには目をつぶって使い続けているところです。


| seiji0024 | 感染予防 | 07:59 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
口腔機能水学会に参加しました

京都 下京区 丹波口駅の林歯科診療所は、殺菌力のある電解機能水をフル活用した感染予防を行っています。

この電解機能水のことをずいぶん前から研究している口腔機能水学会の大会に先日出席して参りました。
今回の会場が東京にある日本歯科大学の校舎で、まさしく私が学生時代をすごしたところで、学会気分以上にとても懐かしい思いでいっぱいでした。

今回の口腔機能水学会、特に東京医科歯科大学のグループが近年、熱心に研究を進めているナノバブルオゾン水に関する発表が例年より非常に多く、今まで塩素を電解する方式で発表する内容が多かったものから少しずつ様変わりしていることが感じられました。

当院ではまだナノバブルオゾン水を導入していません。その効能などはおおよそ知ってはいたのですが、ちょっと現段階ではコストがかかりすぎて、日々の臨床に応用するには至らない判断をしました。

今後、さらなる技術革新で低コストでナノバブルオゾン水が提供できるようになれば、臨床応用をしていこうと思います。

| seiji0024 | 感染予防 | 14:58 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
医療廃棄物の取り扱い

どの医療機関でも頭を悩ます事項の一つとして医療廃棄物の取り扱いがあげられると思います。

一重に廃棄物と申し上げても我々医療機関から出る廃棄物には産業廃棄物と事業系一般廃棄物との区分以外に感染性・非感染性の区分がそれぞれにあるため、廃棄物の分別や処理についてはかなり複雑になってしまいます。

そんなこともあって、時折スタッフ間で分別ルールの解釈が異なるため、スタッフに対する教育はもちろんですが、廃棄物の分別を随時チェックしなくてはならない手間が生じます。

またこれらの廃棄にかかる費用も馬鹿になりません。
こんな廃棄物一つとってもルールを守りながら、経済性・安全性を保つためには我々がきちんとこれらのことについて知識を持たねばならないところです。

そこで先日、兵庫医科大学の岸本裕充先生による医療廃棄物処理で押さえておかなくてはならないポイントについての講演をスタッフとともに聴いてまいりました。

これで今までスタッフ間であった分別ルールのずれは少し解消されたかと思います。

| seiji0024 | 感染予防 | 07:47 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
血液媒介感染症

京都 下京区 丹波口駅の林歯科診療所は、自分たちでできる限りの感染予防対策を日々、考え創意工夫しております。

感染予防の中でも特に気をつけなくてはならない問題が、B型肝炎・C型肝炎・エイズ、この3つではないかと思います。

この3つのウイルス感染は時として、生命に関わる大きな病気を引き起こす原因となりますが、感染を起こす確率、感染してから発症するまでの経過、治療法などそれぞれ違ったキャラクターがあります。

これらを元来ならきちんと整理したうえで感染予防対策を実施していかねばならないところですが、私も個々のことはそれなりに知ってはおりましたが、改めて比較してみると明確な違いをうまく整理することができずにおりました。

そんな中、先日兵庫医科大学の日笠聡先生によるこの3つの主に血液を媒介とする感染症についてわかりやすく解説をしていただきました。

この講演を聴いてまた少し、反省させられるところがあったので、早速改善にかかりたいと思う次第です。

| seiji0024 | 感染予防 | 10:12 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
新型の耐性菌感染症について

京都 下京 丹波口 七条の林歯科診療所では、開院以来患者さんやスタッフの健康と安全を守るため、工夫を凝らした感染予防を一貫して行っております。

その一方、新聞・ニュースなどで時折新型の感染症の話題が多く出てくるようになり、医療人としてこういったことは押さえておかねばならなくなってきました。

しかし新型感染症の知識など、学生時代に習った内容では古すぎて現在ではあまり役に立たないのが現状です。

そんな中、先日東邦大学の舘田一博先生による、新型耐性菌の感染症について最新のデータや研究成果をお話いただけました

今まで私も不勉強で、まったく知らなかった分野だったのでかなり新鮮な内容でした。
今後もこういったことにもアンテナを張って行かねばと思っているところです。

| seiji0024 | 感染予防 | 09:43 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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