blog index

林歯科診療所

京都の歯医者林歯科診療所 院長日記
震災の記憶は語り継がれていく
先日私どもの歯科医師会で災害時の医療体制についての研修が行われ出席してまいりました。
講師の先生はお二方、お呼びいたしました。
一人目は獨協医科大学法医学講座の高橋雅典先生で、歯学部を卒業されて以来ずっと法医学の世界に歯科医師として長年ご活躍されており、東北の大震災はもちろんのこと遡れば御巣鷹山の日航機墜落事故の際も身元確認などに尽力を尽くされた豊富なご経験をお持ちです。この高橋先生からは大災害が生じた際、身元確認は非常に重要な任務ですが、この身元確認にあまりDNA鑑定などは実用的ではなく、口腔内所見が非常に実用的かつ迅速に行える方法で、身元確認のために歯科医師の役割は非常に大きいことが紹介されました。

二人目は福島県相馬郡新地町でご開業の笹原健児先生です。笹原先生は先の東北大震災の津波で診療所もご自宅も全て津波に流されてしまった被災者であられます。笹原先生には震災当日の命がけの体験、それから避難所での過酷な環境、さらに一向に復興が進んでいかない現状、それからご自身の失われた財産の大きさ、こういったものを生々しく語っていただき、もしも自分だったらどうなるだろう、とますますあの震災がとても他人ごとでは感じられなくなってきました。

こういったこと、無論直接数多くの方に聴講していただきたかったのですが、お声掛けした他職種の方にたくさん受講していただいた一方、肝心の歯科医師会の内部からの出席者は少なくて残念でした。
しかし受講されなかった方々に、このような研修を受けた我々がその内容を伝えていくことはしていかねばならないと感じております。

 
| seiji0024 | レーザー | 09:41 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
臨床の幅を広げるレーザー
京都・七条・丹波口の林歯科診療所ではレーザー治療を行っております。
このレーザー治療、様々な用途で使い道がございますが、最も重宝しているのが歯周病治療です。

ちょっとついた歯石だけ取ればいいようなケースではこのレーザー、全く出番がありません。
しかし当院には何故か非常に重度の歯周病のケースや、他の歯医者さんで定期的に治療を受けていたけれどどんどん悪くなってしまっているような、難しいケースの患者様が多く来院されます。

となると、多くのケースで杓子定規の歯周病治療では不十分で、個人個人に適したオーダーメイドの歯周病治療が必要となります。
そうなると、無数の治療パターンが必要になるわけですが、その治療パターンを飛躍的にこのレーザーは増やしてくれます。

レーザーの大きなメリットは
とにかく痛みが少ない
治療によって生じた傷の直りがすごく早い

この2点ではないでしょうか?

レーザーのデメリットとしては
レーザーだけ使っても歯周病は治らない
導入・維持コストが医院側に重くのしかかる

この点につきまして、元々歯周病治療にレーザーだけ使うなどありえませんし、コストにつきましても確かに高くつくのは痛手ですが、当院には重度歯周病のケースをもたれた患者様が多く来院されますので、それを天秤にかけるとあまり気になりません。

レーザー以外にも当院には多くの歯周病治療を引き出しに持っておりますので、歯周病でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
| seiji0024 | レーザー | 08:08 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
飛鳥メディカル中村社長様、ご苦労様でした
京都・下京区の林歯科診療所では最近レーザーを導入しましたことを先日の記事で紹介いたしました。
しかしこのレーザー、私は購入に当たって事前に何度か触っているのでおおよそ基本的な原理や使用法は心得ておりましたが、まだスタッフはあまりよくわかっておりません。

そこで先日、このレーザーを製造・販売している飛鳥メディカルの中村社長にお越しいただき、約1時間ほどスタッフ向けにレーザーのレクチャーを行っていただきました。

レーザー機器は医療機器の中ではかなり高度な分類にランクされているため、それなりに取り扱いには注意を要します。日々の診療時間中、私一人でこのレーザーを管理することはできないので、スタッフのサポートがどうしても必要になります。

今後スタッフには、実際このレーザーを使うことによって今までと何が違うのか、それをどう患者様に説明していくのかを私が教育していかねばならないと感じているところです。


| seiji0024 | レーザー | 08:12 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
レーザーの導入
京都・下京区の林歯科診療所ではようやくレーザーをこの度導入することとなりました。
かつて私はレーザーに対して否定的でした。
レーザーはあれば便利ですが、別にレーザーが無くても出来ない治療がほとんど無いので、こんな高価な設備を入れるくらいならもっと感染予防などにコストをかけたほうがいいのでは、とずっと考えておりました。
しかしそう思い込んでいたのは、私が一部のレーザーしか見てこなかったからでした。ずっと炭酸ガスレーザーという、国内で最も普及している方式以外、あまり見る機会が無かったからです。
その後、Nd-YAGレーザー・半導体レーザーに直接触れる機会が何度かあり、このレーザーなくしては出来ない数々の臨床に出会い、この度半導体レーザーを導入することとなりました。

このレーザーを使うと今までの臨床と何が違うかといえば、まず歯周病が挙げられます。
理論的には歯周病治療は短期間に一気に行ったほうがいいと思います。
長期間かけるのは、一旦よくなった歯周病を維持・管理するためのものです。

しかし健康保険の問題や、患者様に与えるダメージなどの問題で、歯周病治療を短期間に一気に行うことは今まで出来ませんでした。
このうち健康保険の問題はどうしようもありませんが、このレーザーを使うことで相当患者様へのダメージを減らすことが出来、短期間で一気に行う歯周病治療も現実のものとなってまいりました。

しかもこのレーザー、歯周病治療以外にも様々な用途があります。私も徐々に使いこなして、幅広く活用しようと思います。

| seiji0024 | レーザー | 06:26 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
歯科医院におけるレーザーの疑問
京都・下京・丹波口の歯科・歯医者 林歯科診療所では現在、新たな歯周病治療を主な目的としてレーザー機器の導入を検討しています。

現在歯科治療で用いられているレーザーはレーザー光の発光過程によって数種類の方式に分けられます。
そんな中、現在おそらく歯科医院で最も多く導入されているレーザーがCO2レーザー(炭酸ガスレーザー)という種類のものです。

このレーザーの特徴はレーザー光が組織深くまで到達できないので安全でありながら高出力が得られるところだと思います。
しかしこのレーザーが多く普及した理由は別のところにあると思います。
それは機器の価格が安く小型からだと思います。

一方、私はレーザーの機種選定に当たってこのCO2レーザーを一番最初に候補から外しました。
それは私が目的としている歯周病治療には非常に不向きだからです。
先ほど申し上げたように、CO2レーザーは光が深く浸透しないのに高出力を出せます。
ですからこのレーザーが最も活躍する場面は出血を伴う手術で、止血しながら切れ味良くズバズバ切るのに適しています。
当院では大きな腫瘍の手術などは行っていないので特別CO2レーザーが必要になる場面はありません。

また歯周病治療となるとレーザー光が深く到達しない、歯周ポケット内に突っ込めるファイバーが使えないなどで、私が目的とする歯周病治療にはほとんど役に立ちません。
私はこのCO2レーザーをお持ちの歯医者さんが一体、どのようにお使いなのかすごく疑問なので、近々実際お使いの方に伺おうと思っております。
| seiji0024 | レーザー | 07:58 | comments(0) | trackbacks(1) | pookmark |
レーザー治療の機種選定
京都・下京区・丹波口駅・七条七本松の歯科・歯医者 林歯科診療所では常になるべく最新の技術・設備の導入を心がけています。
そんな中、導入できていない代表的な設備が3つあります。

一つはCTです。レントゲンを高分解能で三次元的に診ることができるCTはとても心強い診断ツールです。しかしまだ登場してから間もない装置のためこれを導入するにはちょっとした分譲マンションが買えるほど高額な設備です。
当院の規模を考えると高額すぎてとても導入できず、将来に向けてもっと普及価格帯で流通されることを待ち望んでおります。

2つ目はCAD/CAMです。一般の方にはCAD/CAMとは何のことだかサッパリわからないと思います。これは詰め物やかぶせ物を従来は手作業で歯科技工士が複雑な過程と時間をかけて手作業で製作していたのですが、この装置によって直接歯のカメラ撮影をしてその画像をコンピューター上で三次元構築し、そのデータを元のセラミックブロックなどを特殊な旋盤で削りだして短時間で作っていくものです。この第三世代になってようやく使い物になる性能になったのですが、やはりまだ導入コストがかなり高額で、当院のような規模ではなかなか手が出しづらいです。もっと普及価格帯になることを心待ちにしています。

3つ目はレーザーです。このレーザー治療はもう最新治療というには出始めてからかなり歴史があるのであまりこういう言い方は適切ではないのかもしれません。このレーザー装置、数種類の全く方式の違う装置がまた数多く存在し、レーザー発生方式によって治療の得意・不得意分野が存在します。
私はずっとレーザーはとても便利だけれど、別に無くても何も問題なく治療が出来る、との考えであまり導入には積極的ではありませんでした。
しかし多くの歯周病を治療していく中で、既存の歯周病治療ではものすごく効率が悪く、治りもすごく悪いケースをしばし遭遇するようになり、様々な新しい治療法を導入してまいりました。
そうしていくうちに、「もしここでレーザーがあればもっとよく治るのでは?」と思う場面に多く見舞われ、現在レーザー導入に向けて機種を選定中です。
私の用途ではよく歯科医院で普及している方式のレーザー装置ではほとんど役に立たないので、今までお付き合いのなかったルートからも情報収集中です。
そんなわけで、レーザー治療につきましてはもうしばらくお時間を頂戴いたします。
| seiji0024 | レーザー | 08:18 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< March 2024 >>

bolg index このページの先頭へ