難解書、「口腔内科学」を読破する
2017.07.28 Friday
ずっと手元に置いておきながらほとんとページさえめくっていなかった専門書があります。 「口腔内科学」という本で、日本口腔内科学会が編集し多くの著者に分担して執筆されているかなりボリュームのある専門書です。 そもそも口腔内科学とは最近できた用語で、ひとくくりで表現するとお口の中と全身との関係について調べる分野です。 ですから歯科の分野全般はもちろんの事、医科の分野も幅広く知っておく必要のあるのがこの口腔内科学です。 我々歯科医師はマニアックな内容であっても歯科の分野の事ならさほど苦にならずに勉強できることが多いですが、医科の分野となるとほとんどの歯科医師は苦手にしておりなかなか勉強しないといけないと思いながらも重い腰が上がらないのが現状です。
一方、私は地元の歯科医師数名の有志と一緒に、歯科の専門書を読み解いていく勉強会を行っており、その中で今回私が読み解いていく専門書の選定を任されました。そこで私は一番にこの「口腔内科学」を思い浮かべました。私はとても心の弱い人間ですし、これだけの本、外圧でもかけられないとなかなか自分で手を付けないなと思ったからです。 そして結局この本を勉強会のテーマにすることになりましたが、言いだしっぺの私が誰よりも詳しく読まなくてはならないのは当然なので、がんばって読んでおりましたが、するとこれが自分にとってすごいプラスの知識になっていると知らないうちに自覚できるようになってきました。 他のメンバーには値段の高い本を選んでしまって申し訳ない気持ちもありますが、この本をじっくり読めば必ず役立つのでやはりこの本をテーマに選んで良かったと、今は思っております。 |