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林歯科診療所

京都の歯医者林歯科診療所 院長日記
RAMPA矯正治療の総括

当院ではRAMPAという新しい概念の矯正治療を初めて行ってからもう1年以上経ちます。

このRAMPAと今までの矯正治療と決定的に違うのが、垂直方向に取られていた成長を水平方向に転換して、回転と歪みが生じた顎顔面の不調和を改善するという、原因の根本のところまで踏み込んだ治療法であります。

 

最初、この治療を始めた時は暗中模索で毎回毎回RAMPA開発者の三谷寧先生や、RAMPA指導医の石田亮人先生にお伺いしながらやっておりました。

その後、いくつかの症例を経験していく内に、だんだん自分で判断できるようになってきました。

 

このような状況でRAMPAの研修コース最終日を迎えました。

最終日は我々受講生が各自、自分なりにまとめた症例発表を行い三谷先生のチェックを受ける内容でした。

 

私も自分なりにダメだったところ、良かったところも全て含めて資料をまとめ発表致しました。

その結果、おおよそは私の修正点が合っていてホッとしました。

 

一旦RAMPAの正規の研修コースはこれにて修了致しました。しかしまだまだ進化の過程を経ている最中の治療法であるため、今後末永く三谷先生の講義の聴講や医院の見学を続けて行かねば、と思うところです。

| seiji0024 | 矯正治療 | 09:51 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
床矯正装置の再考と限界

当院ではバイオブロックRAMPAといった新しい概念の矯正治療を行っておりますが、その一方で比較的軽度な小児のケースでは広く使われている床矯正装置をよく使います。

この床矯正装置ですが、構造がシンプルなため故障が少なく取り外し出来るため衛生管理しやすいメリットがあります。

この装置はお家で拡大のスクリューを巻いていただきその広がった分が矯正力として働きます。

 

そんな中、先日国内の床矯正治療の第一人者で東京都でご開業の鈴木設矢先生と福岡県でご開業の花田真也先生による研修会に参加いして参りました。

 

まず鈴木先生からは果たしてスクリューで拡大された分、歯列は広がっているのだろうか?、との考察を長期間調査された結果を報告されました。その中で、まず仮に床矯正装置のスクリューが4ミリ拡大されたとしてそのまま歯列が4ミリそのまま拡大されることは殆ど無いとのことでした。この事については私も長くやってきて感じていたところです。その中でも比較的効率よく歯列が拡大されている場合と、あまり拡大されていない場合があり報告されました。この点についても実際に日々、経験しており矯正治療を行う上で困った問題になっております。これについても矯正装置が良く効くケースとあまり効かないケースについて、自分自身で薄々わかっておりましたが、今回具体的にあまり効かなかったケースを出していただいたことで、私の頭の中もかなり整理することが出来ました。

 

その後、花田先生からはセファロというレントゲンを使わない矯正診断について説明がありました。SPテンプレートという測定器具を開発され、実際の顔の計測で矯正診断を行うものです。実際、矯正治療を行う上で顔貌の変化を注意して必ず診ることはとても重要ですが、まさしくそれにマッチした方法でこれならセファロが無くても殆どのケースで矯正診断が可能だと感じました。

 

今回の研修は実際に床矯正を数多くやってきてそれなりに壁にぶち当たっている私のような者にはとても参考になった内容でした。早速、日々の臨床に活かしていくところです。

| seiji0024 | 矯正治療 | 08:22 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
安易な拡大では済まない子供の矯正治療

当院では以前から多くの小児の矯正治療を行っております。

元々私は自分から積極的に小児の矯正をご家族に積極的に勧めているわけではありません。

しかし明らかにここできちんと説明しておかないと、大きな問題を将来残してしまうと断言できるケースのみ、私から保護者の方に説明しております。

そんな対応でずっと小児の矯正治療を行ってきておりますので、当院では簡単なケースがほとんどなく、かなり難しいケースばかりになってしまいました。

そのため受け入れる私も必死で、さらに自分自身の実力を上げていかないといけないので常に研修は怠れない状況です。

そんな中、先日新潟県でご開業の関崎和夫先生の研修会に参加してまいりました。

 

関崎先生は長年、子供の矯正に携わられておられ、数多くの実績を残されております。

その中で時代の変遷によって小児の口腔の状況にも変化があり、現在では永久歯のサイズが大きくなってしまって萌出スペース不足になることが非常に増えたことを説明されました。

そんなご時世の中、最近では安易な拡大による矯正治療を行う歯科医師が増えてきて、それが結果としてただ歯を無理やり並べているだけで咀嚼器官としての機能や歯列・咬合の安定を全く考えていないようなケースも増えてきたことも危惧されておりました。関崎先生は少しでもシビアな条件での矯正治療を行う際、その歯科医師は少なくともスタンダードエッジワイズや抜歯矯正と呼ばれるオーソドックスな治療法はきちんと習得してから行うべきである、と我々に対して忠告されました。

 

しかし私が最も関崎先生の講義を受けて印象に残ったのが、写真記録の美しさと正確さです。たかが口腔内写真と思いがちですが、これは後々の貴重な診療記録になり、そのクオリティーが低いと後から非常に後悔させられます。

しかし関崎先生の口腔内写真は完全に規格化されており、いつの時代に撮影したものであっても全て同一条件という、口腔内写真としては最高の診療記録をすべてに行われており、これを何十年も続けられていることにはただただ感服させられました。

 

| seiji0024 | 矯正治療 | 12:57 | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark |
回転中心の規格化

当院では新しい概念のRAMPAという矯正治療を行っております。

このRAMPAは今までの矯正と大きく違う概念が二つあります。

 

一つ目は前方成長、

細かい例ですが従来の矯正では歯を並べるスペースが足りない場合、歯を抜いたり削ったりして隙間を作り、その隙間をつかって後ろに引いて歯を並べます。もしくは奥歯をさらに奥に押しやってそのスペースを使うと言ったものです。

これらはいずれも後ろに引く矯正治療ですが、RAMPAでは逆にどんどん前方に発育を誘導させて行きます。

 

二つ目は回転と歪み、

不正な歯並び・噛み合わせのほとんどが顎顔面の発育において、不適切な回転や歪みが骨に生じてしまっています。

今までの矯正治療でこの骨の不適切な回転や歪みを改善する有効な術はあまり無かったのが現状です。

しかしこのRAMPAは回転や歪みを改善するために開発されたものであり、とても有効です。

 

にもかかわらずこの骨の回転に関してはRAMPA臨床において最重要事項であるにも関わらずなかなか客観的に評価できる指標がありませんでした。

しかし最近になって、この骨の回転に関して客観的に評価できる指標が出来上がった中で学んで参りました。

 

このようにRAMPA臨床には一般的な矯正治療では見かけない検査・診断項目も数多くあり、当院でも常にこの検査・診断項目に関しては常にブラッシュアップし続けているところです。

 

 

 

| seiji0024 | 矯正治療 | 07:22 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
顎顔面矯正のまとめ

鹿児島県で矯正専門でご開業の黒江和斗先生の顎顔面矯正治療のコースの最終回に参加してまいりました。

既に私はRAMPAというとても素晴らしい矯正治療法を導入している中での黒江先生のコースの受講なので、自分自身どう実際の臨床に活かしていくか、悩みながらの黒江先生の計8日間の研修でついに最終日も終えることになりました。

 

今回はFKOという矯正装置の実習を行いました。このFKO、アクチバトールと呼んだりアクチベーターと呼んだりされています。

このFKOは下顎を前に誘導する際に用いる装置で、この作用を有する矯正装置の中ではかなり古典的なものです。

よって古くから使われている反面、装着している間は食事や会話ができないため、どうしても装着時間が短くなりがちのため、過去の遺物になりつつあった矯正装置です。

 

しかしこのFKOは構造がシンプルでコストがあまりかからない、故障が少ない等メリットもあり捨てがたいものでした。

 

そのFKOの欠点を黒江先生は、下顎が前方に誘導されやすい前準備をシステマチックに取られることで、この古典的なFKOの効果を最大限に引き出されています。

 

しかしこの黒江先生の顎顔面矯正とRAMPAとは前方成長、という観点からは非常に似ておりますが、あくまでこちらは前方成長、RAMPAは前方成長にプラスして頭蓋・顔面・顎の回転と歪みの概念が加わり私の解釈では似て非なるものです。

 

ただ装置はシンプルでトラブルが少ないですし、患者さんにとってもさほどシビアな管理を求められないこの矯正治療は、結果が出るケースであるのなら非常に患者さんにとってメリットの大きな治療法だと私は感じました。

| seiji0024 | 矯正治療 | 07:42 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
3ヘッドパットタイプRAMPAの真髄

当院では子供の矯正治療にRAMPAを取り入れております。

RAMPAは唯一と言ってもいいくらい、重力の方向に垂れ下がった顎の発育を上向きに方向転換できる装置です。

現在、このRAMPAも初期の頃のものと違い、タイプXにバージョンアップして頭頂部1か所と左右の頬2か所で固定するものになりました。

このタイプXの利点は、顔面の前方成長をほぼ妨げることのない設計となりました。

しかし欠点もあって力のコントロールがややし辛く、フレームに過剰に加わった力が頭頂部のパットに集中してしまい、脱毛のトラブルが時折生じてしまいました。

 

その欠点を解消するため三谷先生とインストラクターの歯科技工士の方々が考えられて、頭頂部のパットを3点にして力が分散できるよう、現在試作中です。

先日、その試作モデルを早速学んで実際に使っておりますが、確かに脱毛のトラブルは減りました。

 

しかしこの3ヘッドパットタイプRAMPAの最大のメリットは実は脱毛防止ではないことがわかってきました。

RAMPAフレームからの力の作用でロスが減少した結果、固定源にかかる力を少なくすることができ、今まで以上にやさしいコントロールが可能となりました。

 

もう少し改良を重ね、ゆくゆくはこの3ヘッドパットタイプが主流になる予定です。さらに改良されたものが早く登場することを待ち望んでいるところです。

| seiji0024 | 矯正治療 | 09:55 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
RAMPAの大きな弱点の改良

私はたまたま縁があってRAMPAという矯正治療法に出会い、その魅力に取りつかれました。

それは不正咬合の多くが、顎の骨、さらに顔面・頭の骨が歪んでおり、このRAMPAという治療法はその顎・顔面・頭の骨の歪みに対して直接働きかけ改善させることが出来るからです。

 

しかしこんな素晴らしいRAMPA、と呼ばれる治療法にはいくつか欠点があります。

長い装着時間が必要なため、本人や家族のサポートが必要。

調整がとてもシビアで歯科医師のスキルが求められる。

複雑な装置を使うため費用がかかる。

などがあります。

 

これらは患者さん自身や主治医である私自身が努力すれば何とか克服できます。

一方、努力してもなかなか改善できない大きなトラブルがこのRAMPAには生じることがあります。

 

それはRAMPAフレームを頭頂部と左右の頬で固定するのですが、頭頂部の湖底によって脱毛のトラブルが一部生じてしまいます。

当院でも脱毛が原因でRAMPAの使用の中止を余儀なくされた事がありました。

 

そんな中、先日RAMPAの研修会があり、その中で脱毛対策を施した新しいRAMPAフレームの実習を行いました。

今まではバンドを巻きつけて固定していたため、その巻き方如何でズレが生じてしまうことがありました。

 

しかし今回学んだ新しいRAMPAフレームはそのバンドが不要で頭部をまんべんなくしっかりサポートしているため、遊びが少ない半面、頭皮が強く押しつけられることがかなり改善されました。

 

若干、この新しいRAMPAフレームはまだ試作段階であるため現状ではまだ供給出来ておりませんが、近いうちこちらに切り替わるものと思われます。

 

 

| seiji0024 | 矯正治療 | 10:34 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
顎顔面矯正治療における診断・分析

矯正治療の診断・分析には長年、模型分析とセファロと呼ばれる撮影法のレントゲン分析が行われており、現在もそれらが世界中で広く普及しています。

しかし最近になってセファロでは成長発育予測が殆ど出来ないことがわかってきており、特にこれから成長していく小児の矯正治療では以前に比べるとその重要度は低下する流れになっています。

 

そんな中、小児の矯正治療を行う上で非常に重要な要素にどのくらいの成長が見込めるのか、それは自然な成長なのか矯正治療の後押しによる成長なのか、そういった成長予測をしていくいことが求められます。

 

ではどうやってその分析を行うかについてはまだまだ統一の見解がなされておりませんが、この度黒江和斗先生のコースの3回目を受講して、現在黒江先生ご自身がされている分析について紹介されました。

 

その中には1回目・2回目にもさんざん出てきた顔貌の評価だけでなく、頸椎の癒合度合、手の根元の骨の骨化度などが説明されました。

 

一方、装置については、黒江先生の矯正治療の中では最も大きな矯正力を発揮するFan typeの上顎急速拡大装置について、原理から実際の製作、調整まで学んで参りました。

 

特に分析については矯正治療の根幹をなすものなので、現在私が行っている方法との整合性を図りながら、しっかり検討していきたいと思っております。

| seiji0024 | 矯正治療 | 19:08 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
顎顔面育成矯正の生理的な作用

黒江先生が講師をされている矯正治療の研修の初回を受講し、今回は2回目を受講してまいりました。

前回は顎顔面育成矯正に至るまでの基礎中の基礎を講義で学びましたが、今回はこの矯正治療によって生体ではどのような変化や反応を示しているのか、を講義で学びました。

 

このあたりはRAMPAの理論でみっちり学んだところですので、おおよそ想像はしておりましたが実際に講義を拝聴しておおよそ私の予想通り、歯や歯列のみならず頭蓋幅広く影響されていることを学びました。

 

矯正装置についてはVarietyタイプの急速拡大装置、Twin Helixタイプのリンガルアーチ、それからトランスパラタルアーチ、という3つの装置について理論から製作・調整まで学びました。

 

この3つの装置の内、この黒江先生のシステムで行う際にお決まりのように登場するのがトランスパラタルアーチという装置です。

この装置、私は以前から知っていたのですが、せいぜい抜歯矯正の際に奥歯が前に倒れてきて抜歯によって得られたスペースを潰してしまうのを防ぐのに使うくらいだとずっと思っておりました。

 

ところが黒江先生は拡大によって頬っぺた側に傾斜した歯を修正するのによく使われます。

確かに倒れた歯を起こすにはとても効率がいいと感じました。

 

このように黒江先生のシステムの印象はとにかく効率がいい、という印象を持ちました。

 

どうりで開業したて、もしくはこれから開業して医院経営を軌道に乗せていきたいと、思われている若い歯科医師が大勢受講されているのも納得できます。

 

理論・理屈はある程度わかってきましたが、まだ自分の中で現在行っているバイオブロックRAMPAとの使い分けは理解できておりません。これからの課題だと思って、もっと理解を深めていかねばと思うところです。

 

 

| seiji0024 | 矯正治療 | 08:49 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
前方成長の概念に基づく矯正治療の新しい診断基準

矯正治療において、長年世界中で広く用いられてきている診断法に模型分析と並んで、セファロという方法を用いたレントゲン分析があります。
これらの分析は歯学部の学生教育でも多く取り入れられております。

しかし実際に多くの子どもたちの矯正治療を行っていて、一番欲しい今後の成長のポテンシャルをこの模型分析やセファロ分析ではあまり参考になりませんでした。
そんな折、バイオブロックRAMPAの矯正システム、顎顔面口腔育成治療を以前から習っている東京都でご開業の三谷寧先生が現在ご自身でされている新しい考え方の診断法をセミナーで学んで参りました。
その中にはかつて学生時代に矯正学で学んだ診断法は非常に少なく、ほとんどが今まであまり矯正の分野ではあまり着目してこなかった項目です。

早速、今までの症例を今回学んだ診断法に照らし合わせて復習がてら反省をしているところです。
 

| seiji0024 | 矯正治療 | 06:46 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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