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林歯科診療所

京都の歯医者林歯科診療所 院長日記
万病のもと!?ドライマウスにご注意

こんにちは。院長の林です。
気がつけばもう6月。
早いもので今年も半年を過ぎようとしています。

 

6月といえば梅雨の季節ですが、
今年は全国的に梅雨入りが早かったようで
場所によっては平年より20日以上早いところも。
また、気象庁の予報では、
気温が平年よりも高めとのこと。

 

湿度が高いうえ、
まだ暑さに身体が慣れきっていないこの時期。

 

喉が渇いていなくても水分補給をする…など、
早め早めの熱中症対策で
梅雨〜夏の時期を乗り切っていきましょう!

 

 

さて、雨が多くなると気分が滅入る、
気圧の変化によって体調が悪くなる、
というようなストレスを抱える方も
多いのではないでしょうか。

 

その「ストレス」が原因となる
お口のトラブルのひとつに
『ドライマウス』があります。

 

 

 

◆あなたは大丈夫?
ドライマウスセルフチェック

 

 

 

●口が乾いて話しにくい
●食事が飲み込みにくい
●夜間、水を飲みたくて起きる
●口臭が気になる
●舌がひび割れやすい
●味がわかりにくい
●むし歯や歯周病になりやすい

 

 

ドライマウスとは、お口の中のだ液が減り
乾燥することにより出てくる症状のことで、
「口腔乾燥症」とも呼ばれています。

 

もし、上記のような症状で
思い当たるものがある場合、
それはもしかしたら
ドライマウスが原因かもしれません。

 

 

 

◆原因は身近に存在します!

 

ドライマウスは
女性に多い症状といわれており、
近年では症状を抱える人が
増えてきているともいわれています。

 

その主な原因は

・ストレス
・薬の副作用
・加齢(お口の筋力低下など)
・自律神経やホルモンバランスの乱れ

などがあげられます。

 

 

 

 

 

また、口呼吸が多くなるとだ液が蒸発してしまい、
乾燥を感じることもありますので、
お口が開いてしまいがちな方は
鼻呼吸をするように注意してみてください。

 

 

 

◆治療は根気強く!!

 

思い当たる原因があれば、
まずはその対処が一番重要。

 

また、だ液腺マッサージなどの
セルフケアも効果的です。

 

他にも、洗口液・口腔保湿剤の使用や、
ガムなどを噛んで、だ液の分泌を促す
といった方法もあります。

 

 

いずれも、すぐに効果が表れなくても
根気強く続けていくこと
が大切です。

 

 

 

 

 

お口の乾きは、症状がよほど強く出ないかぎり
なかなか「受診しよう」とはならないもの。

 

日常生活に支障が出たり、痛みを感じたりなど、
少しでも気になることがあれば、
お早めにご相談くださいね!

 

 

 

医療法人健進会 林歯科診療所
〒600-8846 京都府京都市下京区朱雀宝蔵町14
TEL:075-313-0024
URL:https://www.hayashi-shika.org/
Googleマップ:https://g.page/shimogyo-shika?gm

 

 

| seiji0024 | 口腔外科 | 08:58 | comments(0) | - | pookmark |
小児の口腔機能発達不全症について

こんにちは。院長の林です。

 

もうすぐ5月、こどもの日が近づいてきました。

そこで、今回は小児歯科の話題について触れたいと思います。

 

 

小さなお子様の子育てをされている皆様、

ご自分の子どもが健やかに元気に育ってほしいと

どの親御様もお望みだと思います。

 

歯科に関することですと、健康的な歯並び・噛み合わせ、

それ以外にも顎関節症や睡眠時無呼吸症候群、構音障害、嚥下障害、

これらは子どもの頃からの口腔機能と密接に関わっています。

 

幼少期からの口腔機能に問題があることが

引き金になっていることが多く、改善していくためには

なるべく早い段階からの介入が求められます。

 

 

この小児の口腔機能発達不全症について

当院ではきめ細かく対応しており、可能ならば0歳から

診させていただくのが理想です。

 

 

 

詳しくは下記URLに記載してありますので、是非ご一読ください。

 

https://www.hayashi-shika.org/治療について/小児歯科/小児の口腔機能発達不全症/

 

 

 

医療法人健進会 林歯科診療所
〒600-8846 京都府京都市下京区朱雀宝蔵町14
TEL:075-313-0024
URL:https://www.hayashi-shika.org/
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| seiji0024 | 口腔外科 | 18:00 | comments(0) | - | pookmark |
全く進まない周術期口腔機能管理

がんの手術や化学療法を行う際、口腔ケアを行うことで術後の肺炎予防や副作用による口内炎の発症を和らげることは以前より言われております。こういったことは周術期口腔機能管理と呼ばれ、その大切さはあらゆるところで科学的に証明されており、それを受けて政府も推進を促す施策をとっているところです。

 

しかしながらこの周術期口腔機能管理は全く機能しておりません。我々歯科医師会の有志たちはこれではいけないと思い、研修会を企画するのみならず、病院に働きかけて連携を促すよう努力しております。

 

にも関わらず全く広がる兆しはありません。この一番の原因は結局病院側にあります。

医科の方々にとってはいくらエビデンスがあると説明されたところで、口腔ケアが手術後の回復や化学療法などの副作用軽減に役立つというのとはまゆつば物に捉えられており、にわかに信じてもらえません。

 

ですからまず歯科のある地域の基幹病院でこの周術期口腔機能管理を行って、その実績を広くアピールしていただかないと信じてもらえず何も進まないのです。

この事は我々街の開業医がいくら束でかかっても、歯科のある病院が動いてくれないことには何も始まりません。

 

そこで我々はずっと歯科のある病院に対してこの周術期口腔機能管理をまず取り組んでいただくよう、働きかけを続けているところです。

しかし基幹病院の中にある歯科と言えば、ほとんどが口腔外科を専門で行っているところです。この口腔外科を専門とされる歯科医師の多くは、外科手術については興味を示すものの医療連携については関心を持ちたがりません。

しかしもう時代の流れは変わり、病院にいる口腔外科の歯科医師に対しての社会のニーズも様変わりしてきているのに早く気付いていただきたいです。派手な外科手術のニーズも多少はあるかも知れませんが、そんなレアケースはせいぜい各都道府県に数か所あれば十分なはずです。それよりもまずは病院内での医療連携をしっかり構築して、実のある周術期口腔機能管理を行えるようにすることは総合病院の中の歯科の役割として必須だと考えます。

 

| seiji0024 | 口腔外科 | 08:34 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
口腔顔面痛学会に参加していきました
先日、東京医科歯科大学附属病院内で開催された口腔顔面痛学会に参加してまいりました、
この学会は口腔領域における痛みについて専門としている学会です。
そもそも痛みといってもいくつか種類があり、その系統によって対処する治療法は変わってきます。
歯が原因か、歯以外が原因かの鑑別が必要です。
歯が原因の場合、虫歯以外に、歯周病や歯の破折、咬み合わせなどが考えられます。
歯以外の原因となるととても難しくなります。
神経そのものの障害にによるもの。典型的なものとしては三叉神経痛やヘルペスウイルスの感染などです。それ以外にも血流障害などによって生じるニューロパシーと呼ばれるものがあります。
また末梢神経レベルでは正常であっても脳の中、中枢神経領域で異常が起きて結果として歯の痛みに感じてしまう場合などがあります。

我々、日常臨床で歯痛の訴えに対する対応は頻繁に行っておりますが、こういったもの全てをどこか自分の頭の中の片隅に意識しながら診査診断を行わなくてはなりません。
そういった点で、この学会は参加してとても勉強になりました。
まだまだ小さな学会なようですが、とてもいいお話しをされているので、是非広く浸透していけばいいな、と感じるところです。
 
| seiji0024 | 口腔外科 | 07:57 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
もう少し身近に使いこなしたい漢方薬
歯科臨床ではなく医科の臨床、例えば内科・婦人科・整形外科・精神科・耳鼻咽喉科などではポツポツと漢方薬が使われます。
先生によってその頻度は異なりますが、歯科と比べるとよく使われております。
一方、歯科では今までほとんど漢方薬を使われることはありませんでした。一番大きな理由は保険診療において明確に漢方薬を使えるルールが明確になっていなかったことが大きいのではないかと思っております。

そんな最中、最近になって歯科の保険診療においてかなり明確に漢方薬の使用に際してのルールが明らかになってきました。この一連の経緯に大変働きかけを続けてこられた、大阪歯科大学教授の王宝禮先生をこのたび京都府歯科医師会でお招きし、保険診療における漢方臨床についての講演をしていただき、スタッフ共々拝聴してまいりました。

今までにも何度か王先生の講演を受講したことはありますが、相変わらずのパワフルなレクチャーで講演中も全く飽きることなく楽しく受講することが出来ました。

使いたいケースのうち一部にしか認められておりませんが、この機会にぴったりのケースがあれば、自身の臨床の幅を広げるためにも今後は私も積極的に漢方を使っていきたいと感じさせられました。
| seiji0024 | 口腔外科 | 18:29 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
当院でよく聞こえる”まっすぐ5番”
当院の診察室で私がスタッフに指示を出す際、「まっすぐの5番」という声をよく出します。
この「まっすぐの5番」とは歯を抜くときに使う道具です。
歯を抜く際、へーベルと呼ばれるくさびのような器具と、鉗子と呼ばれるペンチのような器具を通常使います。
この「まっすぐの5番」とはこのへーベルの一種で、その中にまっすぐのものと曲がっているものとがあり、それぞれに細いものから太いものまであります。
私が愛用している「まっすぐの5番」はまっすぐでその中でもかなり細いものになります。
私は「まっすぐの5番」だけで全抜歯の9割を行っています。その中には埋まった親知らずの抜歯も含みます。

以前はいろいろな抜歯道具を使っておりました。しかし抜歯の基本手技を守るとほとんどこれ1本で出来てしまうことがわかりました。
ですから当院の抜歯道具はやたらこの「まっすぐの5番」だけがたくさんあり、その他の器具については使用頻度が少ないので、多くを倉庫にしまったままです。

抜歯の際によくこの声が聞こえてきますが、道具の名前なので診察室に在席されている方はあまり気になさらないようお願いたします。


 
| seiji0024 | 口腔外科 | 10:50 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
よからぬ想像をするならまずは病理検査
最近、口の中にできる病気、ただの口内炎であったり、場合によってはがんのこともあります。
このような口の中の病変はご本人が早くから気づことが多くあります。
その中で、よく勝手にがんではないかと想像して、そのまま逃げ惑っている方もよく見ます。
こんな場合、病変を切除して病理組織検査といって顕微鏡で詳しく観察できるための試料作りをして、この診断のために専門のトレーニングを受けた病理専門医が診断することを行えば、最も正確に病変を診断することができます。
ここで皆さまが抵抗されるのがやはり病変の切除だと思われますが口の中の粘膜表層のものが大半ですので、軽い局所麻酔で切開も最近ではレーザーを使いますので、術後の出血もほとんどありません。術後、念のため痛み止めもお渡ししておりますが、多くの場合お使いにならないです。
これだけ簡単に受けられる検査、よからぬ心配をされるなら是非お受けになられることをお勧めいたします。
 
| seiji0024 | 口腔外科 | 08:01 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
今や親知らずの抜歯にCTは必須です
埋まった親知らずの抜歯、患者さんにとっても我々歯科医師にとってもとても大変な治療です。
患者さんにとっては処置時に苦痛を伴いますし、術後も痛み・腫れがどうしても生じます。
また歯科医師にとっても技術的なスキルを要求される以上に、出血や神経損傷などのリスクと常に裏腹で処置をするため非常に神経がすり減ります。
こんな親知らずの抜歯、かつてはパノラマという平面のレントゲン1枚で長年、抜歯を行っていました。
しかしそれから取り巻く環境は急速に変わりました。歯科用CTが非常に普及する一方、親知らず抜歯による神経損傷が医療訴訟の対象として多く取り扱われるようになってきました。
このような背景から、現在では親知らずの抜歯にCT撮影を行い、神経損傷をなるべく生じさせないような術式の選択することが必要となってきました。
現在、当院では年間数百本の埋まった親知らずの抜歯を行っていますが、全てのケースでCTを撮影しております。
もしかして知り合いの方が昔に親知らずを抜歯した時はパノラマレントゲンだけでやったという話も聞かれることもあるやもしれませんが、もう時代背景が違ってきておりますのでご了解のほどをお願いいたします。
| seiji0024 | 口腔外科 | 07:26 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
何故、これだけ骨粗鬆症の薬で問題が起きているのか?

ここ数年間で、骨粗鬆症の薬を飲まれている方が、その後歯科治療を受けて顎の骨が腐ってしまって深刻な状態になるケースがかなり増えてきています。
骨粗鬆症の薬にはいくつか種類がございますが、その中でも最も薬効の強いビスホスホネートと呼ばれる系列の薬が問題となってきています。
そのために厚生労働省はじめ、骨粗鬆症の薬を製造販売している各社から、我々歯科医師のみならず、その薬を実際に処方している医師や指導を行う薬剤師にも度重なる注意喚起の文書が届いております。

にも関わらず、骨粗鬆症の薬で顎の骨が感染するトラブルが一向に絶えません。
しかもそれは厚生労働省や製薬会社が世界中の膨大なデータを集積して安全対策を取っているにも関わらずです。

日本人だけがビスホスホネートに対する特別な遺伝子を持っているわけではありません。
それは世界中のデータを取っている平均値と比較して日本人の口腔内の衛生状態があまりに劣悪だからです。
ビスホスホネートは飲むと血中から骨に取り込まれ、骨を溶かす働きを抑制することで骨密度の低下を防ぎます。
しかしその取りこまれる骨に炎症があれば、炎症が無い状態よりはるかに高密度にビスホスホネートが取り込まれます。
日本人の多くが劣悪な口腔衛生状態のため、常に顎の骨が炎症状態でこのビスホスホネートを飲んでいるため、考えられない高密度で顎の骨に集積してしまい、それが感染を引き起こすことになります。

ですからこの骨粗鬆症の薬を飲まれている方は、相当厳密に口腔衛生状態の管理を行っていただくために、日々の歯磨きはもちろんのこときちんと歯科医院でマメにチェックを受けに行っていただきたいところです。

是非、皆さまがきちんと管理をされ、こんな恐ろしいことがただの取り越し苦労で済むようにしていきたいものです。

| seiji0024 | 口腔外科 | 07:18 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
病院歯科医師としての使命

先日、とあるインプラント治療の研修会に参加しました。その際、たまたま私の近くにとある公立病院の歯科口腔外科に勤務している方も出席されていました。
すると休憩時間にその方は思ってられることを口にし始め、その中に「今まで病院で引き受けている障害者の歯科治療なんかやりたくない   障害者治療は減らして自分はインプラントをやりたいんだ。」と話し始めました。

私も黙っていればいいものの、あまりに頭にきたのでつい言い返してしまいました。「**市民の多くにとって別に先生がインプラントをされなくても困ることは何もないのでは。でも**市もしくは近隣の町におられる障害者の方々にとって先生が障害者治療をお辞めになられたらどれだけ困るのでしょう?車で1時間・2時間かけて別の診てもらえるところに通わないといけなくなりませんか?先生がおっしゃってることは**市や**病院の総意なのでしょうか?インプラントに必要な設備は市から出してもらうのですか?もしそれらの意向と異なり先生ご自身の判断で障害者診療を止めてインプラントをされるのでしたら、最初からインプラントをたくさん行っている医療機関にお勤めになるなり、ご自身で開業されたらいいのでは?」と言ってしまいました。

私は病院歯科にもおりましたし、歯科医療・保健行政にも携わってまいりました。その中で感じたことは、それぞれ社会的に与えられた使命があるということです。
公立病院の使命は地域住民・地域医療のために何をすべきかを最優先にされるべきで、地元のニーズで障害者医療があるわけですから、その点は真剣にやっていただきたいです。
病院歯科の歯科医師の中にも一部には、そういった社会的使命を心得ている方もおられますが、残念なことに大多数の病院歯科医のマインドは全く違います。

以前より、病院歯科に在籍している歯科医師のモラルの話を時折しておりましたが、今回もその一端がにじみ出た格好です。

本当に病院歯科の先生にはしっかりしてほしいです。我々町医者にはできない大きな外科手術はもちろんのこと、全身リスクの高い方の歯科治療、障害者治療における鎮静や全身麻酔の積極導入、耳鼻科や内科など他科との連携が必要な症例、がん患者さんなどの周術期口腔管理、などなど言い出せばきりのないくらい多くの重責があります。

インプラントを大病院でやるメリットは全くありません。材料や設備の導入で小回りが利かない分、開業医でやるほうがはるかにやりやすいです。これは両方を経験した私だから言えることです。こんなインプラントごときの小さなことに浮かれていないで、地域社会はもっと重要なことであなたたち病院歯科医を必要としています。是非、そのことを意気に感じて真剣に取り組める方に病院歯科医として活躍していただきたいものです。

| seiji0024 | 口腔外科 | 07:52 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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