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林歯科診療所

京都の歯医者林歯科診療所 院長日記
積極的にレントゲンを撮らなかった自分自身への反省
林歯科診療所は個人開設の時代から遡るともう7年が経過しようとしています。
その中で、どうしてもレントゲンは嫌われることが多く、私は今まで必要最小限の撮影に留めてきました。
しかしその結果、どうもあやしいな?、と思った歯も私がレントゲンを撮らなかったせいで見逃してしまった虫歯が何本も出てきてしまいました。

これはとても自分自身、反省しないといけないところです。やはり歯の診断にレントゲンはとても大きなツールです。
一方、レントゲンによる被ばくに関しては完全に日常生活を送っている自然被ばくと科学的に比較すれば嫌われていらっしゃる方にも大概説明がつくはずです。
本当にこれではせっかく低被曝のデジタルレントゲンを持っていても宝の持ち腐れです。

特に今まで定期健診にお越しいただいているにも関わらず、私がレントゲンを撮らなかったせいで虫歯を見逃してしまった方々に対してはとても申し訳なく思っており、猛烈に反省しているところです。

といういきさつから最近では完全に考えを改め、少しでも疑問に感じた歯は即座にレントゲンを撮ることにいたしました。
もしレントゲン被ばくをご心配される方についてはきちんと科学的に説明いたしますのでお申し出ください。

やはり何かにつけ、他人のご機嫌を取ることで自分の信念を歪めること無く、自分自身がいいと思ったことはすぐに実行することが、結果的にはより確かな臨床を皆様に提供できるのだと、ごく当たり前のことを思い知らされている今日この頃です。
| seiji0024 | 予防歯科 | 16:28 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
フッ素を否定する日本特有のプロパガンダ
なぜ虫歯になるのでしょう?こんな素朴な質問をしてもほとんどの方は答えられないのではないでしょうか?
正解は虫歯の原因となる酸を作る細菌がいるからです。
だったらこの虫歯菌を無くしてしまえばいいではないかと、誰でも考えることです。
でもいくら歯磨きを一生懸命やっても、うがい薬で消毒してもなかなかこの虫歯菌、とても頑固で劇的に数が減ってくれません。
それなら虫歯菌が居て歯を溶かす酸を作ったとしても、歯そのものを溶けにくくすればいいのでは、とのことで世界的に広くフッ素が虫歯予防の主役として用いられるようになりました。
このフッ素による虫歯予防、長年世界中で広く使われてきたおかげで、その予防効果・フッ素による副作用などのデータが豊富にあり、これらをあらかじめ勉強してから我々歯科医師が使いこなせばとても安全で、効率のいい虫歯予防が行えます。
しかしインターネットで”フッ素”と検索すると、科学的に全く根拠のないフッ素の有害性ばかり出てきます。またこれらのデタラメな内容が、よりによって末恐ろしい表現で書かれております。特にこういった表現は元を辿れば特定の偏った政治・思想団体に発するものを多く見受けます。
一方、当院ではフッ素を用いた虫歯予防を積極的に進めております。特に虫歯リスクの高い方に対しては、国内に流通していない高濃度のフッ素が配合された製品も、手間をかけて個人で仕入れております。
このフッ化物製材の使用量もアメリカ政府、CDCが定めるガイドラインの中に余裕をもって収まるよう、計算して出しております。無論EUでも積極的に用いられ、WHOでも強く推奨している虫歯予防です。
我々としてはここまでし努力して、少しでもいい虫歯予防を提供しようとしても、インターネットでこういった表現をされてしまって、その結果断られてしまうこともしばしございます。
本当に、フッ素がそんなに危険な物質なら市販の歯みがきも危険物質です、フライパンや炊飯器のコーティングや衣服の防水加工など全て危険物質になってしまいます。
以前にもブログの記事で書かせていただきましたが、これだけ正しい情報もデマもインターネットで拡散している世の中だからこそ、個々にその真偽について判断していくリテラシーという能力が求められるし、もしそのリテラシーが発揮できない専門的な内容なら、我々のようなプロフェッショナルに問い合わせていただけるようにしていただきたいと思います。
ごく一部の政治・思想団体のプロパガンダに乗って虫歯だらけにしてはいけません。
虫歯予防に対するフッ素がその象徴的なものであると考えます。
 
| seiji0024 | 予防歯科 | 07:54 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
未だに売れ筋の豚毛歯ブラシ
量販店の歯ブラシコーナーに鎮座している数多くの歯ブラシの中で、今も昔もその一角をずっと占め続けているのが豚毛の歯ブラシです。
この豚毛歯ブラシ、いろいろなメーカーが製造されています。
しかしこの豚毛、歯ブラシの材質としてはかなり問題があります。

まず衛生的によくありません。歯ブラシは1日に複数回使いますから、それだけ濡れた状態が続きます。豚毛が長く濡れた状態であればバクテリア繁殖の温床となり、ひどい場合はバクテリアまみれの歯ブラシを口の中に入れることになります。

2つ目に毛の太さ・硬さ・コシが不均一なため、これではせっかく汚れた部位に毛先が当たっても汚れを拭うことはできません。ただ歯の表面を撫でているだけで終わってしまいます。

3つ目は2つ目と若干内容が重複しますが、歯肉にあまりにも圧がかからないため、元来ブラッシングで出血するはずの状態である歯肉であっても、出血などの自覚症状を感じないため歯周病が重篤になるまで治療されずに放置されがちになります。

しかしこんな歯ブラシとしてはろくでもない材質の豚毛、あのライオンも製造しています。歯科医学知識のあまりない家内工業的メーカーならまだしも、きちんと歯科医学に関する知識が豊富にある天下のライオンがこんな歯ブラシ、作っちゃいけないと思うのは私だけでしょうか?



 
| seiji0024 | 予防歯科 | 07:57 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
患者さんの心意気に感謝
当院では予防管理をベースに全ての診療を組み立てております。よってご来院いただいた全ての方が定期的に受診されるのが前提で物事を進めておりますが、実際には一部、主訴が解決されたらその後受診されない方がいらっしゃいます。
そういった方からよく聞かれるご意見として、「予防管理なんかで歯医者に通っているヒマが無い」と言われることがあります。
しかしこういった方の多くは本当に通う時間が無いのではなく、予防に関して価値観が欠如しているだけだと思います。
一方、先ほど今日が大みそかまで今年最後の休みなので定期管理に受診に来られた方がいらっしゃいます。この方こそ本当に通う時間が無い中で、とても貴重な休みの時間を利用して当院にお越しいただきました。
無論、どんな方が来院されても与えられた条件の中で出来る限り一生懸命診察にあたっているつもりですが、こういった心意気でご来院いただけるとこちらも熱いものがこみあげ、さらにしっかりしなければ、と思わされます。
こんな素晴らしい方にご来院いただいて、私は改めて感謝しているところであります。
 
| seiji0024 | 予防歯科 | 20:31 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ガラパゴス化してしまった日本のフッ化物利用
虫歯予防で世界中で広く使われており、その利用法もかなり多く存在するのがフッ素です。
しかしこのフッ素を使った虫歯予防、世界的に見て日本は完全にガラパゴス化してしまっています。
日教組をはじめとする左翼系の団体からの全く科学的根拠の無いフッ素批判のプロパガンダによって、現在でも日本は世界で類を見ないほどの厳しいフッ化物に関する規制が残っております。
世界を見渡すととてもよく出来たフッ化物製剤があるのですが、日本の規制があまりに非常識で日本のためだけで別の生産ラインで作らなければならないため企業としては採算が合わず日本向けの製造を続々と停止してしまっています。よって日本で入手できる製品がどんどん少なくなってきており臨床家の立場としてはとても困ります。
このように国が制度としてきちんとした虫歯予防をやってくれないので、仕方なく私は自分で勉強して独自に世界中から優秀な製剤を仕入れて患者さんに、効果の高い虫歯予防を提供しています。(英語でオーダーするのはまだ大したことないですが、厚生局の許可をもらわないといけないのですごく手間がかかります)
でもこんなことを自分でやっているからとてもお金がかかります。ですから患者さんからも自費でご負担いただいていますがそれでも医院からの持ち出しが出てしまっている状態です。
このように患者さんにも医療機関にも大きな負担をかけさせないでも十分な虫歯予防が受けられる体制を国にはきちんと作っていただきたいものです。
| seiji0024 | 予防歯科 | 08:47 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
アメリカ式虫歯予防の実施準備

京都 下京区 丹波口駅 七条の林歯科診療所では唾液検査や各種フッ素などをフル活用した虫歯予防にかねてより力を注いでおります。

この虫歯予防、今までに良好な結果を得ていたのですが、その反面ご本人に食事や歯みがきなどで努力していただくことが多く、途中で続かなくなってしまうことも時折認められ、頭の痛い問題となっております。

そんな中、先日来アメリカなどの歯科医院でごく当たり前に行われている虫歯予防をいち早く導入し、日々の臨床で実践されているオーラルヘルス研究会代表の歯科衛生士、山本くみ様が主催される研修に、私を含め当院のスタッフが受講していたところですが、いざ自分の診療所で導入するとなるとなかなか踏ん切りがつかない状況でした。

そこで先日、当院の院内研修として山本くみ様ご本人に直接講師として訪問していただきました。
アメリカ式虫歯予防におけるリスク評価や予防計画の立案や、予防処置の手技などは以前の研修で十分に学んでいたところですが、今回は実際に当院の実情に合わせた患者さんへのアプローチなどをメインにお話いただきました。

そろそろ重い腰を上げてこのアメリカ式の虫歯予防、実施していきます。

| seiji0024 | 予防歯科 | 07:54 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
最も効率よく虫歯予防を実践する体制作り

京都 下京区 丹波口駅 七条の林歯科診療所では歯周病予防と並んで虫歯予防に非常に力を注いでいます。

特にこの虫歯予防、多くの方が誤解をされており、歯みがきさえしっかりしていけば虫歯予防はできると思っていらっしゃる方が非常に多いです。

でも他の病気に目を向けると、たとえば健康食品を毎日食べたからといってガンにならないわけではありません。
でもどうして虫歯だけありもしない幻想を皆様が持ち続けられるかというと、子供のころから間違った虫歯予防の知識をインプットされ続けた結果そうなってしまっているのです。

こんなことを効率よく防ぐには幼少期のころから正しい虫歯予防の知識・習慣を身につけていただくことが何より大切になります。

そのためには我々が現在子育て中の方、これから子育てを迎えられる妊娠中の方に対して、正しい虫歯予防をお伝えする機会をもっと設けねばならないところです。

今回、私と歯科衛生士の三浦・櫻井の3名で、海外でごく当たり前に行われている虫歯予防を大阪で実践されている歯科衛生士の山本くみ様・相澤尚子様の研修を受講して、このような子育てに関わる方々といかに接点を持っていくかについて、習いに参りました。

当院でももう近々、皆様に大見得を張っていけるだけの世界最先端の虫歯予防を提供できる体制を現在準備中ですので、もうしばらくお待ちください。

| seiji0024 | 予防歯科 | 07:46 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
当院の治療で最も価値あるステージ
京都・下京区の林歯科診療所では予防を重視した診療形態をとっております。
そのおかげで定期的にきちんとご来院いただいている方については、圧倒的に歯のトラブルを回避することができています。

初診でお越しになられ、何回か通院していただく中で重要度が低い通院もあればとても重要な通院もございます。

たとえば数ヶ月くらいの経過観察ならそんなに重篤なことにならないであろう中程度の虫歯でしたら、数ヵ月後まで処置を延期するのも一手です。

その一方、最重要のステージが治療計画の節目で行われる口腔内の再検査です。
これをなくしてその方のリスクは計れません。
たとえて言うならば、外科手術をして術後の検査もしないで放置しておくことと同じです。

しかし実際は、患者さんで最もキャンセルの多い内容がこの節目の再検査です。
この再検査の意義は相当長い時間をかけて必要性を説明しているところなのですが、結局お金儲けの無駄な通院だと思われてしまうことがまれにあり、とても残念な思いをします。
実際、この再検査はとても時間と手間がかかるので、医院側からすれば最も採算ベースに合わないことですが、お一人お一人の健康を維持する上で、採算度返しで開院以来ずっと続けている内容です。

悪くなってからの治療の連続の結果、長い人生気がつけば歯がボロボロ、
そんな惨めな姿に当院をご利用いただいた方々がなるのは黙っては要られません。
仮にボロボロになってからももちろん治療はいたします。ただそのときに満足していただける治療を提供するには健康保険だけではとても間に合わず、多くの治療費がかかってしまいます。

最初、ご理解していただくまでは余計なお節介とお思いかも知れませんが、ご自身が惨めな将来を送らないためにも是非、キャンセルせず再検査をお受けください。
| seiji0024 | 予防歯科 | 08:16 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
世界標準の虫歯予防
先日の連休2日間、京都・下京区・丹波口駅・七条の林歯科診療所の私と歯科衛生士の三浦・櫻井の3人で虫歯予防についての研修に参加してまいりました。
今回は大阪で歯科衛生士をされる傍らオーラルヘルス研究会というスタディーグループを立ち上げられた、山本くみ様と相澤尚子様が講師をされました。
 お二方ともそれぞれカナダ・スウェーデンで留学経験があり、特に山本様はカナダに長期間滞在された経験をお持ちです。
当院におきましてもかねがね、虫歯予防とブラッシングとは直結しないとどの患者さんにもお伝えしてきたところですが、このお二方から紹介された虫歯予防はまさにその通りで、虫歯予防については世界の常識が日本の非常識であることがますます理解できました。
 欧米の方々は甘いものをしょっちゅう口にしますし、歯みがきも日本人と比べていい加減です。
でも滅多に虫歯にならないのです。
このようの是非、当院にご来院いただいている患者さんにはもっと楽な虫歯予防でいい結果を出していきたいと思います。
 当院でも近々この欧米で日ごろ行われている虫歯予防を導入する予定ですので、そのときには改めてアナウンスいたしますので宜しくお願いいたします。


| seiji0024 | 予防歯科 | 07:18 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
国民全体で歯の健康が増進しています
先日、厚生労働省より最新の平成21年国民栄養調査の結果が発表されました。
今回の歯科に関係する調査項目で最も際立ったものが75歳以上の高齢者で20本以上歯が残っている方の割合が、前回平成16年の調査と比較して約4ポイントの増加となりました。

また、全世代で進行した歯周炎をもっている割合が減少しています。
さらに過去1年以内に健診や歯石除去・クリーニングを受けられた方も全世代で増加し、今回の結果から我々歯科医師が国民の皆様のお口を定期的に管理していくことが、いかに皆様の生涯の健康に役立つことができるか、まざまざと見せつけられた調査結果でした。

この定期的に歯の予防を行っていく考えは林歯科診療所が京都・下京区で開業以来、一貫して最重要視している項目で今後も皆様に定期的に口腔管理を受けていただけるよう、より一層取り組みが求められるところです。

| seiji0024 | 予防歯科 | 07:43 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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