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林歯科診療所

京都の歯医者林歯科診療所 院長日記
思い込みを払拭しないと上手くいかない前歯のインプラント

もう私がインプラント臨床を始めてから長い年月が経ちました。その間、インプラントの術式もかなり進化し、時代についていくために、常に情報収集を続けているところです。
そんな中で前歯のインプラントについてはどうも審美の面から他の治療法、ブリッジや入れ歯と比べていまいちの仕上がりになることが多く、皆様に治療法を提示する際、かなり消極的になっておりました。

 

しかし実際、多くの患者さんと接してきて、前歯1本を失ってそれを補う際、隣の歯を傷つけたくない、取り外しもしたくない、なお且つ見た目も美しく仕上げたい。そんな高い欲求を特に目立つ前歯の場合、多く耳に致します。

そんなご要望に今まで自分がお応え出来ていなかった戒めも持ち続けていました。

 

この状況の中、先日東京都でご開業の椎貝達夫先生が講師を務められているインプラントの研修会に参加してまいりました。

椎貝先生は長年インプラントをご専門にされており、その中でも特に前歯のインプラントは多くの知見をお持ちで、その長年積み重ねて来られたノウハウを十分学ばせていただきました。

 

終始一貫、椎貝先生がおっしゃられたことは、インプラントの埋入方向を誤ると後どれだけ手の込んだ処置を行っても安定した審美性は得られない、よって適正な位置にインプラントを埋入するためにはいくつも押さえておかねばならないポイントがある、ということでした。

 

実はこのポイントのうちいくつかは私も意識しておりますし、道具に至ってはほぼ全て必要なものを既に持っておりました。

ただそのポイントに抜けがあったり、ポイント同士が有機的に連動していなくて実際の臨床ではできていないことに気づかされました。

 

これからはここで学んだことを生かして、もうインプラントが審美的に良くないなんて情けないことを言わずにできるよう研鑽をさらに積んでまいります。

| seiji0024 | インプラント | 08:58 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
最近導入したZimmer社製のインプラント

もう私はインプラントをはじめて行ってからおおよそ15年くらい経ちます。

元々私はさほどインプラントの商品自体にあまりこだわりが無く、なるべくトラブルが少なく、あまりコストがかかり過ぎて治療代が高くなるようなシステムなら、と言うことで長年国産のインプラントを使っておりました。

しかし近年、国産インプラントの価格が上昇し、治療費とコストとのバランスが取り辛くなってきました。

そんな中、とあるインプラントの研修で使われたZimmer社製のインプラントが気に入り、当院でも最近こちらのインプラントを良く用いるようになりました。

Zimmer社のインプラントはアメリカ製で、世界のトップシェアのノーベルバイオケア社とストローマン社が共にスウェーデン製であることからちょっとキャラクターの異なるインプラントです。

 

まずスウェーデン製のインプラントではあまり用いられない、ハイドロキシアパタイトコーティングが主流にラインナップされており、当院でZimmer社製のインプラントを用いる時も100%ハイドロキシアパタイトコーティングされたものを遣います。

このインプラント、特徴は何と言っても骨によくくっつきます。それも早いです。これは臨床的にはとても大きなアドバンテージです。

その割にはコストが手ごろで、インプラントの治療費をこれな値上げせずに済みます。

 

一方、欠点もあります。まず手術ツール。インプラントを埋入する穴を掘るためのドリルは全然だめです。あまりにも切れ味が無さ過ぎます。ですから私は他社のドリルを併用しています。

もう一つ、最終的に被せ物を行いますが、その過程で用いる商品のバリエーションが少なすぎて、高さの確保できないケースではいつも歯科技工士が泣かされます。

 

このように基本性能は良いけど、間抜けなところがあって使い勝手が悪いあたり、よくあるアメリカ製品に通じているかも知れません。

こんな事言うとメーカーの方から怒られるかも知れませんが、性能は良いけど使い勝手が悪いインプラントなので、インプラント初心者の歯科医師の先生方にはちょっと使いにくいかも知れません。

既に何年も他のインプラントを経験されて、現状のインプラントの骨との結合にご不満の方、もっと手ごろな治療費でインプラントを提供されたい先生方に私は個人的にお勧めいたします。

| seiji0024 | インプラント | 15:53 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
歯周病やインプラント治療に必要な軟組織の取り扱いがようやくわかってきた

昨年、愛知学院大学歯学部の同窓会で主催されたインプラントの研修会に2日間、参加してまいりました。
講師の先生は愛知学院大学OBの野原 栄二・牧野 真也・本多 隆保、各先生でした。
そこではインプラント経験者向けに応用編が伝えられましたが、あまりにも盛りだくさんで私は一部しか吸収することができませんでした。
そんな事情で、今回も講師に同じ先生が来られていたのこの度再受講いたしました。
さすがに2回目ですので前回参加した時より自分自身の吸収のスピードが断然早いのが自覚されました。

特に1回目の参加ではあまりわからなかった軟組織の取り扱いについては今回、相当吸収することができました。
この技術はインプラントのみならず、歯周病治療審美治療、さらに被せ物治療、場合によっては入れ歯治療など幅広く応用できるものです。

私は愛知学院大学の同窓生では無いのにこれだけ充実した内容の研修を受講できて、何か同窓生の方には申し訳ない心境でもあります。










 

| seiji0024 | インプラント | 08:50 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
インプラント臨床における自分の知識・技術を見直す
林歯科診療所ではずっとインプラント治療を行ってきました。その間、治療計画の立て方・術式・材料など徐々に変えていきました。
しかし当院のように派手な宣伝を出していない歯科医院に、最初からインプラントを主訴に来院される方はほとんどいらっしゃいません。
でも当院では現在、年間に数十本ものインプラントを入れており、私にとってインプラントは歯の無いところを補う治療法としてはウェートの高いものとなってきました。
一方、インプラントはインプラン製造メーカーからの情報に今まで頼ってきた感は否めません。その結果、私のインプラントに関する知識はどうも製造メーカーよりに偏っておりました。

そんな中、愛知県でご開業の野原栄二先生、愛知県内で病院勤務の牧野真也先生・愛知県でご開業の本多隆保先生、この3名の先生方によるインプラントの二日間に及ぼ研修に参加してまいりました。

今回の研修会は主催が大学の同窓会ということあって、協賛で数多くのインプラントメーカーも出ておりましたが、とてもニュートラルなスタンスで新しい話題も多くとても有意義な研修でした。

しかし何より私にとって有意義だったことは、今までの自分が行ってきた臨床を見つめなおして、それを修正できるようになったことではないかと、自分なりに感じております。
 
| seiji0024 | インプラント | 08:04 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
最近主流のボーンインプラントに対する疑問
インプラント臨床は近年、特別な存在では徐々になくなり多くの医療機関で受診できるようになりました。
このインプラント、各社から様々な製品が発売されていますが、最近の流れを見るとやたらボーンレベルタイプのインプラントが増えているという印象を持ちます。

ボーンレベルインプラント、一般の方には何の事だかさっぱりわからない用語です。
ボーンレベルインプラントとは、骨に埋入されたインプラント体の上端がちょうど骨のレベル付近にあり、骨の高さ近くで上物とのジョイントがあるものです。
一方、ティッシュレベルインプラントというものも存在しています。ティッシュレベルインプラントとは骨に埋入されたインプラント体上端が骨のレベルよりさらに飛び出て歯肉のライン近辺まで達しているもので、ジョイントも歯肉付近の高さに存在しているものです。

最近、高い審美性や設計の自由度からボーンレベルインプラントが主流になってきましたが、やはりいくら改良されたとはいえジョイントをどうも100%信じられなくなってきました。
そこで最近、自分の臨床では審美性があまり求められない部位については極力ティッシュレベルインプラントを用いようと考えるようになってきました。

世間の潮流からは逆流している考えかもしれませんが、自分自身で100%信用できないものは、なるべく危険な場所から遠ざけたいとの思いでこのようになっています。

審美性の関係ない場所であれば私はこのティッシュレベルインプラントの感染に対するアドバンテージはあると考えているので、症例写真の見栄えは良くないですがご理解いただければと思います。
| seiji0024 | インプラント | 08:08 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
骨幅を安全かつ大幅に増やすには
インプラントを手術する際、骨の幅があまりに狭いとインプラント体がはみ出してしまい、骨との結合が妨げられたり感染してしまうことがあります。
今まではインプラント体がはみ出た部分に骨を移植し、それを専用の膜で固定するGBRと呼ばれる手術を主に行っていました。
しかしこの術式、術後の腫れや痛みが大きく、また感染のリスクも非常に高いものでした。

一方、細い骨を2枚におろして骨の幅を骨の内部から広げるスプリットクレストと呼ばれる術式もあります。この方法、上手く決まれば感染のリスクも少なく非常に早期に骨が出来てくれます。しかしこの方法は大幅に骨を広げると途中で骨折してしまって、大規模に骨がボロボロになってどうしようもないくらいかえってひどい状態になるリスクとの背中合わせでした。

ということでリスクの高さと不確実性からこの2枚におろすスプリットクレストは骨幅を増やす主流にはなっていなかったのですが、先日東京都でご開業されている鈴木光雄先生によるこの方法のセミナーを受講して、私の先入観が大きく変わりました。

硬い骨、柔らかい骨、それぞれにちょっとした前処理をするだけで、今まで私が愛用している器具だけで驚くほど安全に骨を広げることができるのです。
ここで使う私の器具、今まではちょっと宝の持ち腐れ的なところもあったのですが、これだけ応用範囲が広いのには驚きでした。
せっかく持っている物なので、早速教えていただいたことを実践してもっと有効活用していきたいと思います。
| seiji0024 | インプラント | 08:02 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
修了したインプラントコース

4月から半年間、毎月丸2日間ぶっ通しで熊本県でご開業の中村社綱先生のところまで、インプラントの基本から最新の技術まで幅広く教わりに行っておりましたが、そのカリキュラムも先日ようやく修了することができました。
元々中村先生はインプラントの第一人者としてとても有名な先生ではありますが、数あるインプラントコースの中において、このコースの受講を強く私に勧めて下さったのが宮崎県でご開業の竹尾昌洋先生でした。
京都は近くに空港が無く、熊本へのアクセスはあまりよくありません。そのため受講にはかなり躊躇して最初に勧められてから申し込むまで重い腰を上げるのに時間がかかってしまいました。
しかしマスコミなどから現在バッシングを受けているインプラント治療はこのご時世だからこそ尚更、きちんとした医療を提供していかねば多くの方から信頼を得ることはできないと思い、受講を決意しました。
実際この非常にボリュームのあるコースを受講して、竹尾先生が非常に強く推奨されたのも実際に受講してその理由がわかりました。熊本まで通うだけでも大変でしたが、本当に通ってよかったです。
当院は普通でも土曜日の予約が非常に取りにくく多くの苦情をいただいている中で、このセミナーの参加でずいぶん休診させていただきご迷惑をおかけいたしましたが、今後はその分以上により良いインプラント臨床に生かしていきます。

| seiji0024 | インプラント | 11:27 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
組織の再生をスピードアップさせる自己血液

インプラントを行うとき、もともと歯があったところの骨が失われずにそのまま残っていてくれれば、手術も簡単で、インプラントの予後もよく、申し分ない条件です。
しかし実際、歯を抜くとその部分の歯茎の骨は大きく吸収され、いざインプラントを打とうにも骨がないため、骨を増やす難しい手術を強いられたり、骨のあるところを探して傾斜して埋入せざる得ないことも多くあります。

そんな背景から、最近は抜歯したところの骨を保つためにソケットプリザベーションという処置をインプラント手術前に行う風潮になってまいりました。
私も現在はハイドロキシアパタイトなどの骨補填剤に吸収性の遮蔽幕を組み合わせて行っておりますが、骨補填剤が骨に置き換わるまでとても長い年月を要します。

一方、最近になって患者さん本人の血液を採取し、その中から創傷治癒を高める成分のみを濃縮して抽出して、歯を抜いた後に入れる方法が徐々に広まりつつあります。
しかしこの自己血液を使う方法、PRPやCGF、GRF、PRGFなどと呼ばれる方式が乱立状態で、ユーザーサイドの私は混乱しておりました。

そんな中、私はこれら多数の方式を網羅できるようたくさんセミナーに行きました。
その結果、私はPRGFという方式を採用することにしました。
この方式、最大の欠点は高コストです。
しかしそれをはるかに上回る利点があります。
白血球成分が全く入っていないため、組織の破壊につながる炎症反応を抑制できる。
全く無傷の血小板を濃縮するので、この中に含まれている成長因子を組織再生に使える。
自分の意のままに血液濃縮物を固められるので、手術がやりやすい。
すべてが規格化されているため、いつだれがやっても均一な血液濃縮物ができる。

またこのPRGF、元々はスペインで開発されたものですが、スペインでは歯科治療以外にさまざまな治療で用いられています。最近ではサッカー日本代表の本田選手などもけがの治療でこのPRGFを用いた手術を受けています。

このシステム、スペインから私が歯科医師の裁量で個人輸入して使うものなので、保険診療には使うことができませんが、特にインプラント治療には今後、多く使う場面が生じるものと思われます。

| seiji0024 | インプラント | 09:57 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
インプラントオーバーデンチャー

林歯科診療所では治療用義歯を用いた吸着義歯などの手間暇かけた入れ歯作りを行っておりますが、それをしてででもなお、十分咬める入れ歯が出来ないくらい難症例の方も多くいらっしゃいます。
その際は、今まで妥協的にシリコン素材のものを内面に使った義歯を行っておりましたが、このシリコン素材は数年で材質が劣化してしまい、義歯の痛みは軽減できるのですが咬む力を飛躍的に向上させるわけではありませんでした。
そこで常々、強固な固定が得られるインプラントを入れ歯に応用できればな、といつも思っておりました。
その一方、他の歯科医師から入れ歯に応用したインプラントが早期で抜けてしまったとか、多くのトラブルを聴いてしまっていたので、私自身は自分の臨床の中で長年、インプラントを応用した入れ歯、インプラントオーバーデンチャーを封印してきました。
しかし近年、世界中で過去のインプラントオーバーデンチャーの治療成績を集めた膨大なデータが出揃い、ある一定のルールさえ守ればとても成功率の高い治療法であることが明らかになってきました。
そんな情報を集めていても尚、インプラントオーバーデンチャーに及び腰な自分に正しい知識をつけるため、先日埼玉県でご開業のインプラントオーバーデンチャーを数多くされている亀田行雄先生の研修に参加してまいりました。
今まで身につけていた知識以外にも多くのことを学ぶことができました。
私もすでに数多くのインプラント手術の経験があるので、今後はこの技術を入れ歯にも怖がらずに応用していこうと思います。

| seiji0024 | インプラント | 09:12 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
安全にできるようになった上あごのインプラント

京都 下京区 丹波口駅 七条の林歯科診療所ではインプラント治療を行っております。
行っているというものの、大々的にインプラントで売り出している歯科医院と違い、当院はそれほどインプラントを勧めていないので、診療全体からインプラントの占める割合が突出しているわけではありません。

その一方、私が感じている以上に実は多くの患者さんが心の中ではインプラント治療を望んでいることが感じ取れるようになってきました。
ただ、皆様がインプラントに対して、「手術が怖い」、「次から次へ追加料金がかかりいくらお金があっても足りない」、「インプラントが腐って大変な目にあう」、などといったネガティブな思い込みが元来、ご自身でもたれている欲求を覆い隠してしまっていることがしばし見受けられます。

そうであるならば、多くの方が望まれているインプラントをなるべく安全に、なるべくお手ごろにできるよう我々が創意工夫することが必要だと感じるようになりました。

そんな中、先日韓国で非常に多くの方々に安定したインプラント治療を行われているPark Heechan先生の講演を聴いてまいりました。
Park先生は患者さんの自己血液から組織再生能力の高い成分を濃縮して、インプラント治療の応用するPRF(血小板濃縮フィブリン)法を発展させ、今まで安定した治療成績が得られなかった難しいケースでも手術の成功率を上げられます。

これからさらにインプラントの安全性を高め、安定した治療成績が得られていない上あごのインプラントも積極的に取り組まねばと感じているところです。


| seiji0024 | インプラント | 18:03 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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